サリー・ダイヤモンドの数奇な人生



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    初公開日(参考)2024年08月
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    長編小説

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    サリー・ダイヤモンドの数奇な人生 (ハーパーBOOKS)

    2024年08月23日 サリー・ダイヤモンドの数奇な人生 (ハーパーBOOKS)

    町外れで父と孤立して暮らす“変わり者”サリーは6歳までの記憶がない。 ある日父が病気で亡くなり、言いつけどおりに家の裏の焼却炉で遺体を焼いたところ、警察が駆けつけ大騒ぎになってしまう(何かまずかったようだ)。 マスコミが殺到するなか、赤い帽子を被って葬儀を終えたサリーは父が遺した手紙を開く。 そこには人とかかわるようにという願いとともに、ある凄惨な事件の記録が記されていた――。 (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点9.00pt

    サリー・ダイヤモンドの数奇な人生の総合評価:9.18/10点レビュー 11件。Aランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (9pt)

    ダークで怖すぎるけど、読むのを止められない

    アイルランドではヒット作を連発している女性作家の本邦初訳作品。悪は悪に育てられるのかを追求した、怖いけれど止められない傑作ミステリーである。
    町外れの邸宅で老齢の養父と引きこもり生活を送る42歳のサリー・ダイヤモンド。彼女の記憶は7歳からで、それ以前のことは何も覚えておらず、他人と関わることは徹底的に避けて来た。ところが養父が死亡したことから状況は一変する。養父が口癖にしていた「死んだらゴミと一緒に出してくれ」を実践し敷地内のゴミ焼却炉で死体を焼くと大騒ぎになった。物事の裏を読むことができず、何でも額面通りに受け取るサリーだったが、社会に受け入れられる必要を痛感し、養父母の親友や近所の親切な人々に助けられながら必死に努力を続けた。しかし、養父が残した遺書を開くを、そこには信じがたい自分の過去が記録されていた。もう一つの物語はピーター少年の幼児期から現在までの回顧物語で、絶対的な父親に支配され、歪んだ認識のまま育ってきた悲惨な人生が淡々と語られる。そして、サリーとピーターの人生は交差し、想像を絶する悪の継承が表出する…。
    目を背けたくなるエピソードが連なり、読み続けるのが重苦しいストーリーだが、一度読み始めたら止められない傑作エンタメ作品である。ミステリーの枠にとらわれず、ノワール、人間観察の物語としても読み応えあり、とオススメする。

    iisan
    927253Y1
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    No.10:
    (5pt)

    最高のリトマス試験紙

    一気読みしました。いやはや、これは凄い。

    物語の核は、異質な属性を持つ他者への不寛容やミソジニーといった、いわば“人間としてアウト”な成分。──とはいえ、そんな毒は誰の胸にも少なからず潜んでいるものです。まともな人は「これは良くないぞ」と理性で蓋をする。一方、堂々と正当化して実行までこぎ着けてしまう人もいる。本作は、その境界線を容赦なく、むしろ執拗に炙り出してくるのが怖い。

    さらには、被害者側まで、そんな人々を正当化して悪の連鎖を延命してしまうパターンまで織り込む念の入れよう。読んでいて胃がきゅっとなる瞬間の連続です。

    そして何より面白いのは、この本を読んだ後の感想が、その人の本性をあぶり出すリトマス試験紙になる点。長く付き合う相手が安全圏かどうか見極めたいなら、これを読ませれば一発です。作中の出来事に心から怒りを覚え、「ではどう防ぐか」と真面目に考えられる人なら大丈夫。そうでない相手と親密になるのは、将来のリスクが高すぎるので、距離の取り方を考えることを強くおすすめします。
    サリー・ダイヤモンドの数奇な人生 (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:サリー・ダイヤモンドの数奇な人生 (ハーパーBOOKS)より
    4596778752
    No.9:
    (4pt)

    イッキ読みしてしまう一冊

    42歳のサリーが亡くなった父親の死体を焼くという衝撃のスタート。小児性愛者、ミソジニスト、監禁虐待、洗脳、人種差別と様々描かれあらゆる視点でその文章にひき付けられる。にしてもこのエンディングよ…。考察に事欠かない!
    不穏でありながら一方人間らしい温かさやユーモアも感じさせてくれる、イッキ読みしてしまう一冊でした。
    サリー・ダイヤモンドの数奇な人生 (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:サリー・ダイヤモンドの数奇な人生 (ハーパーBOOKS)より
    4596778752
    No.8:
    (4pt)

    残酷な人生

    数奇ではなく残酷です。
    傷ついた精神は修復できないし、本人も他人も理解できない。
    「死体を焼いてくれ」と言った養父もどこか精神を病んでいたのではないか?
    主人公に冗談は通じないことを理解していない。
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    4596778752
    No.7:
    (5pt)

    美しい文章

    けっこうショッキングな内容なので、好き嫌いが分かれるだろうけど、個人的にはすごく好きな作品だった。たしかに結末はすっきりとは言えないかもしれないけれど、いろいろ考えさせられたし、単なるフィクションとは思えなかった。少なくともすぐには忘れることのできない心に残る作品だった。あと訳がすごく良かった。
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    No.6:
    (4pt)

    虐待の悲惨!

    凄惨な事件を背景にサリーは変わっていく。人とのかかわりの中で。ミステリー性は薄いが引き込まれていく。
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