暴風雪
- サスペンス (354)
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「カウボーイ偵察隊」ジョー・ピケット シリーズも第18作とのこと。講談社文庫時代は読んでいませんが、創元推理文庫に移動してからはほぼ読破していると思います。これだけ続く抜群の安定感と盤石の筋書きにはますます磨きがかかっています。まるでジグソーパズルのピースをひとつづつ正確にをはめ込んで完成させていくような幸せな読書時間が訪れます。 1・まったくの無理筋で事件に巻き込まれるピケット。引き受けたくないのだが、結局は・・・。 2・前知事は頭脳明晰な弁護士出身の信頼できる人物だったが、なぜか極端なビジネスマンで威圧をかけまくる現知事に便利屋としての引継ぎがなされている。 3・人口密度が極端に低いワイオミング州のしかも暴風雪吹き荒れる真冬に密封されるので、犯人も絶対にその中にいる。 4・典型的な粗野で乱暴な西部男たち。 5・そうはいっても現代なので「風力発電会社」「製材所」「(英米人が大好きな)高級リゾート型牧場」などの産業に従事する地元民。 6・目撃情報が黙殺される官僚的対応。 5・すべてを包み込む家族愛と熱き友情。 など解決に向かうためのピースには事欠きません。そして最後には必ずきっちりあてはまることになります。 でもどうして長女はあんなにダメ男ばかりに惚れてしまうのか、という謎は残りましたが。 | ||||
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プチ旅行のため、読書の間が開きました。これからガンガン読んでいきましょう(笑) 前の翻訳「暁の報復」を読んだのは、2024年6月。猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズの新しい翻訳を読み終えました。 新しいワイオミング州知事、コルター・アレンから突然呼び出されたジョーは、前年の7月に行方不明になったケイト・シェルフォード-ロングデンという英国人女性を捜すよう依頼を受けます。彼女は英国の大手広告会社のCEOでした。ワイオミング州の高級リゾート牧場、シルヴァー・クリークで休暇を過ごした後、英国へ帰国するはずだった彼女は行方不明になっていました。ソリの合わないアレンからの命令に渋々従い、ジョーはサラトガへと向かいます。実は、シルヴァー・クリークではジョーの長女、シェリダンが乗用馬係として働いていました。果たして、英国人、ケイトは何処へ行ったのか? いつものようにワイオミングの美しい大地に加えて、私が知らなかった世界の<要素>に出会うことができます。ララミーの蹄鉄工たち、製材所の面々、<ホテル・ウルフ>の佇まい、養魚場があって、極めつけは「風力発電所」の存在が現実世界に於いては再生エネルギーの救世主のように扱われながら、しかしまた多くの問題も抱えていることを示唆して、作者のその取材力の確かさを表しています。 今回もまた、鷹匠、ネイトが登場しますよ。パトリック&アンジーにとってのブッバであり、スペンサーにとってのホークでもあるネイトは、<法>の内側でクヨクヨと悩むジョーを<法>の外側から支え続けます。<法>は人が作ったものだと解釈するならば、これからも変わり続けます。よって<法>の外側にいるネイトの方が実は、未来永劫変わることのない「精神性」を体現化していると言っていいでしょう。人は窮地に立たされた時、神に縋るように、ジョーもまたネイトの「精神性」によって己がアイデンティティを確認し続けることになります。 とは言え、今回の物語は少し小ぶりでした。アクションも少なかった。私はテイラー・シェリダンが監督した映画「ウインド・リバー」を想起しながらこの物語を読み続けました。暴風雪の大地をスノーモービルに乗って駆け回るシェリダンの男ぶり(?)に感激しつつも男たちは何処へ行ってしまったのか?少しだけ不満が残りました。 ◻︎「暴風雪 猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズ "The Disappeared"」(C・J・ボックス 東京創元社) | ||||
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