アトランティスのこころ
- ギャンブル (48)
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全1件 1~1 1/1ページ
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ホラーだと思って読んでいたら・・・・これ、ホラーじゃないんですね! | ||||
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ひょんなことからこの年になってキングにはまり、次々と読んでます。 キングにしては異色と呼ばれるこの作品、それでも特に上巻はそんなことも感じず読みました。 下巻の寮生活の部分は長かったけど、自分も若いころアメリカの州立大学で寮生活をしていた時期があったので懐かしく読みました。やはりアメリカの大学は厳しく、落伍していく生徒もいました。大きな学生食堂があって、試験の前は24時間開いていてそこで皆勉強にいそしんでいました。今も変わってないと思います。 ベトナムのくだりは今世界の複数の地域で起きている戦争の事を思いました。 さわやかな読後感。最後の最後まで。この作品は時を隔ててもう一度読み返したいです。 | ||||
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Format: Kindle版 Publisher: Hodder & Stoughton (March 22, 2010) ASIN: B003BKZW3Q のレビュー。 1999年6月、キングは交通事故にあう。本書はその直後に刊行されたものだが、執筆は1998年に終了しており、つまり事故前の最後の作品ということになる。古くからのファンの間では、事故後のキングの作品は冗長でむかしの緊迫した密度に欠けるという意見があるが、この作品にすでにその傾向がある。 キングの作品としては短い長編 Low Men in Yellow Coats、中編 Hearts in Atlantis 短編3作をあわせた連作集。 長編 Low Men in Yellow Coats。『ダーク・タワー』シリーズの要素がまじっているのだが、この謎がまっったく解決されない。『ダーク・タワー』ものを読んでいない読者には、関連がさっぱりわからない。それから、ウィリアム・ゴールディングのLord of the Fliesが重要な要素になっているが、これを読んだことがない読者には、わからない引用が多すぎるだろう。(わたしは読んでいます) 次のHearts in Atlantis、1966年の大学生活を描いたものだが、これが長い。作者自身の学生時代の雰囲気を語りたいのだろうが、くりかえしが多すぎる。今現在の若いひとが読んだら、わからない引用や言葉が多すぎるだろう。 あとの短編も成功しているとは思えないし、全体のつながりがちぐはぐで、一冊の連作集としてまとまりがない。 そういうわけで、キングの初心者にはすすめられないし、たくさん読んでいるファンも満足できないだろう。 | ||||
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映画とは又一部内容が違い良い。映画も良いも、やはり本は一番かな。 | ||||
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60年代に青春を過ごした世代、キングと同じ世代のベトナム戦争後遺症のお話なので、当時の音楽、TV、スポーツ等のネタがたくさん散りばめられてます。同時代でこれを経験した米国人が読めば、ますます懐かしさと後悔が増す、と思いました。 キングはこれが二冊目ですが、文章力と構成力に久し振り引き込まれました。男と女の40年越しのラブストーリーとしても読めます。 | ||||
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”…… Twenty minutes later, while he's dressing (the dark gray suit from Paul Stuart this morning, plus his favorite Sulka tie), Sharon wakes up a little. Not enough for him to fully understand what she's telling him, though. ……” これは誰の文章だろう、と思わないだろうか?まるで村上春樹氏が喜んで、翻訳を引き受けそうではないか。実を言うと、この文は、”言うまでもなく”Hearts in Atlantis”から引用したものである。Kingは、こんなおしゃれな文も書ける。 Kingと言う作家をホラー作家として捉えるのは、簡単なことだ。初期の小説、”Carrie”から、”Salem's Lot”、”The Dead Zone”、”Shining”、”Pet Sematary”、”Cujo”………、数え上げれば、本当にきりがない。アメリカ人だって、Stephen King=Scary、だと思っている。けれども、もしそれだけの作家だったら、彼はあれほど人気を博すことができなかったかもしれない。少なくとも”Carrie”を1973年に書き上げてから、40年以上も一人の作家が、彼は多作だし、本当にProlificという形容詞が彼ほどふさわしい作家は少ない、ひとつひとつの作品も長いものが多い、”The Stand”、”It”、”The Dark Tower”、”Under the Dome”、”1963”、とペーパーバックで1,000ページを超える作品をこれでもか、これでもか、と書き続けている。もうすぐ70歳だと言うのに、創作意欲は衰えていない。彼の本当の魅力のひとつは、情景、人間の描写の細やかさにあるのではないだろうか。 こんな文は、どうだろう。 ”…… She looked at him with her chin slightly tilted, the look that meant if Ted wanted to discuss this, she was ready. That she would go to the mat with him on the subject if that was his pleasure. …… She gave him a moment of the lifted chin, asking if he was sure, giving him time to change his mind. When Ted said nothing else, she smiled. It was her victory smile. ……” ”…… The cards settled. McQuown looked at Bobby with his eyebrows raised. There was a little smile on his mouth, but he was breathing fast and there were beads of sweat on his upper lip. ……” もうひとつ忘れてはいけない特徴が、彼にはある。それは、元高校の英語の先生だと言うことで、これも意外にアメリカ人に知られていない。彼のエッセー、最高傑作だという人もいるけれども、”On Writing”では、彼は小説だけでなく、国語である英語の先生にもなっている。また彼の小説は、Archerなどと比べると、はるかに多くのVocabularyが要求される、もちろんArcherの文章は易しいけれども、豊かな表現力を否定している訳ではない。もうひとつのエッセーである”Danse Macabre”でも、Kingの基本的な姿勢は変わらない。 けれどもKingも人の子、彼の最大の特徴は、父親が、Kingの母親と二人の男の子、次男がKing、を残して家を出て行ってしまったことだろう。それが多くの作品のあちこちで、現われる。そして母親に対する深い愛情も、深く描かれている。例えば”Dolores Clairborne”、”The Talisman”、………、そして短編の”The Breathing Method”でさえ、母親の子を思う気持ち、逆に子どもが母親を思う気持ちが描かれている。 主人公Bobbyが、Kingの分身ではないか、と思えるこの連作小説でも、こうした特徴は随所に見ることができる。冒頭からして、例外ではない。 ”…… Randall Garfield was spared this extremity by dying of a heart attack at thirty-six. ……” Kingの小説では、父親の存在は影が薄い場合が多い。彼の人生を知っていれば、それも仕方のないことだろう。それは、Kingの作品が弱いと言う意味ではない、と思う。 ところで、なぜ「アトランティスのこころ」と言う邦訳になるのだろう。これでは、本を手に取る人たちが戸惑ってしまわないだろうか。小説の内容どおり、「ハーツ・イン・アトランティス」にしなかったのだろう。 そんなことを考えながら、このホラーとはほど遠い作品である”Hearts in Atlantis”を読んだ。 | ||||
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