愚者の街
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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傑作と言われながら未訳のままだったのが、半世紀を経て邦訳された1970年の作品。元諜報員が、不正と暴力に汚染された南部の小都市の乗っ取り計画に参画し、曲者たちと騙し合いを繰り広げるコンゲーム&クライム・サスペンスである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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上海事変、真珠湾攻撃、朝鮮戦争から始まる!日本軍の描かれ方は引っ掛かるが、主人公をはじめ登場人物には引き込まれる。 | ||||
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二重、三重スパイの複雑クライムストーリーで理解困難、米ソ冷戦下の時代に書かれた作品だから?でも、最後は痺れたね。 | ||||
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時間消費効果、現状の情報過多に紛わせられない為。バラエティー番組にはアレルギー、、、 | ||||
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相性というものがある。作品の客観的評価とは程遠くなってしまうが、小生には相性が悪かった。思うのは、主人公の思いと共感できないと読みすすめるのは難しいということ。人間が、物思う人間が描かれているのかなと思う。たとえばレイモンドチャンドラー。小説の進行の中で垣間見える主人公の感性。これがなんとも贅沢に味わえるのが読み手にとっては何よりも代えがたい至福になる。まぁ何回かに一回、それが味わえればよいか。決して諦めてはならない。ごめんなさい。今回は小生にとっては相性が良くなかった。ただそれだけ。反省するつもりは毛頭ない。 | ||||
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本書の主人公ダイの親代わりで相棒でもあったカーミングラーが、久しぶりにダイと再会し、お前いまこの街で何をしてると尋ねる。「街を腐らせてる」――しびれるセリフだ!――とダイが答えると、カーミングラーが「いまさらそんな必要もなさそうな街だが」と返す。そう、悪党は、腐った人や物から放たれる悪臭に敏感で、ハイエナのように群がって来る。この街にいる登場人物はダイはじめ、みな腐りきった悪党なのだが、金儲けの話になると“腐っても鯛”ということで、彼らの死んだ目が生き生きとしてくるのだ。 2023年版『このミステリーがすごい!』海外編第一位の『頬に哀しみを刻め』を先に読み、続いて『ハヤカワミステリマガジン』第一位の本書を読んだ。『愚者の街』の登場人物はみな酸いも甘いもかみ分けた大人たちで、彼らはすぐ手を上げたり武器を取ったりしない。戦略を立て、敵と話し合い、敵を知り裏をかき、金に物を言わせ、表向き法にのっとって事態を解決しようとする。文庫上巻のオビにも大書してある通り、彼らが仕掛けるのは「頭脳戦」だ。これに反して、『頬に哀しみを刻め』の主人公二人は、“いい大人”なのに子供っぽく、すぐ暴力に訴える。この二作品はある意味似通った作品(嫌な奴ばかり登場する救いようのない世界を描いている)だが、読み比べてみて、なぜ評者は『頬に哀しみを刻め』が肌に合わなかったのかがよくわかった。 「愚者の街」で暮らす住民は、実は、『頬に哀しみを刻め』の登場人物たちのほうではないか。「頭脳戦」を行うのは決まって賢者だ。そして、「頭脳戦」を描くのがコン・ゲーム小説だ。『愚者の街』は、ジョン・ポーランド『紳士同盟』や、小林信彦『紳士同盟』に代表される、正統派コン・ゲーム小説の流れをくむ作品だ。評者は、主人公が最後までいかに騙し通すかという、コン・ゲーム小説の醍醐味を堪能できた。 | ||||
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