血の収穫(赤い収穫)



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初公開日(参考)1953年09月
分類

長編小説

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血の収穫 (創元推理文庫 130-1)

1959年06月20日 血の収穫 (創元推理文庫 130-1)

コンティネンタル探偵社支局員のおれは、小切手を同封した事件依頼の手紙を受けとって、ある鉱山町に出かけたが、入れちがいに依頼人が銃殺された。利権と汚職とギャングのなわばり争い、町はぶきみな殺人の修羅場と化した。その中を、非情で利己的なおれが走りまわる。リアルな性格描写、簡潔な話法で名高いハードボイルドの先駆的名作。 (「BOOK」データベースより)




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血の収穫(赤い収穫)の総合評価:7.95/10点レビュー 40件。Cランク


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全5件 1~5 1/1ページ
No.5:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

血の収穫(赤い収穫)の感想

著者初読み。1929年のアメリカが舞台なので、時代が違う、国が違う、と言う事で、物語世界の基本的な常識が理解出来ずいささか戸惑った。タイトル通りに血と暴力に満ちているが、嘘や裏切りも満々に満ちている。碌な奴がいないこの街で、非情に暴れまわる主人公の行動原理は何なのか?。次々と増えて行く死体の山を掻き分けて話を読み進めるが、主人公を含め誰一人と感情移入出来なかった事に気付いた。なるほど、こうして突き放されて傍観するしか無いんだな。正義の無い物語は感傷を許さず、血の収穫物が何だったのかも私には分からなかった。

なおひろ
R1UV05YV
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

血の収穫(赤い収穫)の感想

ハードボイルド小説の先駆け的な作品。
物語を行動によってはじめ、行動によって語る作風である。
興味深いのはこの作品が発表されたのが1929年であること。この年にヴァン・ダインは第四作「僧正殺人事件」を発表し、エラリー・クイーンは
処女作の「ローマ帽子の謎」を発表している。 ずぶずぶの本格ミステリが世の中を席巻している時にこの作品が発表されたわけだが、ある意味当然というか
当時の評価はそれほどでもなかったようだ。著者は貧しい家庭に育ったため初等工業高校を14歳で中退しいろいろな職業を転々としたそうだ。
最後にアメリカ随一のピンカートン探偵社に入り私立探偵としておよそ8年ほど働いた経験があるとのことだ。途中第一次大戦に従軍したが結核に感染し除隊後も
再び探偵としての仕事に就いたが身体が仕事に耐えられずに辞めたあと実体験をもとにこの本を書き上げたという。つまり事実をもとに書き上げた小説だということ。
内容は黒澤明の「用心棒」を彷彿とさせる。ほとんどの人物が殺されていく荒っぽい話だけれど嫌味は無く、主人公の行動が次々起こる事件の展開に
流されつつ立ち向かうところが面白く読んでいける。この後にレイモンド・チャンドラーが登場することを思えばダシール・ハメットの役割も大きかったと言える。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.3:
(5pt)

すみません。

本当に運が悪い。仕事の忙しさに押し潰されてボロボロの読書だった。会社のパソコンが壊れたのも大きな原因だし、御蔭で何が何やらさっぱり理解できなかった。
名作の誉れの高い本書をこういう形で読了してしまうとは、一生の汚点である。表面を撫でただけのような浅薄さが残っているだけで何ともいえない喪失感がある。
仕事がプライヴェートにまで波及してきてしまった。全くあってはならない事だ。内容についての感想よりも以上が正直な感想だ。

Tetchy
WHOKS60S
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(6pt)

スティーブンキングの

「ニードフルシングズ」って、好きなんですよね。
(評判はイマイチ?かもしれませんが)
そのニードフル的な(もっと現実的な)町にハードボイルドな探偵がやってきて・・・。というお話し。

「血の収穫」あるいは「赤い収穫」の方が一般受けはいいかもしれません。
特にハードボイルドなので男性は好みかもしれません。
でも、私はやっぱり「ニードフルシングズ」の方が断然好みです。


ももか
3UKDKR1P
No.1:
(3pt)

退屈でした

あまり面白くありませんでした。

わたろう
0BCEGGR4
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.35:
(5pt)

田口俊樹の名訳

今、英文学翻訳家として一番優れているのはこの田口俊樹氏だと思う。
ローレンス・ブロック作品の翻訳などを主に手掛けているが、会話に独特の田口節というかテンポがあって楽しめる。

血の収穫は多くの翻訳が存在するが、原作も古く翻訳も古く、文体が文体なのでストーリーを追うのが困難だったりするが、今回の田口俊樹訳に関してはそういうことが全くない。
とても小気味いい探偵小説として、ハメット初心者にもオススメできます。
長らく絶版の創元版マルタの鷹やガラスの鍵も田口俊樹訳になるといいなと思います。
血の収穫【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:血の収穫【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488130062
No.34:
(5pt)

