平凡すぎて殺される



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    初公開日(参考)2022年02月
    分類

    長編小説

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    平凡すぎて殺される (創元推理文庫)

    2022年02月19日 平凡すぎて殺される (創元推理文庫)

    28歳のポールの特徴は“平凡すぎる”顔だ。病院を慰問し、彼を自分の身内と思いこんだ老人たちを癒す日々を送っている。ある日、末期ガンの老人を見舞うと、錯乱した彼に誰かと間違えられてナイフで刺されてしまう。その患者は悪名高い犯罪者で、ある有名な誘拐事件の関係者だった。警察に衝撃が走る一方、ポールはさらに爆弾で命を狙われた。身を守るには逃げながら誘拐事件の真相を探るしかない。巧みな構成が光るノンストップ・ミステリ!(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    平凡すぎて殺されるの総合評価:5.73/10点レビュー 11件。Cランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (7pt)

    平凡すぎるストーリー、キャラは面白いのだが

    コメディアンにしてミステリー作家というアイルランドの作家の初長編。誰にでも誰かに似ていると見られる青年・ポールが老ギャングの最後に立ち会ったことからギャングの秘密を知ったと疑われて命を狙われる、巻き込まれ型ユーモア・ミステリーである。
    ホスピス慰問のボランティアをしているポールはある日、死期が迫った老人に知人の息子と間違えられて大騒動になった。老人が実は悪名高いギャング仲間で、ある有名な誘拐事件に関わっていたことがあり、最後に立ち会ったポールは事件の秘密を知ったのではないかと疑われ、爆弾で命を狙われることになる。たった一人で逃げ回る羽目になったポールに救いの手を差し伸べてくれたのが、ホスピスの看護師・ブリジットと子供時代からの恩人であり宿敵でもある中年刑事・バニーだった。訳も分からず逃げ回る三人だったが、追いかける組織と追いかける理由を知るために逃げながら探偵するという綱渡りを繰り広げることになった。
    典型的な巻き込まれ型ドタバタ・ミステリーで、訳が分からないうちにどんどん話が進む。さらに登場人物がくせ者揃いで、至る所でユーモアたっぷりのエピソードが繰り広げられる。その割に事件の謎や犯人像が凡庸で、ミステリーとしてはイマイチ。2時間もののコメディにはなりそうだが、次作を期待するほどではない。

    iisan
    927253Y1
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.10:
    (2pt)

    私だけじゃなかったw

    ストーリー自体は面白いのですが…とにかく読みづらい!なかなか進まない!
    私だけなのかも…と読後レビューを見たらそうじゃなくて安心しましたw
    当訳者さんの他の書籍は疑問もなく読んでいるので訳のせいではなく原文で読めば楽しい類のものなのでしょうね…筆者は映像関係の方だそうでなるほど台本っぽい感じでした
    続きを読んでみたい気持ちもあったのですが久々に出会ったツラい作品だったので次はないかな
    平凡すぎて殺される (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:平凡すぎて殺される (創元推理文庫)より
    4488165044
    No.9:
    (2pt)

    売り文句には注意。書店で現物を自身で確認してから読むべし。

    “面白すぎる”とか“読み出したら止まらない”といった文句は胡散臭すぎて、本当はスルーしたいのだが、ついつい手に取り、毎回「やってしまった」の後悔。この本もやはりその通りでした。
    まずタイトル。追われる男ポールは、まったく平凡な顔ではない(むしろそうでないからこそ、狙われるのだが)。ポールを取り巻く登場人物の方が平凡。なぜそうなる、の動議づけがはっきりしないので、関係性が曖昧で、ストーリーに入り込めない。いわゆる立ったキャラがいないということでは、平凡すぎる、ということかもしれない。ノンストップどころか、私には読み進めるのが苦痛でした。
    これは訳の問題なのか、原書がそうなのかわからないが、文がこなれてない。特に述部をいじりすぎて、すんなり頭に入ってこない。ストーリーも文も独りよがりな感じです。
    謳い文句通り、ざっくりストーリーを追うだけの読み方なら、好きな人ならいけるかもしれませんが、じっくりミステリーを味わいたい方には、おすすめしません。それでも騙されたと思って読んでみて、結果何かに行き当たるかも…
    平凡すぎて殺される (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:平凡すぎて殺される (創元推理文庫)より
    4488165044
    No.8:
    (1pt)

    出版社がハシャギすぎ

    ①ノンストップ・ミステリではない
    ②ユーモア・ミステリでもない
    ③著者の第一作目である

    この三点を念頭において
    広い心で読めば
    まあまあ愉しめます
    私も途中から頭を切り替えて読んだところ
    読むスピードがアップしました

    P.S.1個人的なことですが
    今後は翻訳者青木悦子氏が薦める本
    彼女が訳した本は
    読まないことにします

    P.S.2なんだかこの作品が可哀相で
    レヴューを書いてみました
    平凡すぎて殺される (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:平凡すぎて殺される (創元推理文庫)より
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    No.7:
    (4pt)

