殺し屋ケラーの帰郷



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    初公開日(参考)2014年10月
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    長編小説

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    殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

    2014年10月21日 殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

    ルイジアナ州ニューオーリンズ。殺し屋を引退したケラーは結婚し、子供もできてすっかり良き市民になっていた。新しい仕事のリフォーム事業も、好景気で順調だった。ところが、サブプライムローン問題によってバブルがはじけ、一気に失業状態に。そんなところへ、身を潜めていたドットより突然電話があり、殺しの依頼が舞い込んだ…(『ケラー・イン・ダラス』)。ほかに、数年ぶりに訪れた懐かしいニューヨークを異邦人の眼で見ることにとまどう『ケラーの帰郷』などを収める連作短篇集。(「BOOK」データベースより)




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    No.1:
    (5pt)

    殺し屋ケラー?それとも切手蒐集家ケラー?

    前作『殺し屋ケラー最後の仕事』は最後の仕事ではなかった!
    殺し屋ケラー再び参上の連作短編集。

    「ケラー・イン・ダラス」は1日12時間、週7日働いていたケラーがサブプライムローン問題で仕事がぱったり来なくなったケラーが再び切手収集に精を出すが、今度は先立つものがない。そんなところにドットから殺し屋斡旋業を再開したという知らせが入るところから幕を開ける。
    殺し屋ケラー復活の1編。
    ただ以前の彼と違い、身分はニコラス・エドワーズというリフォーム会社の共同経営者であり、しかも妻と娘がいる所帯持ち。かつては一匹狼の自由人だっただけに家族という護る物を持ったケラーが再び犯罪の世界に身を置くことにどのような葛藤があるのかが注目されたが、やはりケラーはケラーだった。
    ブランクを懸念する不安もあったが、ケラーはターゲットを前にするとかつての勘を取り戻し、任務を遂行する。
    ドットとケラーの稼業再開といい、依頼人の心変わりといい、人生とはままならないことを双方で著した好編。

    続く「ケラーの帰郷」では政治汚職に加担し、腎臓売買で資金洗浄を行っていた大修道院長の殺害を依頼される。しかしその場所はかつてケラーが根城にしていたニューヨーク。つまりタイトルはかつてのシマに戻るケラーを示している。
    前作で大統領候補暗殺の冤罪に問われたケラーはアメリカ全土で指名手配される。しかも数年経ったとはいえ、かつてのホームプレイスであり、彼を見知った人も何人かいる。そんな危険な場所になぜ赴くのかと云えばやはりそれは切手のオークションに出席するためだったからだ。趣味のためにあえて危険を冒すこのケラーの心理は実は私も理解できるところがある。この件については後に述べよう。
    彼を知っている人がいるにも関わらず、馴染みの界隈を避けるどころからその後の変化を見たいがために敢えて足を向けるケラー。いつ指名手配の男と指されるかもしれないのに敢えてそこを訪れたくなる複雑な心理が描かれている。
    それはかつての自分とは人相が異なっていることもあり、逆に知っている場所を訪れることで誰にも気づかれなかったら今後の彼の人生の安泰は約束されたようなものだ。その安心を得るために彼は敢えてその場所に足を踏み入れるのかもしれない。
    そんな彼のターゲット大修道院長は修道院の奥に常日頃潜んでいるため、ケラーもなかなか近づくことが出来ない。しかしケラーはどうにか身分を偽って接触するもその威厳に圧倒され、殺しも未遂に終わる。途方に暮れたケラーに突如ある策が閃く。
    120ページ以上の紙数を費やした割には結末が安直で消化不良の感があった。
    しかし殺しの仕事の後、幼い愛娘に手に入れた切手の話を愛おしくするケラーは仕事と私生活を見事に割り切っているところに驚いてしまう。これがプロフェッショナリズムなのか。

    続く「海辺のケラー」のターゲットも政府の証人保護プログラムが適用された金持ちカーモディだ。
    ケラーの本職を知りながらもケラーと結婚し、その仕事を認め、時にはケラーの仕事を想像して欲情する、非常に理解ある(?)妻ジュリアが実際にケラーに同行して殺しの現場に赴く。とはいってもしゃれた1週間の船旅の最中にターゲットを殺害するという極めてのんびりとした依頼で素人が直面する殺伐感や緊張感は全くなく、ケラーの手伝いでターゲットの部屋のスペアキーを手に入れたりもする。
    しかし旅が終わって家に帰って殺人事件のニュースを見るにあたって、それまでケラーの話を聞くだけだった殺しの仕事に間接的に自分が関わったことの怖さを知る。このジュリアの反応こそが常人の反応であり、やはりケラーはどこかネジが外れているようだ。
    しかしそのジュリアさえもケラーから気持ちの切替方を教えられると回復するのだからやはりこの夫婦はちょっと変わっているのだろう。

