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愚者の街
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愚者の街の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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上海事変、真珠湾攻撃、朝鮮戦争から始まる!日本軍の描かれ方は引っ掛かるが、主人公をはじめ登場人物には引き込まれる。 | ||||
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二重、三重スパイの複雑クライムストーリーで理解困難、米ソ冷戦下の時代に書かれた作品だから?でも、最後は痺れたね。 | ||||
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時間消費効果、現状の情報過多に紛わせられない為。バラエティー番組にはアレルギー、、、 | ||||
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. アメリカの諜報機関に所属するルシファー・クラレンス・ダイはメキシコ湾にあるスワンカートンという街を「腐らせる」という仕事を依頼される。果たしてその方策と真意は? ------------- アメリカのミステリー作家ロス・トーマス(1926 - 1995)が1970年に発表した長編小説『The Fools in Town Are on Our Side』の邦訳です。『 このミステリーがすごい! 2024』 』海外編の第4位に選出された作品です。 上巻で描かれた主人公ルシファーの上海での少年時代から結婚直後の痛ましい出来事までを、抜群に痛快な冒険譚として私は読みました。ですが、下巻では基本的にスワンカートンでの謀議の展開だけが描かれて、これが私の意に染まないのです。そもそも腐敗していた街をさらに腐敗させるという趣旨の策謀が進められるわけですが、それがマスコミ頼りの点もあり、ルシファーたちが乗り込む前からあったマスコミは何をしていたのか? という疑問が拭えないのです。この小説の舞台である1970年代の新聞記者は、もう少し気骨があったように思いますが。 あまり悪口ばかり書いても申し訳ないので、私の印象に残った点を二つ記しておこうと思います。 ひとつは、ルシファーがその少年時代から奇縁で結ばれたUP通信記者ゴーマン・スモールデインの存在です。戦時中から無頼派で鳴らしたスモールデインが老いてなお、ニヒルな姿を保っている様子が粋に感じました。その最後の決断も、この男らしいなと私は納得したのです。 もうひとつ印象に残ったのは、翻訳者・松本剛史氏の見事な訳文です。バタ臭さが微塵もない、こなれたクールな日本語文が読書を助けてくれました。訳注が一切ないのも見事だと思います。70年代アメリカの読者でなければ読み取れない引用や言及、ほのめかしの類いが散りばめられているとおぼしき台詞回しがところどころにあり、確かにそういうところには割注がほしくなるところですが、そこをぐっと我慢した訳文は、訳注に中断される煩わしさを免れていて読みやすさが確保されたと思います。 さて、この小説からの連想で、河野一郎訳のダシール・ハメット『 血の収穫 』(中公文庫)を久しぶりに読み返してみたくなりました。 . | ||||
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