    コメディアン兼作家によるダブリン発ユーモア・ミステリー

    翻訳までされる海外のユーモア・ミステリーは、たいてい外れがない。しかも本書は翻訳者が原書で読んで、いたく気に入ったための持ち込み企画作品だそうだ。さればこそと読者側からの期待値も込めてしまう。無論ただものではないはずだ、と。

     しかし出だしを読んでゆくにつれ、少し後悔の念が。ぼくの場合、食べ合わせがよくなかったのかもしれない。ルースルンドの『三日間の隔絶』、ウィンズロウの『業火の市』といった超ド級のシリアス・アクション大作ニ作の読後だったので、この本を読み始めた途端、思わず膝が砕けそうになった。そこら辺にいる人たち皆にこの本を読ませたら、吉本興業の公演のお笑い芸人たちみたいにどどどっと、倒れちゃうんじゃないだろうか。それも何度も。

     タイトルから既に気が付くべきだった。何しろ『平凡すぎて殺される』だもの。帯には「このミステリ面白すぎる!!」とうたい文句。面白いとは、そういう方向の(つまりユーモアの)面白さだったのか。やられた! そう、本書はミステリーの内容を持ったユーモア小説である。

     主人公は特に何のとりえもない地味ぃ~な青年。無職なので日銭を得るために病院でして老人患者たちの介護をしているというどうも頼りない男なのだが、いきなり事件が起こる。死にかけた老人にナイフで襲われ怪我を負ってしまうのだ。老人は実はやくざの親玉で、彼を襲った直後に死んでしまう。と同時に主人公は命を狙われ始め、行動も口も達者な看護婦がそれを救い出す。老人の正体は誰だったのか? これが本書を貫く謎の肝となる。

     ぼくの場合前半は、登場人物が次々増えてくる様子や、小さなギャグのために割かれるページが多いことに、しばしの間慣れることができなくて、実は苦労したのだが、徐々にこの作品の持ち味としてのユーモアに馴染みができて頭に入ってくるようになってからは、急速にページがめくられてゆくようになった。そう、本書は笑って面白く読まなければいけなかったんだ。「このミステリ面白すぎる!!」なんだから、とこの辺りでようやく気づいたわけなのさ。

     逆にそうなると後半部で、練りに練られた仕掛けや錯綜した人間関係図、それらを整理してゆく二人の素人探偵と、彼らを助ける定年間際の刑事、との主役トリオの役割や、敵・味方・脇役のそれぞれの人間関係が明らかになってゆくとともに、面白さと比例して読書速度は一気にスピードアップした。

     巧い仕掛けに満ちたミステリーだな、と読後感はすっきり。アイルランド作家によるダブリンを舞台にしたミステリーで、作者がTVの放送作家かつコメディアン出身という裏事情も興味深い。同じアイリッシュ作家でも、IRA健在の時期の危険極まりないキャリックファーガスという北アイルランドの田舎町を描き続けているエイドリアン・マッキンティとの毛色の違いは甚だしい。読み比べても意味がないだろうし。

     本作はシリーズ化されているそうである。二作目も出るなら読もうかどうか迷ってしまいそうだが、この主人公の今後も気になる。そう。シリーズに甘い読者なのだよ、ぼくは。
    平凡すぎて殺される (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:平凡すぎて殺される (創元推理文庫)より
    4488165044
    No.6:
    (2pt)

    あくの強いキャラと供給過多なユーモア、だけ

    ストーリーは至って平凡でストレート、かつのんびり。
    特に読者の想像を超えるような展開もなく、売り文句である「巧みな構成」には程遠い。

    作品の全編が、くせのあるキャラたちによる、面白いのかどうなのかよく分からないユーモアで満たされている。
    このユーモアがとにかく馴染みにくく、その上、よく読まないと意味が分からなかったりよく読んでも分からなかったりして、こちらの読み進もうとする気持ちを都度なえさせる。
    ごく普通の地味な青年であるはずの主人公が、銃を突きつけられるような大ピンチな状況でも、ジョークまじりのセリフを吐いたりするので、ただでさえストーリーに欠けているスピード感や緊迫感がさらに薄められてしまう。
    ゆえに「ノンストップ」にも程遠い。

    全体的に情景描写が極めて少ないので、それぞれの場面を頭に思い描きにくい。
    例えば、20ページ程にわたって舞台になる豪壮な邸宅の描写が「豪壮な邸宅」だけ、とか(p.331)。
    著者が住むテレビ業界の台本や脚本なら、それでも問題はないのかもしれないけれど、小説には、読者にその場面を的確に想像させるていねいな描写が不可欠なのでは。

    段落ごとの人物の視点の統一ができておらず、誰の視点の文章なのかが分かりにくいのもマイナス。

    目を引くタイトルだが、主人公が序盤で殺されそうになるのは「平凡すぎる顔」のせいではなく、ある人物に似ているからなので、内容と合っていない。
    このタイトルと格好の良い表紙(ここだけはすごく良い)と、帯などの身内の激推しに釣られてまんまと本書を購入してしまったのだけど、読了して軽い詐欺に遭った気持ちにさせられた。

    やはり、表紙買いと関係筋の激賞には一定のリスクがあるのだなぁと、改めて思った次第です。
    平凡すぎて殺される (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:平凡すぎて殺される (創元推理文庫)より
    4488165044



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