三十九階段



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初公開日(参考)1959年11月
分類

長編小説

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三十九階段 (創元推理文庫 121-1)

1959年11月06日 三十九階段 (創元推理文庫 121-1)

アフリカからロンドンに帰って来たリチャード・ハネーは退屈しきっていた。しかしふと知り合った男が殺されるにおよんで、ハネーはおそるべきスパイ団の大陰謀にまきこまれてしまった。世界大戦の一大危機を阻止する手がかりは、〈三十九階段〉ということばだけ……ハガード、ドイルとならぶイギリス冒険小説の雄、バカン不朽の代表作! (「BOOK」データベースより)




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三十九階段の総合評価:7.50/10点レビュー 10件。Cランク


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(7pt)

全てが牧歌的な英国冒険スパイ小説の古典

1915年(大正4年)に刊行された、英国冒険スパイ小説の名作。第一次対戦前のイギリスで、ドイツのスパイを暴き出す若者の冒険サスペンスである。
自宅に帰宅したときに突然声をかけてきた男・スカッダーからイギリスの運命を左右する秘密を知らされたハネーは、その情報を政府高官に伝える決心をする。ところが翌日、自宅でスカッダーが殺されているのを発見し、さらに外を不審な男たちがうろついているのを見てハネーは即座に自宅を離れ、スコットランドに向かった。スカッダーを殺した犯人たちばかりか、殺人犯として警察にも追われる身となったハネーだったが、巧みな変装や親切な住民のおかげでスコットランドの荒野を逃げ切り、政府高官と接触することに成功した…。
スパイ、殺人、逃亡、アクション、暗号など冒険スパイ小説に必要なアイテムはもれなく盛り込まれ、話の展開もスピーディーでまさに古典、名作である。ただ、大正時代の作品だけに物語の転換点、キーポイントが、現在の読者から見るとご都合主義なのはご愛嬌。形容矛盾ではあるが、牧歌的なサスペンスと言える。
英国冒険スパイ小説の源流のひとつとして、読んで損はないとオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.9:
(3pt)

スパイ小説の古典である。

主人公がスコットランドで逃亡生活を送りながら、警察とスパイ団から逃れようとする経緯が中心に描かれている。翻訳が優れているせいであろうか、逃亡の先々で出会う人間との言葉のやり取りが面白い。
三十九階段Amazon書評・レビュー:三十九階段より
4488011357
No.8:
(2pt)

(2023-118冊目)翻訳は古びていないが、原作の展開は古びてしまっているようだ

.
 1914年、リチャード・ハネーは、鉱山技師としてささやかな富を築き、ローデシアからロンドンにやってきた。ある夜、ケンタッキー出身のジャーナリストで隣人のフランクリン・スカッダーから、ギリシャのカロリデス首相暗殺計画の存在をつきとめたと聞かされる。カロリデス首相は6月15日にロンドンで暗殺されることになっており、これがヨーロッパでの戦争の引き金になることを陰謀家たちは望んでいるという。後日、そのスカッダーがハネーの部屋で刺殺体となって発見される。殺人犯とされてしまったハネーは、警察の追跡を交わしながら、国際的な陰謀事件を阻止するために逃亡生活を続けることになるのだが……。
-----------------
 1915(大正4)年にスコットランドの作家ジョン・バカンが発表した国際謀略小説です。
 殺害されたスカッダーが持っていた手帳に残された、「39階段」の謎を追って、刑事でも探偵でもないハネーが事件に巻き込まれていく冒険小説です。

 私は今から50年近く前に、小学生向けに改められた『三九階段』を読んだ記憶があります。細かなところまでは覚えていませんが、どこか海岸線に近い所にある謎の階段の話だったことはうっすらと覚えていました。還暦を前に創元文庫で読み直してみた次第です。当時は第一次大戦の知識もなく、イギリスとドイツの間で展開する謀略という話はきちんと理解できていなかったでしょう。

 訳者の小西宏(1929- 1998年)は専修大学の法学部法律学科教授だった人物だそうです。30代のわずか10年間だけミステリーやSFの翻訳をしていて、この『三十九階段』は1959(昭和34)年に翻訳されたものです。
 昭和の半ばの翻訳ですので、日本語は多少古びたところはありますが、国際経済法専攻の学者の手になるものとしては、意外や意外、スピード感あふれる、テンポとリズムの良い日本語であることに驚かされます。また、1910年代半ば、つまり大正初期の物語ですから、これくらいの古風な日本語のほうが雰囲気が出ていて、気持ちよく読むことができます。

 とはいえ、原作小説自体は百年以上も前に書かれた物なだけに、さすがに21世紀に読むには古びてしまったといえるのではないでしょうか。
 主人公の逃亡生活は少々都合よく進みすぎて、緊張感がありません。スカッダーが遺した手帳は暗号で記された部分があるということですが、それがどのような暗号形態で、なおかつハネーがどのように解読していくのかという肝心のプロセスが一切描かれません。少々拍子抜けしてしまいます。
 さらに言えば、敵方との最後の対峙場面も、緊迫感が足りません。

 東京創元社が創立50周年フェアの一環として復刊した作品で、帯には「冒険小説普及の名作」と書いてありますが、あまり楽しめませんでした。

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*142頁:日本語表現の誤り。
✘「正鵠を得る」
◯「正鵠を射る」
――「正鵠」とは「弓の的の中心にある黒点」のことですから、「得る」のではなく「射る」ものです。
.
三十九階段Amazon書評・レビュー:三十九階段より
4488011357
No.7:
(2pt)

古典的名作のようだが現在の目で見ると...

よくある古典的名作と言われる典型的な悪い例。
冒険者だがストーリーに緊張感がなくご都合主義の出会いや展開で
途中の描写もよくわかりにくい。
三十九階段Amazon書評・レビュー:三十九階段より
4488011357
No.6:
(3pt)

タイトルの謎

原題は確かに「39階段」ですが、ヒッチコックの映画は「39夜」、いま上演されている芝居は「THE 39 STEPS],なぜこんなことになったかを確かめるために原作を読みました。みんな苦労していますね。ハハハ。
三十九階段Amazon書評・レビュー:三十九階段より
4488011357
No.5:
(5pt)

今読んでも面白い

サスペンス映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコックが
"最も敬愛する小説家の一人" に挙げるジョン・バカンの傑作でもあり、
ヒッチコックの初期の代表作でもある『三十九夜』の原作。

平凡な主人公がひょんなことから陰謀に巻き込まれてしまい、
スパイ団と警察から追われることになるという、「巻き込まれ型サスペンス」。

どこかのどかで牧歌的な世界観だが、無駄がなくたたみかけるように
場面が次々と変わっていくテンポの良さとスリリングな展開、
実質160P弱というコンパクトな内容により、一気に読破できる良本。

また、フランソワ・トリュフォーとの対談にて、ヒッチコックは
「映画の精神そのものが"バカン的"」と言っているだけに、
彼のルーツを知る上において、興味深い作品であることは言うまでもない。

ちなみに、この小説は三度映画化されているが
牧歌的でテンポの良さとユーモアな世界観を堪能するなら、『三十九夜 [DVD]』(A・ヒッチコック監督)
よりユーモラスで、且つカラーで堪能するなら、『三十九階段 [DVD]』(ラルフ・トーマス監督)
小説に一番忠実と云われ、且つシリアスな雰囲気を堪能するなら『39階段 [DVD]』(ドン・シャープ監督)
とそれぞれ特徴が異なるので、見比べてみるのも面白い。
三十九階段 (創元推理文庫 121-1)Amazon書評・レビュー:三十九階段 (創元推理文庫 121-1)より
4488121012



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