閑静な住宅街、四階建てフラットの最上階で高齢女性の絞殺死体が発見されたとの報を受け、モーズビー首席警部率いる捜査班は現場に急行した。

平凡すぎる顔が特徴の青年ポールは、恋人のブリジット、元警官のバニーと探偵事務所を始めることにした。

新町長シーリア就任のせいで、シンフルの町はいまだ落ち着かない。

戦後ロンドン。

18歳の誕生日に、現金と盗んだカメラだけを持ってニューヨークにやってきたアリス。

大英帝国が文化・産業ともに輝かしい発展を遂げたヴィクトリア朝は、シャーロック・ホームズが活躍した、そして切り裂きジャックが暗躍した近代的犯罪の黎明期でもあった。

100年前から行方が知れなかったハガダーが発見された―連絡を受けた古書鑑定家のハンナは、すぐにサラエボに向かった。

第二次大戦下のロンドンで、鍵のかかったカメオ付きのブレスレットをつけた女性の遺体が発見された。

ミステリ作家の卵であるアニーは、大叔母の住む村に招かれた。

著名な編集者であるハイケが失踪した。彼女の家のドアには血の跡があり、二階には鎖でつながれた老人がいた。

ミステリー専門書店の店主マルコムのもとに、FBI捜査官が訪れる。

ボーディは田舎町で暮らす15歳の少年。父を亡くし母親と寂しい日々を送っている。

【アーシュラ・K・ル=グイン賞特別賞受賞作】未知のパンデミックに襲われ、世界は一変した。

スティーヴンスン『宝島』から始まり『水滸伝』を経由して滝沢馬琴『南総里見八犬伝』、そして戦後――英雄なき時代に繚乱する冒険小説のオデッセイアへ。

貧しいイノフェ公国のプリンセス、エロディに、豊かな島国オーリア国の皇子から結婚の申し込みがあった。

父の冤罪をすすぐため、　 青年は身命を賭して復讐を誓った。

世の中には、夜になっても鍵をかけない家があるのを知ってる?――シカゴの高校に通う黒人の少女ボーは、卒業を機にこの街を出ると決めていた。

“ひらけごま”と唱えると現れる秘密の読書室や、秘密の花園に通じるドアが隠された柱時計。

バラバラ死体に付いた謎の文字列の紙片。ポー刑事は事件の背後に潜む黒幕〈キュレーター〉と対峙する。

愛する夫ケリー、18歳のひとり息子トッドと、平凡で幸せな生活を送っていた離婚弁護士のジェン。

ケンブリッジ大学の貧乏学寮セント・アガサ・カレッジ。

大学入学直前のピップに、不審な出来事がいくつも起きていた。無言電話に匿名のメール。

父親は大金持ち、本人は大学の講師と交際している札つきの問題児――そんな学生バーバラの誘拐計画が進行中だという怪しげな話が、大学当局に飛びこんでくる。

ウナギ取りの罠小屋の不可能殺人！ 「スウェーデンのディクスン・カー」、幻の名作 1960年代のスウェーデンに、こんな不可解な密室殺人が眠っていたとは……。

無実だとの叫びもむなしく、ビル・ホルトは冷酷な殺人犯として投獄された。

故郷の雪山に帰ってきたエリーは、姉と看板猫とともにミステリ好きの集う書店、ブック・シャレーを切り盛りしていた。

アフリカからロンドンに帰って来たリチャード・ハネーは退屈しきっていた。

遊園地で働く青年ハードリーはある日、煙草の火傷痕の残る幼い姉弟を見かける。

本が、殺人鬼を狩る――！ 作中作に仕掛けられた秘密とは？　 巧緻に長けた異形の報復サスペンス！ 12歳のイヴは、連続殺人犯〈ナッシング・マン〉に家族を惨殺された。

おしどり探偵トミーとタッペンスが開いた国際秘密探偵社に持ちこまれる難事件、怪事件の数々。

エディンバラで100年続き、10年前からは探偵業も営んでいるスケルフ葬儀社。

わたしはイングランドのバースにある、初版本協会のキュレーター。

推理作家に迫る影。図書館を舞台にしたメタミステリ。

意識の転送技術を濫用し、危険で違法な〈動物乗り〉に興じる若者たち。

警察所属の写真家リタは霊能力の持ち主だ。

高名な博物学者で牧師のサンダース師による世紀の大発見。

友人の兄ジェイミーが失踪し、高校生のピップは調査を依頼される。

英国のEU離脱で沸く2016年。バッキンガム宮殿の屋内プールで王室家政婦ミセス・ハリスが不慮の死を遂げる。

被害者は、空から降ってきた。落下したと思われたフラットの五階の部屋は無人で、玄関ドアは内側から釘と板で封じられていた。

作家デビュー50周年に放つ、至高のクライム・ノヴェル 狙いは決して外さない凄腕の殺し屋、ビリー・サマーズ。

オカルト、宗教、デマ、フェイクニュース、SNS。あなたは何を信じていますか？　 口さけ女はいなかった。

ある町で、ある外科医が妻を殺し、バラバラにしたその体の一部を四人の子供の体内に埋めこんだ。

押し花を受け取った著名人が連続で殺される事件が起きた。

砂漠に墜落し燃え上がる飛行機から生き延びた男は顔も名前も失い、廃墟となった屋敷に辿り着いた。

28歳のポールの特徴は“平凡すぎる”顔だ。病院を慰問し、彼を自分の身内と思いこんだ老人たちを癒す日々を送っている。

ウィンザー城で若い男の遺体がクロゼットから発見される。晩餐会に呼ばれたロシア人ピアニストで、遺体はあられもない姿だった。

失恋した瞬間を永遠に繰り返す幽霊、雨となって降り注ぐ幽霊、方向音痴の幽霊、瞬間転送装置が生み出す幽霊……イタロ・カルヴィーノ短編賞受賞作家が贈る、時に切なく、時におかしく、そして時にはちょっと怖い幽霊たちの物語を100編収めた不思議な短編集。

ヨークシャーの荒れ野で農場をいとなむキャロルの前に謎めいた男が現れた。

連続殺人事件の陪審員を務めたマリアは休暇を取って船の旅へ出る。

セラピストのマリアナは、姪のゾーイに親友が殺されたと相談を受ける。

ロックスターの奇妙な死。少女連続失踪事件。

空手チョップが得意技の探偵役で15年前に一世を風靡した女優ミランダ。

十一月の朝、P分署に二重殺人発生の報がはいる。被害者は同じ部屋に住む二十代の兄妹。

頭の怪我によって恐怖を感じなくなり、連邦保安官を退任したベン。彼はかつての上司から行方不明の娘を捜索するよう依頼される。

テネシー州プラスキ。

高校生のピップにある招待状が届いた。試験休み中、友人宅で架空の殺人の犯人当てゲームが開催されるという。