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熱砂の果て



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【この小説が収録されている参考書籍】
熱砂の果て (創元推理文庫)

熱砂の果ての評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

主役はネイト、想像通りの派手なアクション・サスペンス

猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズの第17作。今回はジョーの盟友ネイトが主役を務める、砂漠が舞台の派手なアクション・サスペンスである。
世間から隠れて暮らすネイトのもとを政府の秘密組織を名乗る男たちが訪れた。彼らはネイトが負わされている全ての罪状を帳消しにする代わりに、ワイオミングの砂漠地帯で大規模テロを準備していると思われる集団に接近し、動静を探れという。恋人・リブの命も取引材料にされたネイトは仕方なく依頼を引き受ける。ジョーは殺人グリズリーを追っていたのだが、ルーロン知事から「ネイトの居場所を確認しろ」との特別任務を命じられる。二人は、それぞれの事情を抱えたまま、荒涼たる砂漠に赴き悪戦苦闘する。さらに、全く別の理由からジョーの長女・シェリダンもこの件に巻き込まれた…。
突然現れて、いつの間にか消える、常に単独行動のネイトが今回は出ずっぱりの主役というのが珍しい。で、なんだかんだの末、最後は二人一緒に決死の覚悟で流血の戦いに挑むという、東映任侠映画的ストーリーである。仕掛けが大掛かりな物語だけに、最後の方はやや辻褄合わせなところもあるが、今回もアメリカ社会が抱える問題点にしっかりと向き合った社会性を保っている。さらに、これまで謎に包まれていたネイトの考え、心情がちらちらと見えてくるのも、シリーズ読者には新鮮でニヤリとさせられる。
シリーズ愛読者はもちろん、アクション・サスペンス・ファンに自信を持ってオススメする。

iisan
927253Y1

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