悪人すぎて憎めない
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まずは最初に、この本は最高でした。 本シリーズの前2作の前日譚となる本作。刑事バニー・マガリの若き日の事件を描く。 犯罪一家のカーター家が大暴れする中、バニーと相棒のグリンゴは、カーター一家の捕縛に全力を上げていた。 しかし、狡猾なカーター一家は大胆は犯罪に打って出る。 一方、バニーが、バーで一目惚れしたシモーンとの関係性も重要な意味を持ってくる。 最後までまったく目が離せない一作。 良い点は枚挙に暇がないが、 1.兎に角魅力的なキャラクター達。刑事、犯罪者、ハーリングチームの面々、どれを取っても素晴らしい。 2.皮肉に満ちた素晴らしい掛け合い。電車内で噴き出さないように注意しないといけません。日本の作家でこの手のウィットに富んだ作品を書いている人はいませんね、 3.大ボリュームの内容に比して廉価。 4.二転三転するストーリー展開。最後まで楽しく読み切りました。 5.アイルランドの情景の浮かぶ描写。 6.色恋シーンが少ないこと。 7.個人的には、表紙の絵も好きです 早川書房のアイルランド刑事もの、エイドリアン・マッキンティ著のショーン・ダフィーシリーズが、6作目で無情にも翻訳が打ち切られ、日本で読めなくなる中(全9作の6作目で、いきなり終わりましたね)、アイルランドものとして数少ない希望のシリーズです。 次回作も翻訳が決まっているようなので、滅茶苦茶期待しています。シリーズを刊行し切ってほしいものです。 | ||||
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「有名すぎて尾行ができない」(2024/3月)以来のクイーム・マクドネルによる新しい翻訳でした。 舞台は、ダブリン、アイルランド。時代は、1999年。<ダブリン・トリロジー>の前日譚にあたります。 主人公は、刑事、バニー・マガリー。そのバディは、ティム・"グリンゴ"・スペイン。二人は、過去にいわくのある連続武装強盗団を追い詰めるべく満身創痍で奮闘し続けます。 とは言え、私は、バニーとニューオーリンズ出身の黒人ジャズ・シンガー、シモーンとの悲しみに彩られた恋愛小説として読むことになりました。多くの個性的な人物たちが登場し飽きさせませんが、肝心の「犯罪小説」としての結講はあまり感心できるものではありませんでした。クイーム・マクドネルの著作は何故か中盤から面白さが半減します。多くの要素をぶん回すあまり、サスペンスが分断されるからかもしれません。飽くまで他のスリラーとの比較になりますが、この程度の特にツイストのないストーリーであれば他にいくらでも存在するような気がします。 ◾️「悪人すぎて憎めない "Angels in the Moonlight"」(クイーム・マクドネル 創元推理文庫) 2025/4/2。 | ||||
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