トランク・ミュージック
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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目まぐるしく変わる展開、どんでん返し、二転三転する容疑者、身内からの横やり | ||||
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ノンシリーズの『ザ・ポエット』を経て再びボッシュ登場。時はまだ野茂がドジャースで現役で投げていた時代。 | ||||
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読了までに途中中断し、少し時間がかかってしまいましたが、ストーリー展開や人物相関関係はちゃんと頭に残っていました | ||||
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女性なら誰でもハリーに恋心を抱くに違いない・・・とは言い過ぎとしても | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ロスでトランクから死体が発見されて・・・というお話。 今回はボッシュ刑事の元恋人、エレノア・ウィッシュが再登場という事が売りになっておりますが、そのエレノアが登場する一作目の「ナイト・ホークス」を読んだのが大分前な物で、よく覚えていなかった事を白状しておきます。 それ以外でも流石コナリーだけあって複数の登場人物が位相を変えたり、プロットが錯綜したりしながら、ああまり判りにくくならずに読める、上出来のミステリになっております。 個人的にはある作家の代表作に似た感じのプロットの物があり、それを参考にしたか、たまたま偶然似てしまったか、という感じもしました(作品名や作家名を出すと興を削ぐ恐れがあるので言えないのがもどかしいですが)。 他のハードボイルドに比べて、作品やキャラクターに深みや昏さが足りないという見識があり、私もそう思ったりもしますが、普通に読んで楽しければ娯楽小説としては成功していると思うので☆はこうしておきました。人に依っては甘いと叱られるかもしれませんが、すいません。 ボッシュの私生活も、元恋人の再登場でどうなるか気になる第5作。出来ればシリーズ順に是非ご一読を。 | ||||
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『ブラック・ハート』『ラスト・コヨーテ』で自らの過去に向き合い、自身の心の中の葛藤を乗り越えたボッシュが、謹慎期間を乗り越え久々に殺人事件に取り組むことができる喜びが感じられる新たなステージに移行したとの印象を受ける本作。 ともに働く周りの状況も、「必ずしも常に正しいわけではないが、それを認めることをためらわない」新しい上司ビレッツやエドガー、ライダーという若手刑事とコンビを組み、そのリーダーとして指示を出す立場となったこともあり、ボッシュの内面に明るい影響が感じられ、作品全体に幸福な明るさを感じます。 そんなセカンドシーズンの開始といっていいような本作ですが、マイクル・コナリーのストーリー展開の巧さはお見事で、期待を裏切らない面白さです。 また、Amazonプライムオリジナルドラマ『ボッシュ』の面白さにはまり、その後に原作を読むようになった私のような読者にとっては、エレノア・ウィッシュの再登場が嬉しいところです。 ドラマでは、すでにエレノアとは離婚しており、二人の間には娘もいるとの状況から第一話がスタートしますので、シリーズ第一作『ナイトホークス』でのエレノアとの関係にドラマとの大きな違いを感じ、本作でようやくドラマの設定に近づいてきたとのワクワク感があります。 ドラマは、マイクル・コナリー自身が脚本にも関わり、原作のボッシュシリーズ全体を再構成してつくられていることから、原作を知っている読者もドラマを楽しめ、逆にドラマを先に見ているからと言って、原作の展開が分かってしまうこともなく、原作の面白さを十分に味わえます。そして、ドラマにおける再構成の巧さに驚かされ、原作におけるマイクル・コナリーの筆運びに巧さに唸らされます。 という意味で、このシリーズ、原作とドラマで二度楽しめる優れたシリーズだと断言できます。 「あらゆるものが捜査のなかでそれぞれの居場所を持っている」 「答えは常に細部の中にある」 との信念のもと捜査に立ち向かうボッシュの行動力。 「俺の写し絵だ」と感じるエレノアとの関係が今後どうなるのか、次作の『エンジェルフライト』が楽しみです。 | ||||
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前作#4『ラスト・コヨーテ』での一連が転機となったのかどうかわからないが、ここでのボッシュはアウトローの雰囲気を少々脱いで、組織の一員としての社会性をかもし出している。 強制休暇と他部署異動を経て再び殺人課に戻り(ボッシュなしでは検挙率が低下したため)、18か月ぶりに公式に殺人事件を担うのだが、直属の上司と同僚の一人が女性になってリフレッシュ。 ふたりとも好感度高く、チーム編成も一新されボッシュがチームリーダーとなったことも影響している。 さらに今回はラスヴェガスの市警やFBIとの共同捜査。 私はこれはこれでおもしろかった。 決して安心感や物足りなさはなく、またもや内務監査課がいちゃもんつけてくるが、どんな状況下にあってもボッシュの行動力と推理力は群を抜いている。 同僚エドガーの改心度や、5年ぶり再会のエレノアがどこまで信じられるのかとかも想像しながら。 個人的にはロイ・リンデル捜査官に魅力を感じ、この後も登場すればいいのにと期待したり…。 | ||||
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マイクル・コナリーの小説は最初から順に読んでいますが、今のところこれが一番面白かったです。 前に登場していたキャラクターが戻ってくるのもいいですね。 | ||||
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ノンシリーズの『ザ・ポエット』を経て再びボッシュ登場。時はまだ野茂がドジャースで現役で投げていた時代。シリーズ再開の事件はハリウッドの丘で遺棄されたロールスロイスのトランクから頭を撃ち抜かれた遺体が見つかるという不穏なムードで幕を開ける。 そしてこの事件がボッシュが殺人課に戻ってから初めての事件であることが明かされる。前回『ラスト・コヨーテ』で自身の母親に纏わる事件を解決した後、強制ストレス休暇を取らされ、亡くなったパウンズの後任として配属されたグレイス・ビレッツ警部補からリハビリ期間として盗犯課に配属されるが、過去最低の殺人事件解決率を記録するとその梃入れとしてボッシュは殺人課に返り咲き、そして迎えたのが今回の事件である。 新生ボッシュシリーズの大きな特徴はやはりチームプレイの妙味にある。これまで孤立無援、一匹狼の無頼刑事として誰も信じず、頼らずに捜査を続けていたボッシュだが、亡くなったパウンズに替わって新しい上司グレイス・ビレッツは相変わらず綱渡り的なボッシュの強引な捜査に一定の理解を示し、後押しする。またボッシュがリーダーとなったジェリー・エドガーとキズミン・ライダーのチームは個性的で有能で、尚且つ自身のキャリアを危険に晒すことになりながらもボッシュの捜査の正当性を信じ、付いていく忠義心を見せている。今までボッシュの昏い過去に根差された刑事という生き方といったような重々しさから解放された軽みというか明るみを感じさせる。それは単に久々の殺人事件捜査に携わることからくるボッシュの歓喜に根差したものだけでなく、やはり理解者を得たこと、そして仲間が出来たことに起因しているに違いない。 また忘れてならないのはアーヴィン・アーヴィング副本部長の存在だ。彼もまた警察の規範の守護者として振る舞いながらボッシュに対して理解を示し、彼をサポートする。実に味のあるバイプレイヤーぶりを本書でも発揮している。 『ラスト・コヨーテ』で忌まわしき過去を清算したボッシュの、本作における立ち位置はそれまでにないほど暗鬱な雰囲気が払しょくされている。しかしこの男の抱える闇はまだ晴れていないのではないかと個人的には感じているので、今後の彼の活躍、また彼に降りかかる災厄に注目していきたい。 | ||||
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