狼の領域



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    狼の領域 (講談社文庫)
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    初公開日(参考)2016年10月
    分類

    長編小説

    閲覧回数2,518回
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    狼の領域 (講談社文庫)

    2016年10月14日 狼の領域 (講談社文庫)

    不可解な出来事が続くシエラマドレ山脈で、猟区管理官ジョー・ピケットは不審な双子の兄弟に出会う。二人に襲われて重傷を負ったジョーを救った、キャビンに住む謎の女。彼らの正体は―?一連の事件の“真実”が、心を激しく揺さぶる。正義は権力に勝てるのか!?シリーズ最高潮、一気読み必至のサスペンス!(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

    狼の領域の総合評価:9.42/10点レビュー 12件。Bランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全2件 1~2 1/1ページ
    No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (7pt)

    原点回帰した、シンプルでパワフルなアクション・サスペンス

    ジョー・ピケット・シリーズの第10作。山奥で遭遇した双子の兄弟に襲われ重傷を負ったジョーが自分の信念を貫くために再度、敵に立ち向かっていくアクション・サスペンスである。
    家族が住む地元に帰ることになったジョーは任地での最後の仕事として単身パトロールに出て、人跡まれな奥地で不審な様相の双子の男に遭遇した。彼らが許可証を持っていないためジョーは違反切符を切るのだが、翌日、彼らに襲撃された。必死に逃げる途中で山中のキャビンに住む女性に出会い、何とか生還することができた。双子のことを調査すると不可解なことがいくつもあり、さらに2年前から行方不明の女性が関係しているのではないかと判明するに至り、ジョーは親友・ネイトの助けを借りて、再び双子と対決することになった。
    事件の背景は複雑だが、メインストーリーは法と秩序と正義のためには自分のすべてをかけて戦うというジョーの生き方の物語で、まさに本シリーズの基本に立ち返った感がある。舞台となるワイオミングの山々、ジョーを取り巻く家族や友人などのエピソードも、いつも通りの読み応えである。
    シリーズ読者には外せない作品であり、またシリーズ未読の人にも十分に楽しめる作品としてオススメする。

    iisan
    927253Y1
    No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (8pt)

    今までで一番はまったかも!?

    CJボックスの本は今まで数冊(まだアップしていませんが)読んでいますが
    今までで一番夢中になって読みました。
    数々のミステリーの中で夢中になれるものとそうでないものがありますよね。
    このシリーズは全く未知の世界のことなのに、目の前で繰り広げられているような気さえします。
    それが作者の腕なのでしょうが、ほんと頭が下がる思いがします、尊敬ものです。

    主人公のジョーは、私の中ではメルギブソン!
    相棒役はちょっとまだ浮かびませんが、その内固定化するでしょう。
    次のシリーズも楽しみです!

    ももか
    3UKDKR1P
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.10:
    (5pt)

    とても速やかな対応でした。

    本も大変綺麗でした。
    狼の領域 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:狼の領域 (講談社文庫)より
    4062935252
    No.9:
    (5pt)

    ハードボイルド小説の傑作

    大自然ミステリー
    クルーガーもですが、こちらのジョー・ピケット シリーズもいいですね。
    今回は、ネイト&ジョー vs 謎の双子 の対決で大自然の中での冒険小説か、、と思わせて
    結果、ハードボイルドへ。ちょっとネイトが大活躍する山岳冒険小説的展開も読んでみたかったけど。

    ジョーの生きざまを真ん中においたこの小説、そして双子兄弟に対する思いも湧いてきました。
    この読後感、まさにハードボイルドだと思います。
    大傑作。
    狼の領域 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:狼の領域 (講談社文庫)より
    4062935252
    No.8:
    (4pt)

    従来の作品に比べてかなりシンプルな構成

    不法に国有林に住み着いた密猟者との戦い?で、彼らの正体や仲間など、話に枝葉を付けてはいるが、ストーリー自体は一本調子。

    しかし、このシリーズが好きな読者にとってはお馴染みの、家族の成長と変遷のドラマ、そして父や夫としての立場からの微妙なすれ違い、もはや憎むより楽しませてくれる義母のミッシーとの確執、そして何より超然的なスタンスで主人公のジョーと家族を見守るネイト、と毎度ながらも脇の部分がしっかりと描かれているので十分に楽しめる。

    特に、時としてはジョー以上に共感を呼ぶネイトととの微妙なスタンスが対峙した今作は、今後の二人の立ち位置の変化を予感させる。

    シリーズが進んでも少しもレベルが落ちないのが嬉しい!
    狼の領域 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:狼の領域 (講談社文庫)より
    4062935252
    No.7:
    (5pt)

