冷戦交換ゲーム
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冷戦時代に西側から東側に亡命者がでて・・・というお話。 ここで描かれていることが実際にあった事件を元に構成されているということに驚かされました。現実に謀略小説風のことが起こるという事実に素直に驚かされました。また、作中やたらと殺人が起こり、国家やイデオロギーの為には人命も軽視されるということに慄然としました。今は東西冷戦もなくなり、ここでの話が起こる確率も減ったとは思いますが、イデオロギーの代わりに信仰心で殺しあっている人類の愚かさにゾッとしません。 著者のロス・トーマスは一般のファンも多かったですが、同業者に信奉者が多く、日本でも志水辰夫、大沢存昌、原りょうという錚々たる面々が支持していて、志水氏などは以前ロス・トーマスがじぶんの目標だとさえ仰っておりました(今は違うと思いますが)。そういう意味では幸福な作家人生だったのだなと思います。 作風はまだ処女作ということで、後の作品で顕著になる乾いたユーモアはまだ出てきておりませんが、処女作でここまで書ければ新人賞受賞も納得の作品でした。 巨匠のデビュー作。機会があったら是非。 | ||||
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“古き良き時代のミステリー”と、言うより“オールタイムベスト・ミステリー”は、これでどうだ! ドイツ・ボンの喫茶バー「マックの店」の経営者マックが共同経営者のパディロといるときに、突然店に乱入してきた覆面2人組にお客を射殺されてしまう。この突然の出来事は、東西の諜報員が絡んだ事件であるらしい。 実は、パディロはアメリカの諜報員でこの店を隠れ蓑にしている。 その頃、アメリカ政府では、米国安全保障局(NSA)の数学者が2人ソ連に亡命してしまった。暗号がすべて漏れてしまう。この事件を解決すべくNSAは、有能な自国の諜報員とこの亡命者2人との交換をソ連側に提案する。この諜報員がパディロというわけだ。 この危険な出来事にマックが巻き込まれてしまう。 リアルな展開で、上質な英国スパイドラマを見ているような緊迫感もある。 | ||||
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冷戦下の巻き込まれ型スリラーといえる作品でしょうか。 スパイでもある酒場の共同経営者のピンチを救うために、もうひとりの共同経営者がスパイ戦に巻き込まれるというのが基本のストーリーです。 それなりに読ませますが、プロットが複雑すぎ。ル・カレの作品のように本作よりも複雑で分かりにくいスパイストーリーは他にもありますが、本作はそこの整理がうまくないので、例えばトンネルにまつわるエピソードなど、枝葉のわずらわしい要素がうっとうしく感じます。 登場人物も掘り下げが甘いので、主人公が自ら進んで共同経営者を救いに行く動機付けもいまひとつ伝わってこないですし、その他のサブキャラクターも面白そうな人物が出てきますが表面的な描写どまりでプロットに生きてきません。 刊行当時はどうか分かりませんが、現在の視点からすると、いまひとつに思えます。 | ||||
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これはおもしろい! 1960年代、冷戦が緊迫状態だったころの東西スパイもの。人物描写もアクションシーンもうまい。 ル・カレほど深刻ではないが、キルマスター・シリーズ(60年代)ほど軽くはない。 ただ、時代背景をまったく知らない世代には、若干説明不足かもしれない。が、これは作者のせいではない。 | ||||
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あんまりこのジャンルを読んだことがないので詳しくありませんが、久しぶりに興奮しながら読み進める事の出来る物語でした。敬愛する作家の原りょう氏のコメントが帯にあったので出会えた本書でした。東西冷戦の始まりの時期に西側/東側入り乱れて、激しくぶつかり合っていた頃の物語。主人公の完璧でない在り方や登場人物たちの魅力。全てが完成されています。ほんと映画化すれば凄くエンターテイメントな作品になると思います。 スッカっとした読書体験をしたければ、本書をオススメいたします。 | ||||
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