■スポンサードリンク
愚者の街
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
愚者の街の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上海事変、真珠湾攻撃、朝鮮戦争から始まる!日本軍の描かれ方は引っ掛かるが、主人公をはじめ登場人物には引き込まれる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
二重、三重スパイの複雑クライムストーリーで理解困難、米ソ冷戦下の時代に書かれた作品だから?でも、最後は痺れたね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
時間消費効果、現状の情報過多に紛わせられない為。バラエティー番組にはアレルギー、、、 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
相性というものがある。作品の客観的評価とは程遠くなってしまうが、小生には相性が悪かった。思うのは、主人公の思いと共感できないと読みすすめるのは難しいということ。人間が、物思う人間が描かれているのかなと思う。たとえばレイモンドチャンドラー。小説の進行の中で垣間見える主人公の感性。これがなんとも贅沢に味わえるのが読み手にとっては何よりも代えがたい至福になる。まぁ何回かに一回、それが味わえればよいか。決して諦めてはならない。ごめんなさい。今回は小生にとっては相性が良くなかった。ただそれだけ。反省するつもりは毛頭ない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書の主人公ダイの親代わりで相棒でもあったカーミングラーが、久しぶりにダイと再会し、お前いまこの街で何をしてると尋ねる。「街を腐らせてる」――しびれるセリフだ!――とダイが答えると、カーミングラーが「いまさらそんな必要もなさそうな街だが」と返す。そう、悪党は、腐った人や物から放たれる悪臭に敏感で、ハイエナのように群がって来る。この街にいる登場人物はダイはじめ、みな腐りきった悪党なのだが、金儲けの話になると“腐っても鯛”ということで、彼らの死んだ目が生き生きとしてくるのだ。 2023年版『このミステリーがすごい!』海外編第一位の『頬に哀しみを刻め』を先に読み、続いて『ハヤカワミステリマガジン』第一位の本書を読んだ。『愚者の街』の登場人物はみな酸いも甘いもかみ分けた大人たちで、彼らはすぐ手を上げたり武器を取ったりしない。戦略を立て、敵と話し合い、敵を知り裏をかき、金に物を言わせ、表向き法にのっとって事態を解決しようとする。文庫上巻のオビにも大書してある通り、彼らが仕掛けるのは「頭脳戦」だ。これに反して、『頬に哀しみを刻め』の主人公二人は、“いい大人”なのに子供っぽく、すぐ暴力に訴える。この二作品はある意味似通った作品(嫌な奴ばかり登場する救いようのない世界を描いている)だが、読み比べてみて、なぜ評者は『頬に哀しみを刻め』が肌に合わなかったのかがよくわかった。 「愚者の街」で暮らす住民は、実は、『頬に哀しみを刻め』の登場人物たちのほうではないか。「頭脳戦」を行うのは決まって賢者だ。そして、「頭脳戦」を描くのがコン・ゲーム小説だ。『愚者の街』は、ジョン・ポーランド『紳士同盟』や、小林信彦『紳士同盟』に代表される、正統派コン・ゲーム小説の流れをくむ作品だ。評者は、主人公が最後までいかに騙し通すかという、コン・ゲーム小説の醍醐味を堪能できた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリマガジンの2024年海外篇第1位という触れ込みに惹かれて読んだ。読み始めてすぐに、久方 ぶりに手ごたえのあるミステリだという感を強くする。ジョン・ルカレのように些かマニアックなまでの細かい状況 描写、ジェームズ・エルロイが描いたのと同じような暗いアメリカにのめり込む。この作家只者ではないなと 思いながら、調べると作家ロス・ローマス自身は30年近く前に鬼籍に入っている。なぜ、その作品が 思い出したように現代に翻訳刊行されたのか。よく分からないがミステリ好きにはありがたい奇跡 である。ルシファー・ダイという元諜報部員。戦争で父を亡くした後上海の娼館で育てられた少年時代。 諜報部員になったのちも香港で逮捕され刑務所暮らしの後お払い箱になる。そして、彼に 持ち込まれた話はある街をとことん堕落させてほしいというもの。無駄のない短いセリフ、臨場感 たっぷりの暴力描写、悪い奴らばかりが登場する文字通りのノワール小説。文末で原尞が 「ロス・トーマスの魅力」という一文を寄稿しているが、恐らく日本の多くのミステリ作家の憧れなんだろうな、 このロス・ローマスは。ちょっと彼の本を出来るだけ読んでみたくなった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