新鮮味がある

この作品は古典と思えぬ新鮮さがある
血の収穫【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:血の収穫【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488130062
No.33:
(4pt)

ハードボイルド・ハメット派の原典

最近、ハードボイルドに凝っており、昔の作品に遡って読み始めました。
ハードボイルドは、ハメット派とチャンドラー派に分かれるそうです。
日本人の作家で言えば、大藪春彦、船戸与一、馳星周あたりがハメット派らしいです。
本書を読むと、それがよく分かります。
まず、作中で死ぬ人間の数が違います。20人くらい死にます。主人公も殺します。
マーロウに代表される私立探偵たちは、基本的には依頼者のために行動します。
しかし、本書の探偵は違います。どこまでも自分のために行動します。
思うに、主人公が人を殺す小説を、最近の日本ではハードボイルドとは呼ばないと思います。それはノワールとか、ピカレスクでしょうね。
したがって、現代の日本におけるハードボイルドの主流派は、チャンドラー派と言えそうです。
私も、どちらかと言えばチャンドラー派になると思います。
読む人を選ぶ作風と言えそうです。上に挙げた日本人作家の作品が好きな人にはおすすめです。
血の収穫【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:血の収穫【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488130062
No.32:
(3pt)

話の展開がスピーディー

アメリカン・ハードボイルド小説の起源といわれる作品である。
主人公の私立探偵が調査依頼を受けて客先を訪問したところ、依頼者が何者かに殺されてしまうところから物語が始まる。
この作品の主だった要素として、下記があげられる。
1.具体的な事象を羅列して、各々の感情をあまり入れない。
2.話の展開がスピーディーで分かりやすい。
3.バイオレンス描写を生々しく描く。
話の流れとしては、主人公が私立探偵であるにもかかわらず、調査の成り行きからか、いつの間にか町の悪党らの仲間入りをしてしまうなど、少しハチャメチャではないのかという部分もあるが、全編通じて読み進めやすく、面白かった。ただし、本格謎解きの部分はイマイチと言わざるを得ない。
血の収穫 (1960年) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:血の収穫 (1960年) (新潮文庫)より
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No.31:
(5pt)

アメリカ文学史に名を遺す名作です。

ダシール・ハメットの『血の収穫』を表者が読んだのは何十年前だろうか。
 当然本棚を探してもあるはずがない。
 数年前にレイモンド・チャンドラーの作品を殆ど読み終え、ハメットの『マルタの鷹』など数作品を再読した記憶であるが、ハメットの処女長編である『血の収穫』を読むことを忘れていた。
 ハード・ボイルドという英語を直訳すれば「茹ですぎ卵」である。
 評者が若かりし頃英国ミステリの古典などを乱読した次期があったが、アメリカのハメツトやチャンドラー、ガードナーなどを読んでも知的な謎解き小説には程遠くその良さを理解することができなかった。
 ハード・ボイルド(茹ですぎ卵)が、乱暴すぎて好きになれなかったのだろう。
 今にして思えば若気の至りと反省しきりである。
 数十年ぶりにハメットを読みなおし、プロット構成も流れるように展開するストーリーも良く出来た小説だと感じ入ってしまった。
 田中西二郎氏の翻訳が少し今時に対応する単語を使っていないが、評者のような歳になると違和感なく読み進むことができた。
 ハメットは、アメリカ屈指の探偵会社であるピンカートン探偵社で1915年から1922年まで探偵として働いた経験をもとにしてこの『血の収穫』を書いた。
 主人公は「おれ」として名を秘したままで登場する。
 他人からは「オプ」として呼ばれるニヒルな40男だ。
 この物語は、ある鉱山街の悪徳一味と対峙する壮絶なバイオレンスドラマである。
 一見雑のようなストーリー展開と伺えるが、登場人物などの服装や顔形、そして性格まで微に入り細にわたって描写すりる手法はハメットの探偵時代の職業的習性を表しているなのだろう。
 なによりも登場人物どうしの会話が目の前にするように思えたのは評者だけではないだろう。
 屍累々の血なまぐさいストーリーながら、読み進むのが面白く昨夜遅く(正確には今朝早く)に読み終えた。
 アンドレ・ジードがヘミングウェイ、フォークナー、スタインベックらを称揚した時、ハメットも並べ本書『血の収穫』を称賛したことはよく知られていると、本書のあとがきで解説の中島河太郎氏が延べていた。(P309)
 アメリカ文学史に欠かせない作品として後世に伝える作品であることは間違いないだろう。
血の収穫 (創元推理文庫 130-1)Amazon書評・レビュー:血の収穫 (創元推理文庫 130-1)より
4488130011



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