覚悟
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ディック・フランシスの息子だけあって、彼の書いていたテーマや文章を踏襲したものだった。大変スリルのあるストーリーでぐいぐいとひっぱりこまれた。ぜひおすすめしたい。 | ||||
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ハヤカワの金看板でありドル箱の「ディック・フランシス『競馬』シリーズ」は、作者の奥様、作者、訳者がお亡くなりになり、息子が共著で跡を継いだのち、単独名義になり1作だけ翻訳されました。それからはや10年以上、翻訳は音沙汰がなかったので完全にあきらめていましたが、なんと文春文庫で本作が突然登場し、しかもこれから2作も確約しています。大人の事情で「版権料の高騰」とか「書籍の売上減少」などいろいろあるとは思いますが、息子名義も全作の翻訳をお願いします。 もちろん物語は「偉大なるマンネリ」であり「英国の『高倉健』(あちらが先かも知れません)映画」「大河系サザエさん」です。ストイックで頑固なシッド・ハレーが閉鎖的な競馬界の不正を暴くことにより家族まで危険な目に遭わせてしまうのですが、耐えに耐えて最後は巨悪と対決!です。巨悪が最初から明らかにされており、その背景やキャラ立ちが弱く、肝心の八百長レースの不正をどう解決するのかは描かれていませんが、翻訳を読めただけで満足です。 作者、訳者、装丁まですべて前シリーズを踏襲していますので、まるで当時に戻ったような錯覚に陥りました。大昔に「競馬シリーズは今は読まない。老後の愉しみにとっておく。」と言っていた先輩は鬼籍に入られました。お読みになられましたか?機会があれば本作を墓前にお届けします。 | ||||
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2020年5月に何故か読みたい新作がなくなり、ディック・フランシスの「奪回 "The Danger"」を数十年ぶりに再読しました。1983年の作品でしたが、再読に耐えるページ・ターナーでした。彼の次男、フェリックス・フランシス作「強襲」(イースト・プレス)を読んだのは2015年2月。以降、「競馬シリーズ」のことは忘れていました。私にとってシッド・ハレーものの傑作は「敵手」でしたが、それは「利腕」でも構いませんね。ディック・フランシスの翻訳長編は全て読んだと思っていますが、紙の本をほぼ全て処分してしまったため、エヴィデンスを差し出すことができません(笑)。残念。ディック・フランシスの著作の特徴は主人公たちのキャラクターに「心のよきもの」が反映されていることにあります。 そしてフェリックスによる今回の「新・競馬シリーズ」。隻手のシッド・ハレーが5度目(?)の再登場。 マリーナと結婚したシッドには娘(サスキア)が誕生していました。彼は探偵稼業から足を洗い、金融取引によって生活をやりくりしていましたが、<英国競馬統括機構>会長のサー・リチャード・スチュアートがいくつかのレースで不正が行われていることを疑い、シッドに調査の依頼をしてきました。そして、調査をやめたはずのシッドは家族共々その事件に巻き込まれていくことになります。いつものように強大な敵があの手この手を使って、その魂に「心のよきもの」を抱えるシッドをいたぶり続けますが、果たして彼はどう立ち向かうのか?勿論、スリラーですから事件の詳細を書くことはできません。 時代が変わり、電脳空間と電子機器をそのストーリーに盛り込むことは自明の理としても、英国競馬界の裏表を描写しながらプロットは正しくディック・フランシスそのものと言っていいでしょう。よってかつての<輝き>を後光のように背負いながら、読者は最後まで楽しく読むことができると思います。とは言え、今回のストーリーに特に<新味>はありません。今後この新シリーズの翻訳が継続されるのかどうか?売れなければ中断するのでしょうね。私は読み続けると思います。何故なら<冒険小説アディクト>にとって、その作品世界の傍にいられるだけで幸福だからということに尽きます。フェリックスの「覚悟」次第でいつか私たちも新しいシッド・ハレーによる傑作群に出会えるようになるかもしれません。 ◻︎「覚悟 新・競馬シリーズ "Refusal"」(フェリックス・フランシス 文藝春秋) 2025/5/10。 | ||||
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