. アメリカの諜報機関に所属するルシファー・クラレンス・ダイはメキシコ湾にあるスワンカートンという街を「腐らせる」という仕事を依頼される。果たしてその方策と真意は? ------------- アメリカのミステリー作家ロス・トーマス(1926 - 1995)が1970年に発表した長編小説『The Fools in Town Are on Our Side』の邦訳です。『 このミステリーがすごい! 2024』 』海外編の第4位に選出された作品です。 上巻で描かれた主人公ルシファーの上海での少年時代から結婚直後の痛ましい出来事までを、抜群に痛快な冒険譚として私は読みました。ですが、下巻では基本的にスワンカートンでの謀議の展開だけが描かれて、これが私の意に染まないのです。そもそも腐敗していた街をさらに腐敗させるという趣旨の策謀が進められるわけですが、それがマスコミ頼りの点もあり、ルシファーたちが乗り込む前からあったマスコミは何をしていたのか? という疑問が拭えないのです。この小説の舞台である1970年代の新聞記者は、もう少し気骨があったように思いますが。 あまり悪口ばかり書いても申し訳ないので、私の印象に残った点を二つ記しておこうと思います。 ひとつは、ルシファーがその少年時代から奇縁で結ばれたUP通信記者ゴーマン・スモールデインの存在です。戦時中から無頼派で鳴らしたスモールデインが老いてなお、ニヒルな姿を保っている様子が粋に感じました。その最後の決断も、この男らしいなと私は納得したのです。 もうひとつ印象に残ったのは、翻訳者・松本剛史氏の見事な訳文です。バタ臭さが微塵もない、こなれたクールな日本語文が読書を助けてくれました。訳注が一切ないのも見事だと思います。70年代アメリカの読者でなければ読み取れない引用や言及、ほのめかしの類いが散りばめられているとおぼしき台詞回しがところどころにあり、確かにそういうところには割注がほしくなるところですが、そこをぐっと我慢した訳文は、訳注に中断される煩わしさを免れていて読みやすさが確保されたと思います。 さて、この小説からの連想で、河野一郎訳のダシール・ハメット『 血の収穫 』(中公文庫)を久しぶりに読み返してみたくなりました。 . | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
. アメリカの諜報機関に所属するルシファー・クラレンス・ダイはメキシコ湾にあるスワンカートンという街を「腐らせる」という仕事を依頼される。果たしてその方策と真意は? ------------- アメリカのミステリー作家ロス・トーマス(1926 - 1995)が1970年に発表した長編小説『The Fools in Town Are on Our Side』が昨2023年に初めて邦訳されました。『 このミステリーがすごい! 2024』 』海外編の第4位に選出されたと聞き、手にしてみることにしました。 この小説の特異なところは、おそらくは小説が書かれた70年代と思しき現代の主人公がスワンカートン再生計画へと巻き込まれていく時間軸と、少年ルシファーがどういう生い立ちで現在の秘密諜報員へとたどりついていったかを描く二つ目の時間軸が、交互に描かれるところです。 上巻では最初の時間軸は遅々として進まず、少々我慢の読書を強いられますが、その一方、二つ目の時間軸が滅法面白いのです。 ルシファー・ダイは1933年に生後すぐ母を亡くし、父に連れられて上海に渡ります。しかし折り悪く中国大陸は日本軍の侵略地と化し、唯一の肉親である父も爆撃で失ってしまいます。天涯孤独のルシファー少年を拾ったのは現地の娼館の白系ロシア人女性タンテ・カテリン(カテリンおばさん)。彼女とその元で働く娼婦たちから彼は様々な言語と文化を学んでいくのです。 戦争の混乱の中で、狡猾さと度胸とはったりを駆使してひとりの少年がたくましく生き抜いていくさまは、大いなる冒険と成長の物語として実に愉快痛快です。そして彼を上海で助ける異邦の人たちがこれまた人間臭くて魅力的なのです。頁を繰る手が止まりません。 上巻の終わりでルシファーはとても痛ましい事件に見舞われます。作者ロス・トーマスの仮借なき筆致は、読んでいながら口の中が乾き、言葉を失ってしまいました。この事件によって底なしの虚無感を抱くにいたった主人公は、切った張ったのスパイの世界へといざなわれることになります。 さて、堕天使〈Lucifer〉の名を頂く孤高の男がいかに街を腐らせていくのか、そしてその計画の果てる先で彼を待ち構える景色とはどんなものなのか。 下巻へと恐る恐る足を踏み入れてみたいと思います。 . | ||||
| ||||
|
| ||||
