血の収穫(赤い収穫)
- コンチネンタル・オプ (6)
- 赤い収穫 (1)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.60pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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著者初読み。1929年のアメリカが舞台なので、時代が違う、国が違う、と言う事で、物語世界の基本的な常識が理解出来ずいささか戸惑った。タイトル通りに血と暴力に満ちているが、嘘や裏切りも満々に満ちている。碌な奴がいないこの街で、非情に暴れまわる主人公の行動原理は何なのか?。次々と増えて行く死体の山を掻き分けて話を読み進めるが、主人公を含め誰一人と感情移入出来なかった事に気付いた。なるほど、こうして突き放されて傍観するしか無いんだな。正義の無い物語は感傷を許さず、血の収穫物が何だったのかも私には分からなかった。 | ||||
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ハードボイルド小説の先駆け的な作品。 | ||||
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本当に運が悪い。仕事の忙しさに押し潰されてボロボロの読書だった。会社のパソコンが壊れたのも大きな原因だし、御蔭で何が何やらさっぱり理解できなかった。 | ||||
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「ニードフルシングズ」って、好きなんですよね。 | ||||
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あまり面白くありませんでした。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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今、英文学翻訳家として一番優れているのはこの田口俊樹氏だと思う。 ローレンス・ブロック作品の翻訳などを主に手掛けているが、会話に独特の田口節というかテンポがあって楽しめる。 血の収穫は多くの翻訳が存在するが、原作も古く翻訳も古く、文体が文体なのでストーリーを追うのが困難だったりするが、今回の田口俊樹訳に関してはそういうことが全くない。 とても小気味いい探偵小説として、ハメット初心者にもオススメできます。 長らく絶版の創元版マルタの鷹やガラスの鍵も田口俊樹訳になるといいなと思います。 | ||||
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この作品は古典と思えぬ新鮮さがある | ||||
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最近、ハードボイルドに凝っており、昔の作品に遡って読み始めました。 ハードボイルドは、ハメット派とチャンドラー派に分かれるそうです。 日本人の作家で言えば、大藪春彦、船戸与一、馳星周あたりがハメット派らしいです。 本書を読むと、それがよく分かります。 まず、作中で死ぬ人間の数が違います。20人くらい死にます。主人公も殺します。 マーロウに代表される私立探偵たちは、基本的には依頼者のために行動します。 しかし、本書の探偵は違います。どこまでも自分のために行動します。 思うに、主人公が人を殺す小説を、最近の日本ではハードボイルドとは呼ばないと思います。それはノワールとか、ピカレスクでしょうね。 したがって、現代の日本におけるハードボイルドの主流派は、チャンドラー派と言えそうです。 私も、どちらかと言えばチャンドラー派になると思います。 読む人を選ぶ作風と言えそうです。上に挙げた日本人作家の作品が好きな人にはおすすめです。 | ||||
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アメリカン・ハードボイルド小説の起源といわれる作品である。 主人公の私立探偵が調査依頼を受けて客先を訪問したところ、依頼者が何者かに殺されてしまうところから物語が始まる。 この作品の主だった要素として、下記があげられる。 1.具体的な事象を羅列して、各々の感情をあまり入れない。 2.話の展開がスピーディーで分かりやすい。 3.バイオレンス描写を生々しく描く。 話の流れとしては、主人公が私立探偵であるにもかかわらず、調査の成り行きからか、いつの間にか町の悪党らの仲間入りをしてしまうなど、少しハチャメチャではないのかという部分もあるが、全編通じて読み進めやすく、面白かった。ただし、本格謎解きの部分はイマイチと言わざるを得ない。 | ||||
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ダシール・ハメットの『血の収穫』を表者が読んだのは何十年前だろうか。 当然本棚を探してもあるはずがない。 数年前にレイモンド・チャンドラーの作品を殆ど読み終え、ハメットの『マルタの鷹』など数作品を再読した記憶であるが、ハメットの処女長編である『血の収穫』を読むことを忘れていた。 ハード・ボイルドという英語を直訳すれば「茹ですぎ卵」である。 評者が若かりし頃英国ミステリの古典などを乱読した次期があったが、アメリカのハメツトやチャンドラー、ガードナーなどを読んでも知的な謎解き小説には程遠くその良さを理解することができなかった。 ハード・ボイルド(茹ですぎ卵)が、乱暴すぎて好きになれなかったのだろう。 今にして思えば若気の至りと反省しきりである。 数十年ぶりにハメットを読みなおし、プロット構成も流れるように展開するストーリーも良く出来た小説だと感じ入ってしまった。 田中西二郎氏の翻訳が少し今時に対応する単語を使っていないが、評者のような歳になると違和感なく読み進むことができた。 ハメットは、アメリカ屈指の探偵会社であるピンカートン探偵社で1915年から1922年まで探偵として働いた経験をもとにしてこの『血の収穫』を書いた。 主人公は「おれ」として名を秘したままで登場する。 他人からは「オプ」として呼ばれるニヒルな40男だ。 この物語は、ある鉱山街の悪徳一味と対峙する壮絶なバイオレンスドラマである。 一見雑のようなストーリー展開と伺えるが、登場人物などの服装や顔形、そして性格まで微に入り細にわたって描写すりる手法はハメットの探偵時代の職業的習性を表しているなのだろう。 なによりも登場人物どうしの会話が目の前にするように思えたのは評者だけではないだろう。 屍累々の血なまぐさいストーリーながら、読み進むのが面白く昨夜遅く(正確には今朝早く)に読み終えた。 アンドレ・ジードがヘミングウェイ、フォークナー、スタインベックらを称揚した時、ハメットも並べ本書『血の収穫』を称賛したことはよく知られていると、本書のあとがきで解説の中島河太郎氏が延べていた。(P309) アメリカ文学史に欠かせない作品として後世に伝える作品であることは間違いないだろう。 | ||||
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