白薔薇殺人事件



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初公開日(参考)2024年07月
分類

長編小説

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白薔薇殺人事件 (創元推理文庫)

2024年07月11日 白薔薇殺人事件 (創元推理文庫)

ミステリ作家の卵であるアニーは、大叔母の住む村に招かれた。大きな屋敷に住む資産家の大叔母は、16歳のときに占い師から告げられた、いつかおまえは殺されるという予言を信じ続けており、奇妙な老婦人として知られている。アニーが屋敷に到着すると、大叔母は図書室の床に倒れて死んでいた。両手には血がついていて、そばには白薔薇が落ちていた。予言が的中したときのために大叔母が約60年をかけて調査した記録を手がかりに、アニーは犯人探しに挑む。犯人当てミステリの大傑作!(「BOOK」データベースより)




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白薔薇殺人事件の総合評価:7.33/10点レビュー 6件。Cランク


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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.6:
(4pt)

ロジックではなくプロットを楽しむミステリー

✋誤解してはいけません!

 確かに”フーダニット”が中心の犯人当て小説であり、タイトルも、本来であれば「あなたの殺人の解き方」とでも訳すべき原題”HOW TO SOLVE YOUR OWN MURDER”を「白薔薇殺人事件」とされていて、いかにも古き良き本格推理小説のような雰囲気なんですが、ロジックの部分はかなり薄く、これはプロットを楽しむ現代的なミステリーだと思います。

 小さな村で起きる殺人事件、遺産相続と明かされる遺言書、一族を始め関係する怪しげな登場人物たち、そして”回想の殺人”を思わせる過去の行方不明事件と、クリスティを想起させるモチーフが散りばめられていますが、謎解きの重要なカギとなるのが、殺された大叔母フランシスが残した日記なんですよね。
 現代パートに、この日記が過去パートとして挿入されながら進んでいく構成なんで、クリスティというよりも、ケイト・モートンの「忘れられた花園」や「秘密」なんかの読み味に近い感じです。
 ただ、この過去パートが意外と面白くて、現代パートの主人公より、読者に生きてる姿を見せないまま殺されてしまった大叔母フランシスの若い頃の姿の方が断然印象的なのです。
 
 自分としては、すごく楽しめたんですが、強い本格臭を匂わす出版側のミスリードに引っ掛からないこと、それがポイントです!
白薔薇殺人事件 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:白薔薇殺人事件 (創元推理文庫)より
4488239056
No.5:
(1pt)

つまらない

一見、本格的な推理小説のように見せかけて、謎解きなんぞ全くない薄っぺらなミステリー風小説になっている。
登場人物たちも、人間的魅力にかける薄っぺらいテンプレートキャラクターたちばかりであり、読んだ後に胸くそが悪くなった。
本格的な推理小説を歌う売り方は見事だが、これではただの詐欺である。
白薔薇殺人事件 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:白薔薇殺人事件 (創元推理文庫)より
4488239056
No.4:
(3pt)

確かに作風はクリスティに似ている

訳の問題なのか、海外作家のミステリーって特徴的な文章だよね。
これは本書の感想には関係ないけど。

クリスティの後継者と評されるように、確かに似ている。
でも、推理がまだ荒削りだなあとも感じた。

フランシスの日記と現在を行きつ戻りつさせる手法が、謎が謎を呼ぶ形で引き寄せられる。
でも、やはり全体感としては「まずまず」といった印象。

今後に期待かな。
きっとまた彼女の作品は読むと思います。
白薔薇殺人事件 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:白薔薇殺人事件 (創元推理文庫)より
4488239056
No.3:
(4pt)

読後感が爽快なミステリー

最初のほうは登場人物の多さや過去と現在を行ったりきたりする構成についていけなくて挫折しそうになった。レビューの高評価に我慢して読み進めていき、登場人物相関図をノートに書いたりした。遺言状が公開されて、主人公に1週間で謎解きするという試練が課されるとこらへんから面白くなってきた。若い女性の素人探偵には大体若い男性の助力があるものだが、この作品はパターンを破壊している。相棒は死んだ大叔母の日記とファイルのみ。主人公のアニーは、会ったこともないフランシスに共感していく。周囲がみな敵に見える中、孤独な戦いを続けていく。途中で出生の秘密が明かされ、肉親と判明した人との温かい交流がある。最後はパーティーでしめくくられ、明るく爽やかな余韻を残してくれる。
白薔薇殺人事件 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:白薔薇殺人事件 (創元推理文庫)より
4488239056
No.2:
(5pt)

読みやすい

翻訳本なのに、読みやすかった。伏線回収もよくされていて、わかりやすかった。
また、過去と現在が行き来するのも、物語を理解するのに役立った。
白薔薇殺人事件 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:白薔薇殺人事件 (創元推理文庫)より
4488239056



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