    「ケラーの副業」ではとうとうケラーは切手収集をサイドビジネスにしてしまう。
    上に書いたようにケラーは稼ぎの出ないリフォーム業をさらに追いやり、切手収集を趣味と実益を兼ねた副業にしてしまう。それは主に切手収集家だった夫の遺産を買い取って興味のあるディーラーに売り込む仕事だった。利益は薄い物の、世間体のために何かをして生計を立てているように見せかけるために始めたサイドビジネスだから儲けはほとんど考えておらず、むしろ趣味に没頭するために始めたような商売だ。
    そしてどちらかと云えば本作では切手収集家の遺したコレクションをいかに高く売るかがメインとなっており、本職であった殺し屋の仕事は添え物に過ぎなくなっている。切手の仕事を巡る人々の話が大半を占める。

    そしてそれを裏付けるようにケラーも切手関係の仕事をメインにして殺し屋稼業を引退しようとこぼす。そしてその決断をしながらも、最後の短編「ケラーの義務」の幕が開く。
    殺し屋稼業から足を洗うことを決意したケラーに舞い込んできたのは少年殺しの依頼をした人物を消したいというドットからの依頼だった。
    しかも少年は切手収集を趣味にし、年齢にしては豊かな知識を持つ利発的な少年だった。さすがにこんな話を持ち掛けられたらケラーは断れないだろう。


    前作『殺し屋ケラー最後の仕事』でケラーはニコラス・エドワーズとして身分を変え、リフォーム会社の共同経営者に収まり、さらに彼とドットを罠にかけたアルへの復讐を遂げ、さらにはジュリアという伴侶を得てその妻との間にかわいい娘ジェニーを儲けたケラー。
    通常ならば大団円で一連のケラーのシリーズに終止符が打たれるはずだったが、人生は上手くいかない物でケラーの前にサブプライムローン問題が立ち塞がり、あれほどあったリフォームの依頼がパタリと止んで閑古鳥が鳴く状態に。そんなところからケラーの第2の殺し屋稼業がスタートする。

    かつては一匹狼だったケラーが家族という護る物を得て再び命を奪う仕事に就けるのかと正直疑問だった。ケラー自身もしばらくのブランクを懸念し、またかつての自分のように冷静に処置できるのかと自問自答を繰り返すが、逆に妻のジュリアと幼い娘ジェニーの声を聞くことで逆に安堵を覚える。殺し屋稼業に戻ることでそれまでのことが夢ではなかったのかと錯覚したがそうではないことを再確認し、それでもケラーは仕事が実施できたことで再び自分を取り戻す。しかしこの感覚は特殊だ。
    家族を持つからこそそれまで出来たことが出来なくなることは多々あるのに。ましてや人の命を奪い、家族に喪失をもたらす仕事である。それは妻ジュリアも指摘するのだが、ケラーは自分の変化を懸念しはしたものの、やはり前の通りに殺しをやれた自分がおり、それは以前と変わらぬ達成感をもたらしたと述べる。
    ケラーの精神状態はやはり常人とはちょっと違っているようだ。

    リフォーム会社の共同経営者として堅気の仕事に就きながらもその仕事が下火になっていることもあって殺し屋稼業を再開することになったケラーだが、それ以外にも大きな動機としては自分の趣味切手収集が関わっている。彼の狙っている切手がオークションに出される会場とドットの依頼の場所が一致すると趣味と実益を兼ねて依頼を受けるのだ。しかもそれはかつての住まいがあったニューヨークであっても。

    全国指名手配され、顔まで知られるようになったケラーが敢えて知り合いが多くいるニューヨークにまで足を運ぶ危険を冒す理由はやはりこの切手収集への拘りが大いに作用しているのだろう。私も趣味の読書のためにいそいそと読みたい本の情報収集と在庫確認のため、東京、大阪、神戸、岡山と自分の足で訪れる。ネットショッピングが発達した今でも出来る限り現物を確認して買う性分は治らない。
    ケラーも作中でネットオークションができるようになり、遠隔地でもわざわざオークション会場に赴かなくても参加できるが、やはり現場の雰囲気や競り相手の心理などは現場ではないと解らないから極力会場に足を運ぶようにしていると述べている。
    この心理、実によく解る。
    ネットショッピングは検索すると目当ての物が出てきて、クリックすれば購入となり非常に手軽なのだが、本がどんな状態で来るのかもわからないため、どうにもなんとも味気なくて実物感がないのだ。
    やはり足繁く書店に通って現物を見て、いい状態の本を手に入れた時のあの達成感はネットショッピングでは得られない。これぞ趣味人の拘りであろう。

