暁の報復



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    初公開日(参考)2024年06月
    分類

    長編小説

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    暁の報復 (創元推理文庫)

    2024年06月19日 暁の報復 (創元推理文庫)

    猟区管理官ジョー・ピケットの留守電に、知人のファーカスから伝言が残されていた。ダラス・ケイツとその仲間が、ジョーを襲う密談をしているのを盗み聴いたという。ジョーの娘の元恋人であるダラスは2年前の事件で家族ともども破滅し、その一因となったジョーに強烈な恨みを抱いていた。その後ファーカスの遺体が発見され、犯人を捜しはじめるが、ピケット一家にも次々と危機が襲いかかる。サスペンスみなぎる人気シリーズ新作!(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    暁の報復の総合評価:8.25/10点レビュー 4件。Cランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (7pt)

    社会派から暴力派へ、作品のテイストが変わってきた

    ワイオミング州猟区管理官「ジョー・ピケット」シリーズの第17作。ジョーに復讐を誓うダラス・ケイツ(15作目「嵐の地平」の悪役)が出所し、ジョーの家族に危機が迫ったためジョーが激しく容赦ない反撃を加えるアクション・サスペンスである。
    本シリーズはアメリカ社会が招いてしまった様々な社会悪と、大自然に自分の根拠を置く正義感の塊・ジョーが否応なく対立してしまう、社会派ミステリーだったのだが、前々作あたりから悪と認定したものには容赦無く実力行使する、正義暴走型のアクションものに変わってきたようで、ランボー・シリーズを見ているような薄っぺらさが目立ってきた。
    もちろん、ストーリー構成は堅実で、人物のキャラ、エピソードもしっかりしているので、アクション・サスペンスとして一級品であることは間違いない。
    シリーズのファン、シンプルな勧善懲悪サスペンスのファンにオススメする。

    iisan
    927253Y1
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.3:
    (4pt)

    背中を撃つような卑怯な男ではない

    完全に現代版西部劇です。「嵐の地平」で死闘を繰り広げた極悪一家のヒーロー息子は高校ロデオチャンピオン。アメリカは「ロデオ甲子園」があるのか?という疑問は前作でも湧きました。しかし裏の顔は女性に暴力を振るい大怪我をさせる最低の卑怯ものです。

    主人公は娘を守るため彼を服役させますがごく短い刑期で出所してしまいました。当然、邪悪な執念は主人公一家に向かいます。刑務所仲間を手なずけて復讐はエスカレートしていきました。バーで運悪く立ち聞きしてしまった酔いどれを殺した証拠をもとに彼を起訴しようと裁判までこぎ着けるのですが・・・。

    家族に迫り来る悪の軍団、謎の資金源、どこからか発せられる指示などをかいくぐって主人公はお門違いの復讐にピリオドをどうやってうつのか!というあらすじです。うれしいことに「猟区管理官ジョー・ピケット」シリーズはさらなる続編の翻訳が決まったそうですのでもう今から愉しみです。

    「おれの家族に指一本でも触れてみろ。たちまち西部流の始末をつけてやる。」
    「大いに抵抗し、できるだけ従うな。」
    「大人は問題をアルコールで解決する。」
    ハードボイルドな台詞もセンスのよい翻訳で大満足でした。
    暁の報復 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:暁の報復 (創元推理文庫)より
    4488127177
    No.2:
    (5pt)

    良い

    好きなシリーズです。
    暁の報復 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:暁の報復 (創元推理文庫)より
    4488127177
    No.1:
    (4pt)

    ささやかな境界線と家族への愛

    「嵐の地平」を読んだのは、2022/6月。「熱砂の果て」(2023/6月)を挟んで、今回C・J・ボックスの新しい翻訳を読むことになりました。
     少し回りくどい言い方になりましたが、本作は「嵐の地平」の後日談と言ってもいいスリラーですから、できれば「嵐の地平」を先に読んだ方がその面白さが増幅されるように思えます。しかしながら、毎回思いますが、このシリーズの邦題はまるで小林旭全盛期の日活アクションのタイトルを見るようで内心は小さく笑ってしまいます。しかも今回の邦題はまあそれほど悪いタイトルではありません(笑)。(日活アクション映画は擬似「西部劇」でしたからタイトルが"フィードバック"しているとも言えますね。)
     猟区管理官ジョー・ピケットの次女エイプリルが瀕死の重傷を負う原因となった彼女の元恋人、ダラス・ケイツが短い服役を終えて出所します。それはピケット一家にとっては恐れていたことであり、ダラスはかねてよりジョーと一家への報復を宣言していました。ダラスとその仲間たちがジョーへの襲撃をうかがわせる話をしているのを聞いたハンターのファーガスがジョーに警告の伝言を残した後、山で失踪してしまいます。そして、翌日銃撃されたファーガスの遺体が発見されます。ダラスは逮捕され、やがてダラスの審問が始まりますが、検察側が勝利を確信していたその裁判には大きな罠が仕掛けられていました。書けるのはここまででしょうね。ストーリーは私が想像する以上に変転を繰り返し、(2年前に読んだ「嵐の地平」を時折思い返しながら)まるで断ち切れない"悪循環"に絡め取られるかのようにスリリングにダイナミックに進行していきます。
     50%を過ぎたあたりから鷹匠のネイトが登場しますが、その登場シーンがとても素敵でした。ワイオミングの大自然、鳥たち、動物たち。ジョーはほんの少しだけ法の内側にいる善人ですが、ネイトはジョーと同じぐらい善人でありながら基本的にはアウトローです。その違いは、ささやかな境界線に区切られていてまああってないようなものなのかもしれません。所詮、法は人が決めたものなのですから。私もまたネイトのように生きられたらといつも思います。
     そして、このジョー・ピケット・サーガが示す美点は、ジョーがメアリーベスに注ぐ愛、ジョーが三人の娘たちに注ぐ限りない愛に集約されるのでしょう。因みに<愛>とは何か?などとは問わないで欲しいと思います(笑)。それは、ジョーが繰り広げる行動の中にこそ見出すことができます。
     訳者あとがきによると本作でジョーが新しい州知事から仄めかされた事件が次の十八作目に控えているそうですね。吉報と言って間違いありません。
     ◻︎「暁の報復 猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズ "Vicious Circle"」(C・J・ボックス 東京創元社) 2024/6/25。
    暁の報復 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:暁の報復 (創元推理文庫)より
    4488127177



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