マルタの鷹
- ハードボイルド (137)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.50pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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エラリー・クイーンやエルキュール・ポアロ、さらにHM卿が活躍していた時代にサム・スペードのようなリアルな探偵が出てきたことは正に衝撃だったろう。事件を解決して自らの何かを失う探偵なぞ当時の本格派の探偵にいただろうか? | ||||
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面白くありませんでした。 | ||||
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古典といってもまったく古臭ささを感じなかった。安定のおもしろさ。 | ||||
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かつて古い探偵映画を独特の書体の字幕を頼りに鑑賞するのは楽しい体験だった。遠い国の景色と空気感の中に入り込み、日常とは違う時間を過ごす。学生時代、翻訳小説に親しむ楽しさとは、それに類するものだった。 だが、今回は違った。マルタの鷹を新訳で読み直し、ハードボイルド小説を’生(き)のままで’堪能した。ときどき元の英語を推量しながら読み進める翻訳小説としてではなく、最初から最後までどっぷりとハードボイルドの世界に浸る幸せな時間が持てたのは、今回の田口氏の新訳のおかげだろう。すぐに終わってしまうのがもったいなくて、じっくりと読みすすめた。 主人公のサム・スペードは腕っ節も強く、肝の据わった大男だ。自分で決めたルールを黙って守り抜くのがハードボイルドの探偵だとわかったような気になっていたが、サム・スペードは欲まみれの悪党どもに囲まれながら足掻き、葛藤し、ぎりぎりのところで一つ一つ判断している。考えを口に出しながら、自分に言い聞かせるように自分の進むべき道を探って行く。’非情’などというひと言では片付けられないほど、人間臭くて複雑な主人公だった。クールでタフでかっこよさばかり気になっていた、学生時代の読書体験とはちがったハードボイルドの世界を少しでも深く読むことができたのは、新鮮な発見だった。 | ||||
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古典!って読み通す自信がなかったのですが、すごく読みやすかったです。 文章が親切なので、歴史に疎くて、記憶力のない私にも、話の筋がスルスル分かりました。 心の声とか考えとか全然出てこないので(あ、こういうのがハードボイルドなのか!)、最初さびしい気がしたのですが、途中から癖になりました。格好良い。 知り合いに名前と評判だけは聞いてて、いつか読みたいと思ってた一冊なので、新訳ありがたいです。 | ||||
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他の訳者による『マルタの鷹』も読んだことがありますが、文学作品の翻訳がいかに難しいかを考えると、これほど読みやすく、かつ原作に忠実な訳文は本当に稀だと思いました。ハメットの新たな魅力を発見したような気分です。原作は1929~1930年に書かれたそうですが、古さはまったく感じませんでした。ハードボイルド小説がお好きな方には、ぜひおすすめしたい一冊です! | ||||
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私立探偵の元に女性が調査の依頼に来て・・・というお話。 この作品は、もう既に古典中の古典になっているので、何を言ってもしょうがない感じなので、個人的相対的な感想を書かせてもらいます(読んでも、読まないでもいいです)。 解説を書いてらっしゃる、諏訪部さんが、チャンドラー論を他に書いてらっしゃって、村上さんの訳が典拠だったので、今まで持っていて読んでいなかった、村上訳をシリーズ順に読みまして、チャンドラーの作品を通読したのですが、チャンドラーの作品が推理小説としては、若干無理がある物がある、という感じでしたが、本書で、久しぶりにハメットの作品を読み、推理小説としてはこちらの方が優れている様な感想をもちました(個人的には、ですが)。 また、鷹の像の争奪戦がリアルな話しというが、無理があるという批判もありますが、今から100年前くらいでは、こういう事もあり得たのでは、とか思います。また、高名な絵画を盗難し、闇で金を持っている人に売って、買った人が私物化している、似た感じで高名な小説などの生原稿を私物化している、という話しも聞くので、こういう事もまだあり得るかもとか思いました(盗難絵画に関して詳しい人に依ると、大概の作品が日本にある、とか聞きますが)。 あと、映画の方の最後の有名なセリフが、最後まで読んでなかった様な感じで、集中力が悪くて、読み飛ばしたかも、と思って、読み返しましたが、発見できず、あのセリフは映画のみでしたっけ、とか思いました。以前の小鷹さんの訳で読んだ際の記憶が全くないの物で、比較できませんが、読解力が落ちたみたいで悲しいです。 田口さんはハードボイルド/クライム・ノベルの翻訳に定評があるので、チャンドラーの「長い別れ」同様、安心した読めました。「ガラスの鍵」も機会があったら是非お願いしたい所です。 諏訪部さんの解説は難しい感じですが、その分繰り返し読めそうで、そうしようと思っております。 ハードボイルドの翻訳に定評のある田口さんのハードボイルド古典の新訳。是非ご一読を。 | ||||
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