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
---|---|---|---|---|
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表紙もよい | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻と併せて買った | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ロス・トーマス新訳! そう聞いただけで小躍りしたくなるほど嬉しい。ロス・トーマスは、実はぼくのミステリー読書史の中では間違いなく五指に入る作家である。しかしもう長いこと新訳を読む機会がなく、歴史の一部として化石化してしまった名前でもあった。最近、新潮文庫での旧作をサルベージして邦訳してくれる<海外名作発掘>シリーズを有難く読ませて頂いているのだが、まさかロス・トーマスを、それも初期時代の大作を読めるとは予想だにしていなかった。 生きててよかった! そう思えるようなあの懐かしきロス・トマ節が、活字となってページに並んでいる。ぼくの手の中で。それだけでもう十分である。歓びの時間をぼくは確実に与えられている。なので時間をかけてゆっくり読む。先に進めるのがもったいないくらいだった。あのロストマ文体が活き活きとした個性的な人間たちを浮き彫りにしてゆく。登場人物たちの絶妙過ぎる会話。心臓が高鳴る。 中国? 日本? 主人公の名はルシファー・C・ダイ。何という破天荒な名前だろうか。それにもわけがある。凄まじい運命に象られた過去の描写と、現在の彼が請け負う任務とが、時代の枠を往来しつつ目の前に現れる。ロストマ版ストロボによる、まるでイルージョンの如き作品世界にのめり込んでゆく自分がいる。まさにロス・トーマスを読むという、個性的で印象深い時間を今、ぼくは何十年ぶりに体験している。そう思っただけで血が沸騰する。興奮のさなかにぼくはいる。 ルシファー・C・ダイ。繰り返すが、何という名前であろうか? 悪魔と死? しかしそれが似つかわしい人生を主人公は振り返る。さらに物語はダイの目線で現在をも語ってゆく。ダイは、不可能とも思われる任務を負うのだ。腐敗した町の真実を泥の底から一つ残らず浚い出して、金や血の亡者どもを一掃すること。すなわち街をひとつ滅ぼすこと。魑魅魍魎のような権力者と、形骸化した警察組織によって腐敗した街を。金と支配と警察による圧力と暴力とを。滅ぼすこと。まさにタイトルの『愚者の街』が、当たり前のように生き残っている南部の田舎町を。 スケールの大きなプロットもたまらないが、何よりもロス・トーマスの語り(即ちルシファー・C・ダイという主人公による騙り)が凄い。一人称でありながら、冷たく突き放したような文体。皮肉でブラックでユーモアに満ちたセリフの応酬。語られぬ言葉と語られる言葉とのバランスが紡ぎ出す小説世界のイリュージョン。他のどんな作家にも書けないであろう圧倒的な作家による策略が全編の行間に満ちており、脇役たちの圧倒的個性が、さらにダイを取り巻く世界を罪深く掻きまわす。 どの人物も安定の上に居座ることがなく、運命の歯車の異様な軋に圧倒され、思わぬかたちの滅びへと全体が引きずり込まれてゆく。人間という不可知な構成物による、あまりに奇妙で不可思議、かつ不確かな悪夢生成装置。それが本書だ。ロストマの力学だ。作家の黒い哄笑なのである。 極めて独自な読書体験をこの作品、この本作で、是非味わって頂きたい。新たにこの作家の作品を読みたくなった方にとっては、不幸ながら既存の作品は極めて手に入り難いと思う。本作がロス・トーマス諸作の再版の機会の一助となることを心底願いたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ロス・トーマス新訳! そう聞いただけで小躍りしたくなるほど嬉しい。ロス・トーマスは、実はぼくのミステリー読書史の中では間違いなく五指に入る作家である。しかしもう長いこと新訳を読む機会がなく、歴史の一部として化石化してしまった名前でもあった。最近、新潮文庫での旧作をサルベージして邦訳してくれる<海外名作発掘>シリーズを有難く読ませて頂いているのだが、まさかロス・トーマスを、それも初期時代の大作を読めるとは予想だにしていなかった。 生きててよかった! そう思えるようなあの懐かしきロス・トマ節が、活字となってページに並んでいる。ぼくの手の中で。それだけでもう十分である。歓びの時間をぼくは確実に与えられている。なので時間をかけてゆっくり読む。先に進めるのがもったいないくらいだった。あのロストマ文体が活き活きとした個性的な人間たちを浮き彫りにしてゆく。登場人物たちの絶妙過ぎる会話。心臓が高鳴る。 中国? 日本? 主人公の名はルシファー・C・ダイ。何という破天荒な名前だろうか。