熱砂の果て



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初公開日(参考)2023年06月
分類

長編小説

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熱砂の果て (創元推理文庫)

2023年06月19日 熱砂の果て (創元推理文庫)

猟区管理官ジョー・ピケットの盟友ネイトのもとへ、政府の男たちが人質を取って現れた。彼らはネイトの容疑を抹消することと引き換えに、州南部の砂漠地帯で大規模テロを計画している可能性がある男の動向を探り出せと要請した。ネイトは引き受けざるを得なかったが、この件に裏がないはずがなかった。一方のジョーは、ネイトが失踪したと情報を得て砂漠地帯へ向かう。シリーズ屈指の大迫力アクションが展開される冒険サスペンス!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

熱砂の果ての総合評価:8.40/10点レビュー 10件。Bランク


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(8pt)

主役はネイト、想像通りの派手なアクション・サスペンス

猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズの第17作。今回はジョーの盟友ネイトが主役を務める、砂漠が舞台の派手なアクション・サスペンスである。
世間から隠れて暮らすネイトのもとを政府の秘密組織を名乗る男たちが訪れた。彼らはネイトが負わされている全ての罪状を帳消しにする代わりに、ワイオミングの砂漠地帯で大規模テロを準備していると思われる集団に接近し、動静を探れという。恋人・リブの命も取引材料にされたネイトは仕方なく依頼を引き受ける。ジョーは殺人グリズリーを追っていたのだが、ルーロン知事から「ネイトの居場所を確認しろ」との特別任務を命じられる。二人は、それぞれの事情を抱えたまま、荒涼たる砂漠に赴き悪戦苦闘する。さらに、全く別の理由からジョーの長女・シェリダンもこの件に巻き込まれた…。
突然現れて、いつの間にか消える、常に単独行動のネイトが今回は出ずっぱりの主役というのが珍しい。で、なんだかんだの末、最後は二人一緒に決死の覚悟で流血の戦いに挑むという、東映任侠映画的ストーリーである。仕掛けが大掛かりな物語だけに、最後の方はやや辻褄合わせなところもあるが、今回もアメリカ社会が抱える問題点にしっかりと向き合った社会性を保っている。さらに、これまで謎に包まれていたネイトの考え、心情がちらちらと見えてくるのも、シリーズ読者には新鮮でニヤリとさせられる。
シリーズ愛読者はもちろん、アクション・サスペンス・ファンに自信を持ってオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.9:
(5pt)

ハラハラドキドキ

日本人の感覚にはない大陸の規模や犯罪を描くスケールの違いを存分に楽しめます。
自分だったらすぐに死んじゃいそうな場面がたくさんあり、それだけでも映画をみてるような気持ちになれます。
このシリーズおすすめです♪
熱砂の果て (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:熱砂の果て (創元推理文庫)より
4488127169
No.8:
(5pt)

ネイト!!!

う~ん、おもしろかった。
ネイトはやっぱりかっこいい。今回の主人公は完全にネイトだろう。
ネイトの前ではジョーは霞んでしまう。ジョーは何したっけ?
私はもはやネイトの出番がなければ、このシリーズは読む気が起こらない。
このシリーズのサブテーマとなっているジョーの家族についても、良識があって出しゃばらない長女シェリダンならいいけど(本作のように)、他はうざったいからいらない。
―――あくまでも個人的な好みと見解を述べました。
熱砂の果て (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:熱砂の果て (創元推理文庫)より
4488127169
No.7:
(5pt)

この作品の登場人物に

ファミリーや友人の構成が好きで愛読している次作も早く出版して欲しい
熱砂の果て (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:熱砂の果て (創元推理文庫)より
4488127169
No.6:
(5pt)

毎回楽しみに待ってる

今回も面白くて、一気読みしました。
老眼も進み、気力も続かないけど、このシリーズは特別。
毎回楽しみにまっています。
ネイトの扱いに対するモヤモヤが、残っていたけど、今のところはスッキリしました。
退職目前の知事の計らい、グッジョブです。
ジョーも思ってるけど、約束が守られるかはどうか・・・もう次が読みたい。
熱砂の果て (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:熱砂の果て (創元推理文庫)より
4488127169
No.5:
(5pt)