    また逆に仕事のために狙っていた切手のオークションを欠席せざるを得なくなり、落札するに十分と思われる値をつけたにも関わらず、手に入れることが出来なかったことに対してなかなか自分の中で折り合いのつかないケラーの姿も実に共感できる。
    大枚をはたいて購入した後悔よりも手に入れられなかった後悔の方が鮮明に残るのだ。
    失った金はまた働いて取り戻せばいいが、欲しいものはそれを手に入れるその瞬間というのがあり、それを逃すことが大いなる心残りになるのだ。コレクターとしてのケラーの心理は気に入った作家の本は最大限手に入れ読むようにしている私の心に大いに響いた。

    そのせいだろうか、今回は以前にも増してケラーが切手にのめり込む描写が非常に多い。殺しの依頼も切手収集のついでになっている。もはや暮らすのに十分な金があるケラーにとってかつての生業だった殺しから切手収集がメインになって主客転倒しているのだ。

    しかし殺し屋の話で始まったこのシリーズが切手収集がメインの話になろうとは誰が想像しえただろうか?
    殺しを扱っているのに全く陰惨さがない、実に特殊なシリーズだ。

    そしてその切手収集熱はやがてケラーから殺し屋稼業が潮時であると決意させるようになる。アウトローだった彼が妻と娘とリフォーム業と切手転売のサイドビジネスと安定を得た時、もはや彼には殺しをする理由が無くなっていた。

    そんな矢先に最終話「ケラーの義務」では依頼が入ってくる。それは今までと異なり、ターゲットとなった少年を護るために依頼人を殺害すること。
    それまで依頼の内容にはあまり興味を持たず、ターゲットがどんな人物であろうと仕事をこなしてきたケラーがターゲットに興味を持ち、そして護ることを決意する。それはターゲットの少年が切手収集を趣味にした非常に感じの良い少年だったからだけではないだろう。

    ケラーは自分の仕事が終わった後、頭に残ったターゲットの肖像を徐々に小さくして芥子粒のように消し去ることで後腐れの無いようにする。それが殺し屋稼業という陰惨な仕事を続けられるコツなのだろう。
    しかし今までのシリーズでも描写されているようにケラーにはどこか常人と異なる感覚がある。殺しの標的を人とみなさず、物として見るというか、感情はあるのだけれど自分に対して興味があり他者にはあまり興味を持たないというか、そんな感覚だ。

    妻の助言で切手転売のサイドビジネスを始めてからはもはや殺し屋稼業よりもそちらの方に興味が大きく傾いてくる。それは趣味にさらにのめり込む環境が出来たこともあるだろうが、やはりこちらの方が安全な仕事であること、そして殺しのためにアメリカの各地に出張して家族と一時的に離れることが次第に辛くなってきたことだろう。ケラーの心の中に家族愛という新たな感情が芽生え、その領域がどんどん大きくなってきたのだ。

    やがて登場人物たちのトーンも変化してくる。
    ケラーの仕事を理解し、あまつさえ殺しをしてきた夫に欲情する変わり者でよき理解者である妻ジュリアは自分がケラーの手伝いをしたことで自分も殺しに加担した事実にショックを受ける。そしてケラーも次第に娘ジェニーに対する愛情が深まってくる。そしてドットとの会話の冗談にもケラーは反応が薄くなってくる。もはや奇妙でおかしな殺し屋コメディでは無くなっているのだ。

    殺しを引退したケラーがどんな理由にせよ、ターゲットにアプローチしていく過程、そして依頼を達成するプロセスを書くことがもはやメインではなくなった証拠ではないだろうか。
    ケラーの引退を示唆しながらアクロバティックな内容で再び呼び戻したブロック自身もこの先のケラーを描くことに迷った、いやむしろケラー自身が彼の中で動かなかったのかもしれない。

    前作『殺し屋最後の仕事』がやはりこのシリーズの幕引きだったのではないだろうか。サブプライムローン問題という新たな経済危機がブロックの中にいたケラーを呼び起こしたのだろうが、本書に収められたケラーの姿を見ると、もはやそこには殺し屋ケラーの姿は薄れ、愛する妻と娘を持ち、切手収集を趣味にしたリフォーム会社の共同経営者ニコラス・エドワーズがいるだけだった。

