オンブレ
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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2008年に『ホット・キッド』と『キルショット』の文庫化以来、翻訳が途絶え、2013年に逝去したレナードの作品はもう訳出されることはないだろうと諦めていた。だからまさに青天の霹靂だった。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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私は村上春樹の良い読者ではない。何冊か読んでいるのだがピン!ときたことがない。多分感性が合わないのだと思う。この本の解説で村上が「痛快」と言っているし帯にも「痛快無比」とあるが、読んでいて全然痛快さを感じなかった。こんなヒロイズムあり得ないでしょう。しょうもない連れにさんざん足をひっぱられて「一緒に馬車に乗るのはいやだ」とまで言った連中のために最後は命を落とす、ありえんなぁ。スッキリするどころかモヤモヤして気持ち悪い。「オンブレ」だけなら☆2つだが、併収の「三時十分発ユマ行き」は短編小説としてイケてるので、☆3つとした。 | ||||
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主人公が Homble たる所以に至るまでの起伏のなさ.翻訳小説の「会話」が難しい. | ||||
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『オンブレ』『三時十分発ユマ行き』の二篇で、いずれも西部小説。後者は映画『3時10分、決断のとき』の原作としても有名な短編である。「オンブレ」は「男(マン)」を意味するスペイン語であり、物語の中心となるマスタンガー(野生馬の密猟・密売に関わる者)として生きるジョン・ラッセルの通り名のひとつである。 とある町で、インディアン管理官であるフェイバーの強引な要求によって臨時の駅馬車が運行されることになった。フェイバー夫妻と馭者のメンデス以外に、駅馬車経営会社を辞めたばかりのカール、ならず者の男、インディアンにさらわれた後に救出され帰途につくミス・マクラーレン、そしてジョンを含むそれぞれ異なる境遇の七人が旅をともにする。インディアンに育てられた過去をもつラッセルやインディアンにさらわれたミス・マクラーレンにあからさまな嫌悪感を示すフェイバー夫妻や、ならず者の身勝手な行動もあって落ち着かない雰囲気のなか旅が進む。その途上で七人が乗った駅馬車は強盗団に襲われるのだった。 物語は美しいミス・マクラーレンに魅せられて駅馬車への同乗を決意したカールの視点で語られる。一同のなかでは存在感の薄いカールは狂言回しにあたり、一連の事件を通して「オンブレ」ことジョン・ラッセルという男を描き出す。砂漠、駅馬車、美女、悪党、そして正義のアウトローと、舞台と役者が揃った西部小説の世界を堪能できる。娯楽作品だが甘いストーリーではなく、物語の設定もあいまって"渇き"の感覚をもたされる。悪党を含むジョン以外の個々のキャラクター描写もしっかりしていて完成度が高い。私が最近読んだ日本の作家では山本周五郎がこれに近いかもしれない。 死刑囚を列車に乗せるべく連行するポール・スキャレン保安官補を描いた『三時十分発ユマ行き』はその短さを生かした緊張感のある展開で、『オンブレ』に劣らない良作だ。娯楽作としての爽快感はこちらが勝る。ジョン・ラッセルにしても、ポール・スキャレンにしても、彼らの選択した行為の重さが読後に余韻を残す。「読み捨てられることを前提とした安価な娯楽小説」とは思えない、質の良い作品だった。巻末では訳者・村上春樹の長めの解説も読める。 | ||||
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最後まで読んでもレナードの小説を読んでいる感じはしなかった。初期の作品であるということの生硬さももちろんあるのだろうけど、あまりよろしくない意味で村上の小説になってしまっているような気が。本来であればプロット的には最後に圧倒的なカタルシスがあるはずなのだが、どこか理屈っぽい訳文の硬い語り口が台無しにしてる感。誤解して欲しくないが、僕は本来村上春樹の初期作品のファンだ。ティム・オブライエンではこんな違和感を感じなかったが。表題作の以外の短編も読むと、当時まだ小説書きとしてレナードは稚拙だったのだろう。つまりどうってことはない作品。村上はたぶんそれをより格調高いものにしようとしたのだと思う。そこにちょっと無理が。 | ||||
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西部劇が好きなのですが、これはあまり面白くない。 村上春樹翻訳ですが、良くも悪くも村上節は無いので、ファンが読む必要はない。 | ||||
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