冒険小説の時代へのオマージュ

前作では、病院のベッドに身を横たえていたネイト・ロマノウスキーが、本作では熱砂の砂漠で銃を構えて登場する。迫りくる敵。空を旋回するネイトの鷹たち。砂塵を巻き上げて迫る脅威。そんな緊迫したシーンにスタートする本書は、全編この手のアクション満載の読み逃せない一作だ。本作ではネイトと本編主人公であるジョー・ピケットとのそれぞれのドラマが、ラスト近くで交錯する。言わば、二つの冒険小説を楽しめるばかりか、それらの合体するラストシーンの豪華さを味わうことができるのだ。

 ぼくは、インターネットが普及する前に、パソコン通信Nifty-Serveで冒険小説&ハードボイルドフォーラムのSysop(SystemOperatorの略です)をやっていた。当時は内藤珍著『読まずに死ねるか』の時代で、まさしく書店の軒先には世界の冒険小説が並んでいた。マクリーン、フォーサイス、カッスラー、ラドラム、ヒギンズ、マレル、バグリィ、クィネルetc.etc...スパイ・戦争などのスケール感のある冒険小説ばかりではなく、ハードボイルド系の小世界的ではあるが心にぐっと響いてくる冒険小説作家も台頭する。D・フランシス、ライアル、ウィンズロウ、ロス・トーマス等々。しかしいつしか、冒険小説もハードボイルドも鳴りを潜め、地下に潜る。冒険小説のそうした長い暗闇の時代を越えて、このジャンルの正統派後継者として男の生き様や孤独や戦いを描くのがあまりに上手いのが本シリーズのC・J・ボックスである。

 そしてそのことを証明して見せるのがこの驚くべき新作であると思う。タイトルとなる熱砂の果てに起こるものは何であるのか? 熱砂の果てからやってくる敵はどういう者たちなのか? もはやダブル主人公とも言えるジョーとネイトの物語は、それぞれに並走して語られる。二人の運命はどこでクロスするのか? 熱砂の果てに本当に起ころうとしていることは、何であるのか?

 読み始めから、読者は本シリーズの魔力に酔わされることだろう。ネイトの現在が描かれる。死の床から蘇ったネイトは不意の謎の男たちの訪問を受ける。世界規模のディジタル・テロを狙う勢力があり、それに対抗する国家的秘密組織があり、後者の側がネイトを訪れたのだそうだが、彼らは胡散臭い政治の世界からの使者であり、ネイトは彼らの要請を受けるでもなくこの国(USA)に起ころうとしている危機の真偽を確認する必要性に駆られ、砂漠へと旅立つ。ネイトの家族である猛禽たちとともに。

 一方で、本シリーズの主人公である森林監視官ジョー・ピケットは、退任が迫るルーロン知事の依頼で行方不明のネイトの捜索に取り掛かる。砂漠の異なる方向から、ネイトとジョーは熱砂の果てに待ち受ける謎めいた場所にそれぞれのトレイルを描いてゆくのだ。それらはどう見ても一筋縄ではゆかないトレイルであり、その果てには凶悪なグループが待ち受けているというのだ。

 これだけでも十分冒険小説的要素は満載なのだが、ジョーのシリーズは家族の物語でもある。もちろんこのきな臭い荒野に向かう二人の先に家族の一員が巻き込まれているなんて全く知らない。敵は何ものなのか? 味方に見えるネイトへの依頼人たちもどうも胡散臭い。情報戦と肉弾戦の二重の戦いが待ち受ける荒野に、二人のストレンジャーのトレイルと硝煙が遺される。

 西部劇というより、もはや戦争に近い砂漠の闘いでありながら、家族再生の物語を組み入れるという、いつもながらのポロック魔術にのめり込むこと必至のアクション大作である。
熱砂の果て (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:熱砂の果て (創元推理文庫)より
4488127169



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