それにもわけがある。凄まじい運命に象られた過去の描写と、現在の彼が請け負う任務とが、時代の枠を往来しつつ目の前に現れる。ロストマ版ストロボによる、まるでイルージョンの如き作品世界にのめり込んでゆく自分がいる。まさにロス・トーマスを読むという、個性的で印象深い時間を今、ぼくは何十年ぶりに体験している。そう思っただけで血が沸騰する。興奮のさなかにぼくはいる。 ルシファー・C・ダイ。繰り返すが、何という名前であろうか? 悪魔と死? しかしそれが似つかわしい人生を主人公は振り返る。さらに物語はダイの目線で現在をも語ってゆく。ダイは、不可能とも思われる任務を負うのだ。腐敗した町の真実を泥の底から一つ残らず浚い出して、金や血の亡者どもを一掃すること。すなわち街をひとつ滅ぼすこと。魑魅魍魎のような権力者と、形骸化した警察組織によって腐敗した街を。金と支配と警察による圧力と暴力とを。滅ぼすこと。まさにタイトルの『愚者の街』が、当たり前のように生き残っている南部の田舎町を。 スケールの大きなプロットもたまらないが、何よりもロス・トーマスの語り(即ちルシファー・C・ダイという主人公による騙り)が凄い。一人称でありながら、冷たく突き放したような文体。皮肉でブラックでユーモアに満ちたセリフの応酬。語られぬ言葉と語られる言葉とのバランスが紡ぎ出す小説世界のイリュージョン。他のどんな作家にも書けないであろう圧倒的な作家による策略が全編の行間に満ちており、脇役たちの圧倒的個性が、さらにダイを取り巻く世界を罪深く掻きまわす。 どの人物も安定の上に居座ることがなく、運命の歯車の異様な軋に圧倒され、思わぬかたちの滅びへと全体が引きずり込まれてゆく。人間という不可知な構成物による、あまりに奇妙で不可思議、かつ不確かな悪夢生成装置。それが本書だ。ロストマの力学だ。作家の黒い哄笑なのである。 極めて独自な読書体験をこの作品、この本作で、是非味わって頂きたい。新たにこの作家の作品を読みたくなった方にとっては、不幸ながら既存の作品は極めて手に入り難いと思う。本作がロス・トーマス諸作の再版の機会の一助となることを心底願いたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんでこんな面白い本を今まで翻訳しなかったのだ早川!じゃなかった、新潮GJ!! ついでに、W.Tタイラーもヨロシク | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まさか今になってロス・トーマスの作品が翻訳されるとは嬉しい驚きで、新潮社とその編集者には最上級のお礼を言わなければならない。騒擾さを増したトーマス版『赤い収穫』とも云うべき物語だが、カットバック手法で挿入される主人公の『太陽の帝国』を猥雑にしたような第二次大戦下でのエピソードが面白過ぎて本筋がいささか霞む。まあ、こちらは作者一流のワイズクラックに彩られた会話と人物描写の妙味が味わえれば、それだけで満足なのだが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
曰くのある過去を持つ男の前に奇妙な依頼が舞いこみ・・・というお話。 前回、この人の作品が翻訳されたのが、14年くらい前の「暗殺のジャム・セッション」で、パディロ/マッコークルのシリーズでミッシングリンクになっていた作品が翻訳されて嬉しかったですが、その後はもうないと思っていたので、ここにきて唐突に未訳作品が刊行されて狂喜です。 内容は謀略小説風プロットの話しとクライム・ノベル風のプロットが交錯する、ロス・トーマスらしい作品で新味はないですが、読み物としてはやはり一級の作品で読んで損はないです。 また、この作家らしく、登場人物が多く、プロットが錯綜している為、何度も前のページに戻って読み直したり、下巻を読みながら上巻を読み直したり、頭の中で話しを整理しながらの読書になりましたが、これもこの作家の作品を読む時の恒例行事という事で、楽しかったです(疲れますが)。 昔、「ミステリーの友」(監修は山口雅也氏)の未訳で面白い作品を宮脇孝雄氏が紹介するコーナーでこの作品が面白い、と書いてあったので、90年代にロス・トーマスの作品がブームになった際、翻訳されるのを期待しておりましたが、結局出ず、諦めておりましたが、今回ヒドゥン・マスターピース枠で紹介された事で、出版社の英断や尽力に感謝です。長生きすると面白い事もありますねぇ。 これを機に今まで翻訳されていた物の復刊や未訳の紹介(デジタル/フィジカルを問わず)が続く事を願って已みませんが、期待しないで待っております。 兎に角、2023年にロス・トーマスの”新刊”が読める幸福を噛み締めたい一作。是非ご一読を。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!