    どんなシリーズにも終わりはある。読者を大いに楽しませるシリーズならばその幕引きは鮮やかであるべきだろう。

    本書は家族を持ったケラー=ニコラス・エドワーズのその後を知るにはファンにとってはプレゼントのような短編集だったが、かつてのケラーを期待するファンにとってはどこか物足りなく、そして痛々しさを感じさせる作品だった。


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    No.8:
    (3pt)

    少々無理がある

    前フリが長い。切手談義もいいけど、切手に興味がないので、正直退屈だ。所々さすがに無理がある。そこは目をつぶりましょう。
    殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)Amazon書評・レビュー:殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)より
    4576141406
    No.7:
    (5pt)

    殺し屋ケラー・シリーズ『Hit Me』でThe End?

    ローレンス・ブロックの殺し屋ケラー・シリーズの『殺し屋ケラーの帰郷』(2013年)を読むことにした。
     『殺し屋 最後の仕事』(2008年)を、シリーズ最後だと思っていたら、5年過ぎて最後の最後というような続編をブロックは読者に与えてくれた。
     本書は五つの短編で構成されているが、長いストーリーもあり、いずれの物語にも切手収集家のエピソードが挿入されている。
     ブロック自身がかなりの切手収集家であることを訳者あとがきで知ったので、なるほど、切手の専門知識の蘊蓄を語り合うページが本書中でかなりを占めているのも納得してしまった。
     前作でドットへ引退宣言をしたはずなのに、「ケラーの娘のジェニーの声が聞きたかった」などとドットから携帯で呼び出され「あなたは断るけどね!」などと話しながら、こんな殺しの仕事が入ってきたと話してくる。
     ケラーの興味を惹くドットの誘い話に乗せられて仕事に赴く話ばかりの五話で本書は埋められている。
     本書が刊行されてから7年が過ぎたから、もうケラー・シリーズは、本書で終えるのだろう。
     ドットもケラーも子どもの殺しは断るという五話目「ケラーの義務」が、ネタバレになるが、ニューヨーク州のバッファローに住まうターゲットの14歳の切手収集を生きがいともしているような少年と切手クラブでケラーは会ってみた。
     妻のジュリアと電話で話したケラーが「ほんとうにいい子だった」というところでなぜドットが断ったのにケラーがターゲットのところに向かったのかを読者のほとんどが想像することができる。
     莫大な遺産を相続したその少年を、三人の叔父と叔母のなかに依頼人がいることを知ったケラーとドットの思いが「義務」としてケラーの果たした仕事の詳細は描かれることなく、余韻を読者にあたえながらこのストーリーは終えている。
     が、ケラーが無報酬の「義務」を、完璧に果たしてニューオーリンズへ帰るだろうと思いながら読者は本書を読み終えるだろう。
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    No.6:
    (5pt)

    出ているのを知らず

    読むのがずいぶん遅くなりました。前作で完全に終わったと思っていたので、泥棒シリーズと共に続編が出ていたとは知りませんでした。スカダーシリーズもチェックしなければ。
     ブロックにハズレはありませんが、このシリーズ、前作では自己防衛に徹して終わり、本作では積極的な守護神への転身を臭わせています。「守り屋」ケラーも是非見てみたい。
    殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)Amazon書評・レビュー:殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)より
    4576141406
    No.5:
    (5pt)

    よい作品

    楽しめる作品、
    それぞれ好みに分かれるところだが、言葉遊びが多い嫌いがあるようだ。
    これも個性のうちだが、人によってはだるく感じるのでは。私自身も若干そういう嫌いがある時も有る

    勿論、自分自身大好きで、ドップリとはまっていろが
    殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)Amazon書評・レビュー:殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)より
    4576141406
    No.4:
    (5pt)

    エピソードを重ねるごとに魅力が増す殺し屋の市民生活

    作者のブロックはシリーズでエピソードを積み重ねながらキャラクターの魅力を更新していくタイプだと思う。ケラーシリーズも1,2作では、登場人物の会話の妙がクローズアップされ現実感の薄い軽いタッチの短編集だったが、3作目から俄然よくなり、4作目でその魅力を増している。

    第3作で絶体絶命のピンチを切り抜け、引退したケラーが殺し屋家業を再開するが、強引な展開にも無理がない。これまでの背景が本作での登場人物の言動に強い影響を与えているので前作を読んでいない読者にはわかりづらい点があるかもしれないが、それを知らなくても十分楽しめるのではないか。

    自身はドットとの軽妙なやりとりより妻のジュリアと仕事のことを話す場面のほうが、現実感があって楽しめた。次があるかわからないが、出れば即買いのシリーズと言えよう。
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