    ジョー・ピケット、シリーズの分水嶺的作品

    本書は、シリーズの一つの分水嶺である。ワイオミング州サドルスプリングの猟区管理官であるジョー・ピケットは一家で山から町に住まいを変えたり、ジョーのみが単身赴任で、イエローストーンやシェラマドレの猟区に追いやられてしまったりと、そもそもの愛しき我家に戻れない日々を余儀なくされていたのだが、本書で待ちに待った帰還命令が出る。

     しかし故郷に帰る前の一仕事を完了させぬわけにはゆかない。ジョーは、予想を遥かに上回る奇怪な事件に巻き込まれ、心身ともに深手を負い、命からがら苦境を脱する。故郷に帰る前にやるべきことをやらねばならない。決着をつけねばならない。ジョーが常にこだわってきた己れの生き様と、死や暴力のもたらす運命への恐怖の狭間で彼は苦悶し、本書では、さらにぎりぎりのポイントまで追い込まれることになるのだ。

     ディック・フランシスのファンであれば、きっと『大穴』『利腕』の主人公であるシッド・ハーレーを久々に想い起こすことだろう。自分の腕を拷問で失ってもなお、自らの名誉を守り切ったあの探偵の記憶は、ミステリの一つのエポックを生き抜いた忘れられぬ主人公の一人として、記憶から削除しようとしない読者も少なくないだろう。荒野のディック・フランシス、と呼ばれる本シリーズも、ついに本来の場所に戻ってきた。そう実感できるのは、シッド・ハーレー同様に、極限の選択を迫られつつも、決して自分を売ることなく、命を張ってでも我が生き様を貫こうとするジョーの魂の強さなのである。

     さて、本書ではのっけから、ただならぬ気配に満ちた100%の自然を、ジョーは二頭の馬とともに進む。最近奇妙なことばかりが起こる山上の世界にジョーは疑念を感じていたのだ。やがて双子の自然生活者との出会いをきっかけに、ジョーは非情な暴力に曝されることになる。

     内輪話だが、このストーリーの起点になったのは、作者ボックスが取材してきた実在の猟区管理官が実際に出くわした野生生活者の双子との奇妙な出会いというエピソードであったらしい。社会に一切の痕跡を残さず、誰にも関わらず、完璧なウィルダネスのさなかで、人生を送る者が全米に相当数いると実際には見込まれているらしい。日本でもかつて山窩と呼ばれ、戸籍を持たない浮浪漂泊者の存在が多数確認されている。

     ジェイムズ・ディッキー作『救い出される』は、暴力的な野生生活者に出会って命の危険に晒された若者たちの悲劇的な物語であり、『脱出』というタイトルで、ジョン・ボイト、バート・レイノルズらの役者を揃えて映画化されており、本作の背景には、小説も映画もとても重なる部分をぼくは感じてしまった。

     今回、ジョーが巻き込まれるのは、法や社会という概念が通じない兄弟との闘いである。しかし死地を潜り抜けたジョーが、やがて知らされてゆくのは、兄弟の逃亡の原因となった、より強大な悪の存在であった。ネイトとの再会は、本書の折り目ともなっているが、前述のシリーズの分水嶺と評したまさにその瞬間でもあると思う。ネイトの哲学と、ジョーの誇りという矛盾が大自然を背景にどう折り合いをつけてゆくのかも見どころであり、シリーズ全体を通しても重要なポイントだ。

     巻置く能わず、緊張とスリルが続く傑作冒険小説であるとともに、心の在りようを問われる男たちの極限の選択が、恐ろしいほどの劇的展開を生み出している。作中のほとんどのシーンが、自然、野生を背景にした男たちのサバイバルであると同時に、作品全体が真の悪の罪深さを暴き出す展開でもあるという、非常にアクロバティックなプロットを持ち、シリーズの頂点的作品と言われるのも頷ける。高密度小説。
    狼の領域 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:狼の領域 (講談社文庫)より
    4062935252
    No.6:
    (5pt)

    たしかに最高傑作

    最新作の帯に「シリーズ最高傑作」とうたうのは常套手段ですが、シリーズが長いほど実際にそのとおりであることは稀です。本作はまさにその希有な例です。
     前々作「復讐のトレイル」も、ラストで倒される敵にシンパシーを抱いたものですが、本作はそのレベルをしのぎました。敵役の方が、主人公よりずっと愚直で不器用ながら本質的な部分で正義を実現しているのですから。主人公は常に権力にあらがいながら意思を貫くのですがあくまでも権力側に属する公務員であり、相手方は同じことをより徹底してその結果アウトローになっています。この場合どちらが魅力的かは一目瞭然です。
     解説によれば、原作の12作目と16作目ではネイトが主人公になっているそうですが、本作はそちらへ流れていくことを暗示する作品となっています。
     雄々しいながら切ない一冊でした。
    狼の領域 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:狼の領域 (講談社文庫)より
    4062935252



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