ビー・クール



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    初公開日(参考)2005年08月
    分類

    長編小説

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    ビー・クール (小学館文庫)

    2005年08月05日 ビー・クール (小学館文庫)

    映画プロデューサーのチリ・パーマーは、元高利貸し―そう、本書はジョン・トラボルタ主演で大ヒットした『ゲット・ショーティ』の続編。もちろんトラボルタ主演で映画も公開される。共演はユマ・サーマン、エアロスミスのスティーヴン・タイラーほか。チリ・パーマーの目の前で、旧友トミーが殺される。トミーがインディーズレーベルを経営していたことから、チリは音楽業界に足を突っ込むことになる。若手歌手リンダをスターにするため、悪徳プロモーターやマフィア、ギャングらを相手に、持ち前の頭脳と交渉術を駆使してクールな戦いを繰り広げるのだが…。 (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    ビー・クールの総合評価:8.50/10点レビュー 2件。Cランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (7pt)

    映像化狙いすぎ!?

    あの『ゲット・ショーティ』の続編である本書は、やはりあのクールな元高利貸しチリ・パーマーが活躍するエンタテインメント作品。
    前回高利貸しから見事映画プロデューサーに転身し、映画を製作してヒットさせたチリが今回扱うのはロックのインディーズレーベル。前回同様、芸能業界を題材にクールなチリが度胸を武器に常識を破っていく。

    チリ・パーマーは個人的に数あるレナード作品に登場する主人公の中では最も好きな人物である。タフを地で行く彼にはどんなギャングが脅しにかかろうと動じない。持ち前の度胸と悪知恵で修羅場を乗り越えていく。あの「おれの目を見ろ」の台詞も健在だった。
    そしてチリを彩る登場人物たちは今回も当然魅力的だった。ギャングの出身でリンダ・ムーンのマネージャーを務めていたラジの小物さ、そのラジのボディガード兼相棒のホモのエリオット・ウィルヘルム―この名前でサモア人の血が混じっている事自体、レナードのセンスが光る―、今回のヒロイン、リンダ・ムーンももちろん魅力的だった。
    しかしなんといってもロシアマフィアのボス、ロマン・バルキンが出色の出来。初登場シーンの彼に対するチリの印象は今まで読んだどの小説よりも面白い。明らかにカツラとわかる男が車から降りてきた、何故あれほど頭よりもデカいカツラをヤツはつけているのだ?これには笑った。しかも似合わないカツラを被っているちゃんとした理由があるのがすごい。レナードの筆致は老いてなお、冴えわたる。

    さらに今回は御齢75歳のレナードが随所に現代アメリカン・ポップス(原書が出版された1999年当時の)を縦横無尽に語るのがすごい。なんとスパイス・ガールズを語り、しかも彼女らの歌の好みについても語るのだ。俺の周りにはこんな75歳いないぞ!!
    今回、興味深いのはチリの言葉を借りて、自らの創作姿勢を語っている点である。
    「最初にプロットを描かず、まず登場人物たちを描き、彼らが動き出すのをそのままなぞる」
    正に先の読めないレナード作品の真髄がこの創作作法にある。

    しかし、今回はいささかやり過ぎた点があるのも否めない。あまりに映画化を意識した作りになっていること。
    エアロスミスを作中に出させたのもその1つ。正に映画における特別出演メンバーではないか!
    またストーリーがリンダのデビューをテーマに映画を作ることから、映画化された時のフィクションとノンフィクションとの境の錯覚、つまりメタ化を図っていることこそ映画化画策を露呈させている。
    アメリカエンターテインメント界を題材として扱うチリ・パーマーシリーズは面白いことは面白いのだが、今回はちょっとあざとかった。


    Tetchy
    WHOKS60S
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.1:
    (5pt)

    レナード節はまだまだ全開!

    チリ・パーマーが今度は音楽業界に挑む!となるわけですが、もう少し突っ込んで書くと「女性シンガーをデビューさせて、それをネタにして一本映画作ろうか」というわけです。相変わらず狡猾なチリです。前作から今作の間で、『ゲット・レオ』の続編はコケ、絶叫女優ともあっさり破局しているあたりも、皮肉めいていていいですね!そしてなんといってもシンガーを手助けするけど、「情けは人の為ならず」で自分もちゃっかり一山当てたろうかいというチリの思惑がいいです。さらにギャングもラッパーも騙してしまおう、刑事も利用しちまえというともかく狡猾なチリの振る舞いが最高!本人は弾丸一発も撃たないのに、敵は自滅していくのが爽快! 痛快!さらに脇役まで個性的で、彼らの会話だけでも楽しめるのがまさしくレナード節。枯れない魅力がたまりません。
    ビー・クール (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:ビー・クール (小学館文庫)より
    4094054677



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