死者は噓をつかない



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初公開日(参考)2024年06月
分類

長編小説

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死者は噓をつかない (文春文庫)

2024年06月05日 死者は噓をつかない (文春文庫)

この小説は、「ぼく」ことジェイミーの回想記であり、そしてこれはホラーストーリーだ。 そう、だってぼくには死者が見える――。 「死人の霊が見える」という、古典的とさえ言える設定。 それがキング流に調理されると、他の何者とも違うユニークな物語が立ち上がる。 ジェイミー少年は、ものごころついた頃から死者が見えていた。死者の世界にはいくつかの決まりがあるようだった。 死者は死ぬとすぐ、死を迎えた場所の近くに、死んだときの姿で現れる。 長くても数日で、だんだん薄れていって消える。 普通の生者にはぼんやり存在が感知される程度だが、ジェイミーだけは会話を交わせる。 そして、死者は嘘をつけない。 文芸エージェントの母。若年性認知症を発症した伯父。 母の親友のタフな女性刑事。同じアパートの引退した名誉教授。 母のクライアントの売れっ子作家。警察をあざ笑う連続爆弾魔……。 ジェイミーはその能力ゆえに周囲の人々の思惑にたびたび振り回され、奇妙な目にあいながら、どうにか成長していく。 しかしある事件をきっかけに、いよいよ奇怪な事象が彼本人の身に降りかかってくるのだった――。(「BOOK」データベースより)




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死者は噓をつかないの総合評価:8.00/10点レビュー 9件。Bランク


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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.9:
(2pt)

盛り上がりきらず

昨今の海外ドラマなどの長い作品のボリューム感に慣れてしまったためか、盛り上がりきらずに終わったなといつ印象です。

唯一の味方である教授があっさり亡くなったあたりで少し冷めてしまいました。

設定は面白いので実写でどのように料理されるか楽しみです。
死者は噓をつかない (文春文庫)Amazon書評・レビュー:死者は噓をつかない (文春文庫)より
4167922401
No.8:
(3pt)

リアルな世界観

幽霊が見えるという誰もが思いつくような設定を、著者らしい少年主人公のリアルな世界観で物語を描いている。

もう少し少年の友人と協力したり、冒険するような展開があればさらに良かった。
死者は噓をつかない (文春文庫)Amazon書評・レビュー:死者は噓をつかない (文春文庫)より
4167922401
No.7:
(4pt)

ラストは衝撃!

あの『キャリー』他でお馴染みの巨匠のホラー作品を初体験。設定がとにかくユニーク。
死者は噓をつかない (文春文庫)Amazon書評・レビュー:死者は噓をつかない (文春文庫)より
4167922401
No.6:
(4pt)

読み始めは…よそよそしいキングと云う印象があった

読み始めは…よそよそしいキングと云う印象があった。久しぶりに読むキング作品だからか?作風の変化か、それとも作者の企みか…フレンドリーに語りかけてくる物語は少しずつ語り手が遭遇することになる事件に近づいていく、怖いのは人間!?いやキングはスーパーナチュラルを忘れてはいない。霊魂だけではない、何故か、何者か、そこに取り憑いたモノ…物語は終わってはいない。「笛吹かば、汝は現われん」彼がつきまとう霊魂を退けたときにかけた呪は「笛吹かば、我は現われん…」と返される。
死者は噓をつかない (文春文庫)Amazon書評・レビュー:死者は噓をつかない (文春文庫)より
4167922401
No.5:
(4pt)

エンタメ小説の第一人者による、エンタメ小説の形を借りた私小説

この本の紹介を読んで「アレ?」と思っていた。
死者を見ることができ、話もできる少年、という設定はあの『シャイニング』を思わせるし、特別に酷い死に方をした死者以外は普通の生きている人と見分けがつかない、当然話をしても普通に知り合いと話すのと変わらない、というのはあの有名映画と似すぎていると感じたからだ。

実際読んでみても、さすがに当代最高のエンタテインメント作家だけに面白い「読ませる」作品なのだが、その能力を使って連続爆破魔と対決するというのも予想通りだし、その過程で遭遇することになる "死の光" についてもページ数が少ないせいか描写があっさりしていると思っていたのだが・・・

事件解決後の展開を読んで「なるほどそうか」と納得した。
おそらくキングがこの小説で本当に書きたかったのはこの後日譚のような部分なのだ。
キングのファンなら彼の父親が失踪しており、母親の女手ひとつで育ってられた経緯はご存じだろう。だからキングはある種のあこがれをこめて「父と子」の物語を書き続けてきた。

この小説はその「父と子の物語」の陰画、子供に何も伝えることなく消えてしまい、そのくせ遺伝子の形で資質を子供に一方的に押し付けた父親に対する恐怖を描いた作品なのだ。
子供は父親を選ぶことはできないし、その遺伝形質が仮に病原になるようなものでも拒むこともできない。その不条理を納得できるのは父親が我が子に自らの意志できちんと接し、「この人が自分の父親なのだ。だからこの人がくれた人生をこの人が伝えてくれた資質で生きていくのだ。」ということを受け入れさせてくれた時だけだ。

ラストで「ある人物」から自分がお前の父親だ、と告げられた時、ジェイミー少年は何も言わずに背中を向け立ち去る。
自分の中にある能力について尋ねることも、恨み言のひとつも言うことなく。
その人物がカミングアウトしたのは自らの意志ではなく、ただ尋ねられたことについて「死者は嘘をつかない」からに過ぎないのだから。

この作品中、キングはしつこいぐらいに「これはホラーストーリーなのだ」と繰り返している。
真の恐怖は爆弾魔セリオーでも死の光でもなく、父との断絶によりキング自身の分身ジェイミー少年が抱え込みことになったもの・・・・この小説はエンタメ小説の形をとった、キングの極めて私的な恐怖を語った私小説なのだと思う。
死者は噓をつかない (文春文庫)Amazon書評・レビュー:死者は噓をつかない (文春文庫)より
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