ナイン・ドラゴンズ
- 監禁 (96)
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アメリカの警察小説のシリーズ物ではアクセント的にアジアのマフィアもしくは悪党と主人公が対峙するという話が盛り込まれるようだ。ディーヴァーの『石の猿』然り。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何年もコナリー作品を読んでると、1+1が3になる面白さもあるのですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おなじみ「ハリー・ボッシュ」シリーズの最新翻訳作品。期待にたがわない、アクションミステリーである。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最高 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
動き続けるボッシュ。 「止まると死ぬんじゃ!」 どう見てもエレノアはイヤな女。 マイクルコナリーの描く女性は性格悪いのが多いと思う。 サンイーはものわかり良すぎるか、、。 香港の描写は正確だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Kindle化されたのをきっかけに、2014/3月以来になりますが「ナイン・ドラゴンズ 上・下 "Nine Dragons"」(マイクル・コナリー 講談社文庫)を再読しました。或る理由から「紙媒体」の本は全て処分してしまいましたので、コナリーの旧作も手元にありません。 ボッシュが、かつて一度だけ会ったことがある酒屋の(中国生まれの)店主が銃殺され、帳場が立ちますが、背後に中国系犯罪組織(三合会)が関わっている可能性が浮上します。そして、ボッシュは付随する理由からL.A.を離れ、香港へと向かいます。過去作品ですから、ストーリー・テリングの詳細を書いてしまってもいいのでは?という誘惑に駆られますが、やめておきましょう。 香港へ到着して以降のボッシュの行動は、まるで冒険小説のヒーローのように映りますが、しかしながら前妻・エレノア、娘・マデリンの存在が「付け入る隙のない」男であるべきボッシュに揺らぎと弱さと過剰に思えるほどの感情を与えてしまい、彼は何とかそれらを抑制しようと心がけます。(再読ゆえに、私にとっては<下巻>は読み進めるのが躊躇われるほどの恐れがありました) かつてロバート・B・パーカーは、「愛と名誉のために」の中、主人公・ブーンに「これからは岩のような存在であらねばならない」と言わせるような状況を与えますが、マイクル・コナリーは、それ以上の深い悲しみに満ちた、そう、本篇中語られているような「鋭く、深く、容赦ない痛み」をボッシュに与えます。娘を守り、仕えようとするボッシュ。 アート・ペッパーの流れる蠱惑的なL.A.を描き続けるコナリーは、<香港>という都市を描く時もまた緊張感に満ちたインプロヴァイゼーションを奏でています。そして読後、九龍のヘリコプター発着場に降り立つカジノ・ディーラー、エレノア・ウィッシュの姿態が本作のイメージの象徴のように映ります。何故か艶やかに。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
マイクル・コナリーによれば、本書の着想を得たのは、自らの娘の存在を初めて知る感動作『暗く聖なる夜』の頃だという。 妥協をせず、付け入る隙がない人間と思われたボッシュ。 しかし娘の存在をを知った瞬間、己が影響を及ぼされうる人間であることに気づかされる。 そんなボッシュが、愛する娘が誘拐されたらどんな行動をとるのか。 マイクル・コナリーは、本書について次のように言っています。 「ボッシュとその娘の物語であり、娘へのボッシュの願い、父親としての至らなさ、疚しさを描いた物語であり、そしてなによりも父親としての弱さを描いた物語である」と。 それだけに、ボッシュの人物造形大きく重点を置いた重要な作品だと言っています。 物語はロサンゼルスで始まり、香港に舞台を移し、またロサンゼルスに戻ってくる。 本書でボッシュが担当する殺人事件の現場『フォーチュン酒店』という名前を見たとき、何か聞いたことがある名前だなと思ったら、なんとボッシュシリーズ6作目『エンジェルフライト』のラストでボッシュがタバコをもらう店であること、更にそこで10年以上前にもらった「幸福は自らの中に慰めを見出す者のものである」との格言が記されたマッチを今でもボッシュが持っているという設定に驚かされます。 前半のパート及び香港からロサンゼルスに帰ってきた後の雰囲気はこれまでのボッシュシリーズどおり安定した雰囲気を感じますが、真ん中の香港でのパートが、これまでのボッシュシリーズとは一線を画す内容となっています。 警察官としての立場でロサンゼルスにいては出来ないであろうボッシュの行動。 それを描くためには、舞台をアメリカ以外にする必要があったのでしょう。 アクション場面は多く、映画的な展開で、非常に密度の濃い1日が描かれます。 そしてボッシュが香港で出会うサン・イーの存在感も光ります。 しかしながら、自らの行動により招く不幸の責任を今後一生抱えながら生きていくボッシュの心の傷の深さを思うとずしりと重い作品ともいえます。 ボッシュは娘に次のように語ります。 「われわれはみんなミスをするんだ。その埋め合わせをできないこともある。だけど、ときには埋め合わせができることもある。お互いにここで自分たちのミスの埋め合わせをしよう。ふたりで」 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
シリーズ14弾。コナリー作品の中では評価が低くkindle化もされていないが、私はおもしろかった。 ここでのボッシュは確かにいつもの“影のある孤高の男”というのではなく、“娘への愛情にあふれる父”である。 しかし私は#1『ナイトホークス』から、ボッシュは卓越した刑事であると同時に、自分の弱さや非を素直に認めるなど、彼の人間性もこのシリーズの魅力のひとつだと思っているので違和感はなかった。 そして今作はいつも以上に内容はハードボイルド。舞台は香港。特に下巻は読み始めると止まらない緊張感。 …ただ、彼のウィークポイントはともかく、仕事においてはプロフェッショナルなはずのボッシュが、リスク管理が不十分なところには不満が。殺された人物の刺青の意味を調べるためにそのフォトを安易に香港にいる娘に送信するなんて情報漏洩だし、結果はどうあれ中国マフィア絡みの怖さをなめているのか?と。 いくつかの些細なミスが重なって引き起こされた事件…。人間はミスを犯すもの。 パートナーのフェラス刑事(イギー)も、彼の身になって考えれば、いくつもの内なるストレスに押し潰され焦りがあったことは理解できる。 ここでのハラ―はかっこよかった。……失うものがあれば新たな絆ができていくものもあり、私もこの作品はボッシュの人生の大きな転換点だと感じた。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 31件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|