ゲット・ショーティ



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初公開日(参考)1996年02月
分類

長編小説

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ゲット・ショーティ (角川文庫)

1996年02月29日 ゲット・ショーティ (角川文庫)

「おれの目を見ろ」の一言で相手をすくみ上がらせるマイアミの高利貸しチリ・パーマーは、飛行機事故で死んだ男の遺族から金を取り立てることになった。ところが、男は死んでいなかった。手に入れた保険料を元にラス・ヴェガスで大儲けをし、ロス・アンジェルスに高飛びしていたのだ。チリはマフィア顔負けの悪が跋扈するハリウッドに足を踏み入れた。そして、ひょんなことから借金を抱えた映画プロデューサーと組んで一山当てることになるのだが…。巨匠レナードが描く、最高にクールな悪党たちのハリウッド・ドリーム。 (「BOOK」データベースより)




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ゲット・ショーティの総合評価:10.00/10点レビュー 4件。Bランク


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(10pt)

レナード作品一の主人公登場!

数あるレナード作品の中で最も好きな人物を挙げよと云われたら、私は迷うことなく本書の主人公チリ・パーマーを挙げる。
本作は映画化もされ、ヒットしたレナードの大傑作!

マイアミの高利貸し屋チリ・パーマーは飛行機事故で亡くなった男の遺族から金を取り立てることになったが、なんとその男は生きていることを知る。偽装死亡による保険金詐欺をまんまと成功させたその男はラスヴェガスに逃げていることを知らされる。しかしさらにその男はラスヴェガスで大儲けした後、LAに高飛びしていた。チリは借金を取り立てるため、ハリウッドに乗り込む。しかしそこで出会ったのは借金を抱えた映画プロデューサーと売れない女優。映画好きのチリは彼らとともに映画でひと山当てようと企み、ハリウッド映画界の内幕に入り込んでいく。

『五万二千ドル~』の感想でも述べたがレナードの映画好きはつとに有名で、本書ではその趣味が実に物語と融合して痛快な1作に仕上っている。レナード自身、脚本家でもあり、また自作の映画化作品などでハリウッド映画業界に携わったことがあるため、業界の内幕には詳しく、暴露話が織り込まれている。これが作品のテーマと非常に密接に関わり、相乗効果を上げている。
この設定に「おれの目を見ろ」が殺し文句のはったりで世間を渡り歩くタフガイ、チリの造型がマッチして、非常に小気味よい。さらにかつての栄光をもう一度と願う冴えない映画プロデューサー、ハリー(またこの名前だ)とかつてホラームーヴィーで絶叫女優としてひっぱりだこだったキャレン、さらにセレブ俳優マイケルと出てくるキャラクターは他のレナード作品と比べても豪華。私が持っているのは映画化の際に出版された物で表紙は同映画の宣伝ポスターのような装丁になっており、ハリーがジーン・ハックマン、キャレンがレネ・ルッソ、マイケルがダニー・デビートとキャスティングさえも頭に浮かびやすくなっていた。とにかくこんなに面白い本があるのかとずっと思いながら読んでいた。
そしてあわやチリの語る数々の逸話が映画の脚本として採用されそうになるのだが、そこはレナード、全く予想も付かない結末に導く。

しかもこの結末はもう物語の神様がレナードに下りてきたかのように散りばめられた布石がカチッと嵌る。私は最後の方で思わず声を挙げたくらいだ。
作者もチリ・パーマーをよほど気に入ったのであろう、続編『ビー・クール』も書かれている。
なお、題名の意味は「あのチビを手に入れろ」。
チビの正体はすぐ解るが、それも素人が遭遇する芸能界のあるギャップを表していて面白い。

なお、往々にしてレナードの映画化作品は出来が悪く、不満が残り、また作者自身も公然と不平をぶちまけているが、バリー・ソネンフェルド監督による本作の映画は原作同様、実にいい仕上がりになっている。初めてレナードが手放しでその出来栄えを誉めたくらいだから、それからも解るだろう。映画版は本書とは別の結末で閉じられる。これについては賛否があるようだが、私個人としてはそれもまた秀逸と思っている。
興行成績も良かったようで、この映画からレナードの作品が次々と映画化されだした。
先の読めないストーリー、個性的なキャラクターにレナード個人の趣味が実に有機的に混ざり合った傑作だ。こういう作品があるからレナードはやめらない。
比較的手に入りやすいし、初心者には本書から入ることをお勧めしたい。

Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.3:
(5pt)

巨匠逝く

年齢が年齢なので、いつまで新作が読めるか心配していたのですが、2013年8月、訃報に接し落胆しました。
 レナードは、私にとっては、のめり込むほど愛着がある作家ではなかったのですが、多くの作品で、タフな主人公がおとぼけな雰囲気を醸し出すのが共通していて、会話の妙を味わうのが好きでした。
 あまり面白くない作品もありましたが、本作は、最初がやや退屈でも、途中からページをめくる手が止まらなくなるほど、ストーリーに引き込まれました。
 レナード作品の中では、もっともよかったと思います。
ゲット・ショーティ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ゲット・ショーティ (角川文庫)より
4042692028
No.2:
(5pt)

話す必要がないときは黙っているに限る

レナードの作品は映画化されたものが少なくないが,原作の面白さが映画にうまく表現されているかというと
どうもそうとも限らないようだ。
 本作も映画化されトラボルタは,はまり役でしたが,映画としてはもうひとつでした。
 そんな気分ばかり味合わされてきた原作者レナードだけに,映画に対する思いは人一倍で,レナードの映画に対する思いが本作には溢れんばかりに充満しています。
 高利貸しで生計をたてる男チリ・パーマーは,ボスに取り巻くタフぶった阿呆な奴らに飽き飽きし,徐々に高利貸しから撤退を考えていたところ,ひょんなことがきっかけでハリウッドに進出することになり,その持ち前の度胸と隠れた才能で映画制作に関わることになります。
 このチリ・パーマーという男,過去のレナード作品中,最高のキャラクターです。
 レナード作品にはどこか憎めないワル,というキャラクターは多数登場しましたが,今回のチリ・パーマーに関してはレナード自信も気に入ったようで,続編「ビ・クール」が執筆されました。
 本作はレナード作品の最高傑作ですが,レナード作品に共通して言えることは,派手な物語の展開やあっと驚く結末,ミステリーとしての謎解きを楽しむのではなく,随所に織り込まれる登場人物たちの語り合いの面白さをニヤニヤしながら楽しめるか否かということにつきます。一度はまるとすべての作品を読まずにおれなくなる面白さで,どちらかといえば通好みと言えます(レナードの小説は,作家が好きな小説の上位に常にランキングされるそうです)。
 最後に,私の好きなレナード作品を本作以外で5作紹介します。レナードの面白さにはまった方には一読をお奨めします。
 ○フリーキーディーキー(文藝春秋 単行本)
 ○バンディッツ(文言春秋 単行本)
 ○スプリットイメージ(創元推理文庫)
 ○グリッツ(文春文庫)
 ○タッチ(ハヤカワ文庫)
ゲット・ショーティ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ゲット・ショーティ (角川文庫)より
4042692028
No.1:
(5pt)

おもかっこいいぞ

カッコイイアメリカを、みせてくれる。レナード、今度もありがとう。トラボルタ主演で映画化された作品。映画のほうもおすすめ度は星4つ。とぼけたキャラで笑わせてくれるのも、レナードならでわのいい味です。レナード作品に出てくるダサイファッションだけはさけています。
ゲット・ショーティ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ゲット・ショーティ (角川文庫)より
4042692028



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