真鍮の評決 リンカーン弁護士
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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ボッシュシリーズと並ぶコナリーのシリーズ物として現在も作品が発表されているリンカーン弁護士ミッキー・ハラーシリーズ第2作。1作目が好評で映画化もされたが、コナリー自身もこの作品をもう1つの彼の作品の主軸にするためか、磐石の態勢で2作目を送り出した。 | ||||
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最初の「リンカーン弁護士」は、内容がなかなか掴めずに途中で放棄してしまいました。最後まで読むと面白いのだろうな・・・とは思いつつ、波に乗れませんでした。今思うと、我慢して最後まで読めば良かった・・・残念。 | ||||
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薬物(鎮静剤)中毒のリハビリで一年以上、弁護士業務から離れていた弁護士ハラーが復活した途端に、きわめて厄介な(しかし、金になる)弁護を引き受けて・・という、リンカーン弁護士シリーズの第二作。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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本書『真鍮の評決』とのタイトルの意味は、下巻ラスト数ページで明かされますが、タイトルの意味が分かった瞬間「ほほう!」と感嘆の溜息が出ました。 過去のマイクル・コナリー作品の中では、『わが心臓の痛み』の原題『Blood Work』の意味が作品途中で明らかになった瞬間も衝撃でしたね。 さて、本作は弁護士ミッキーハラーもの第2作目。 ボッシュも登場しますが、あくまで脇役。 アメリカの陪審員裁判では、世間から注目を集める事件については、テレビの生放送があるということは知っていましたが、それも事前に報道機関からの申請に検察側・被告人側双方の署名が必要であるということは本書で初めて知りました。 放映に同意する弁護人にとっては、自身の活躍場面が放送されることで自身の顧客を増やす無料の広告になり、検察側も自身の政治的野心をより大きくすることに役立つ、といった面もあるようです。 リーガルサスペンスにおける最大の見どころは、一見、誰が見てもひっくり返しようがない事実を、いかにひっくり返すことができるのか、という点かと思います。 本書においては、ハラーが弁護する被告人が、銃を撃っていないと主張するにも関わらず、被告人から検出された銃の発射残渣をどう説明するか、という点。これが説明できれば、被告人無罪を勝ち取る道が一気に開けるのですが、果たして・・。 さて、ハラー2作目の本作では、リンカーンの運転手としてパトリックを新たに雇うことになりますが、その過程がなかなかいいです。 窃盗容疑にかけられたパトリック。 自分の行為を真摯に反省するパトリックに対しハラーは言う。 「過去の行いに、きみがいまできることはなにもないんだ。過去に押しとどめておくしかない。法的事柄を切り抜けるのに手を貸してやる。残りは君次第だ。その残りの部分が厄介なところだ。だけど、きみはすでにそのことを分かっている」 | ||||
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ボッシュ・シリーズのマイクル・コナリーのもう一つのシリーズ「リンカーン弁護士」の2作目(1作目は映画は見たが未読)にボッシュが登場するということで読んだ。 基本は法廷シーンとその準備シーンになるのでボッシュ・シリーズに比べてアクション部分は少なくなる。アメリカの刑事事件の司法制度やその制度を生活の糧にしている人々(判事・検事・弁護士・職業的証人)や陪審員制度など勉強になる。しかし、この制度を維持するには相当ヒト・モノ・カネが必要だということもよくわかる。また、制度の中に悪徳者が入り込むのもまたしかり。 日本的(ドイツ的?)制度とはだいぶ違う。違う制度なのに、アメリカの影響受けて法科大学院作って弁護士増やしても食べていけなかったのは当たり前だ。 司法制度にがんじがらめでもがくハラー弁護士とチャチャっとケリをつけるボッシュ。ラストシーンでボッシュの方から腹違いの兄弟であることが告白される。ストーリーの面白さ、意外な犯人などコナリー節は相変わらず。それでいて、ボッシュの間に読むことでリフレッシュできる。 | ||||
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『リンカーン弁護士』シリーズ2作目。 ボッシュ・シリーズ#2『ブラック・アイス』で、ボッシュとミッキー・ハラ―の関係が明かされている。 コナリー作品はそれぞれのシリーズが繋がり合うので、発表された順に読みながら本書に至ることを楽しみにしていた。 結果、大満足! ハラ―とボッシュの共演というだけでも二重丸なのに、ストーリー展開は(1作目と違って)前半から退屈させられることがない。 ハラ―は2年前の事件(前作)による外傷の後遺症に悩まされ薬物依存になり休職を余儀なくされたが、1年ぶりに復帰する。棚ぼた式にたくさんの仕事が舞い込むが、ブランクを感じさせずパワフルに臨む。 反面心理的ストレスも多大なのに、依存性のあるものを断つために酒はおろかコーヒーまで控えており、子供とは定期的にしか会えないため、寂しさや苦悩もある。 だがそんな環境下にあっても有能さは衰えておらず、終盤の銃の発射残渣にまつわる法廷シーンには、驚きとともにスカッと爽快感すら覚えた。 そして大どんでん返し。陰謀には影の影が…。 ラストシーンもよかった。今後も彼らの共演があるようで、それぞれのシリーズが楽しみだ。 (15歳違いのよう。…にしてもすごい父親だ、これほどいるとは知らなかった) | ||||
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著者のマイクル・コナリーのリンカーン弁護士シリーズ第二弾『真鍮の評決』下巻を読み終えた。 ハリー・ボッシュとミッキー・ハラーという個性あるキャラクターがからみあうリーガルサスペンスを久しぶりに堪能させてくれた作品だった。 プロットの巧みさにも、二転三転するストーリー展開にも、次々現れるサプライズにも、著者コナリーの苦心と才能を伺うことができる。 ネタバレになるが、エンディングでミッキーが命を助けられたボッシュに初めて知った異母兄弟であることを告げるシーンにもコナリーならではの心情描写の機微が感じられた。 ミステリー・ファンが選ぶ最高のアンソニー賞に選ばれた作品だけあると思いながら、コナリーの才能の豊かさに感じ入りながら本書を読み終えたのです。 | ||||
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一年のブランクを経てそろそろ仕事に復帰しようと思っていたミッキー・ハラーのもとに、突然ロサンジェルス郡上級裁判所の主席判事メアリ・ホルダーから呼出しがあった。 長年仕事仲間だった刑事弁護士ジェリー・ヴィンセントが昨夜何者かに殺され、その遺書によりミッキーにジェリーの抱えている案件を引き継ぐよう命じられた。 多くの案件のなかでずば抜けて弁護料が手に入る映画会社会長の妻とその愛人殺し裁判がミッキーの最優先案件となった。 ジェリー殺し犯人を追う捜査担当刑事としてハリー・ボッシュもストーリーにからんできて面白くなってきた。 この時点でミッキーは、ボッシュが異母兄弟だと知ることもないが、ボッシュはミッキーが異母兄弟であることを知っているが素振りにも見せない。 あいかわらずディテールに拘るコナリーならではの筆運びである。 すこし前に評者は、このシリーズの一作目と5作目を読んだがやはり作品順に読むべきだと思いながら本書の上巻を読み終えたのです。 | ||||
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