死角 オーバールック
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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ボッシュシリーズ13作目。 | ||||
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週刊紙の連載をベースに加筆修正したという、ボッシュ・シリーズの第13作。シリーズの中では短めで、展開にスピード感があるサスペンス作品である。 | ||||
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コナリーに書けないものはないんじゃないかな?と思えるぐらい、新しいタイプの小説でした。 | ||||
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アメリカでは売れっ子作家ということで読んでみました。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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相変わらずのクオリティの高さ。 本作は他のボッシュ作品と比べると量的には半分程度のページ数であったことから、番外的なものなのかとあまり期待せず読み始めたのですが、いやいや、面白いじゃないですか。 逆に、短いからこそのストーリー展開がテンポよく、ハラハラ感がより味わえます。 やはり、ボッシュシリーズにハズレなしです。 内容的には、ボッシュシリーズとしては前作にあたる『エコーパーク』から半年後に発生した事件ということで、『エコーパーク』同様、FBI捜査官レイチェル・ウォリングが登場します。 本作の面白いところは、テロ事件ととらえ国家安全保障の問題として奪われた放射性物質を見つけることを最優先と考えるFBIと、あくまで殺人事件捜査として犯人をみつけることを最優先と考えるボッシュとの対比でしょうね。 国全体の視点で物事を考えるFBIが、政府に悪影響を与えるテロを防ぐため(もしくはテロの脅威が国民の感心を政府に対する不満から逸らすことができると考えるがため)、放射性物質の発見を最優先することは理解できますし、一方、被害者の代弁者たる市警のボッシュが「もしおれたちが展望台で死んで倒れている男のことを忘れるなら、ほかのあらゆることを忘れてしまうだろう」「殺人犯を見つければセシウムも見つかる」と考えるボッシュの立場も理解できます。 この二つの立場の対立が物語を面白くしています。 この対立構造を物語の柱に置くマイクル・コナリー、やはり巧いです。 ボッシュは言う。 「おれたちはみんな渦に巻き込まれて排水口から消えていくんだ。なかにはその運命が近づいてくるのに気づく者もいれば、渦を巻く暗流につかまえられて、暗闇の中に永遠に引きずり込まれるまでなんの手がかりも持たない者もいる。大切なのは、それに抗うことだ。常に蹴とばし続ける。常に暗流と戦い続けることだ」 暗流と戦い続けるボッシュの今後の活躍が楽しみです(次のボッシュ作品『ナインドラゴンズ』を読むのが楽しみになってきました。まだまだ読んでいない作品がありますので、しばらくボッシュ世界に浸れそうです)。 | ||||
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あちらの公務員諸君の縄張り争いもなかなか激しいじゃないですか、一番大事なお仕事は縄張りを死守することです。日本だけじゃないんだと安心しましょう。 | ||||
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比較的厳しい意見が多いが、“さすがのコナリー”で私は期待を裏切られることはなかった。 まずタイトルから犯人の予想はつくが、内容の展開に不満はなくおもしろい。 比較的ページ数が少ないので、冗長な箇所も少ない。 ボッシュはどんなに周囲に邪険に扱われても、最終的には見事な彼の推理力が勝利を収めるのだ。ここが痛快! レイチェルはここでは凡人。生意気なだけで、学んだ知識や得た情報の中でしか考えることができない。 FBIとロス市警の軋轢が描かれているが、どちらかというとFBIが上から目線なようで、それはレイチェルにも言える。 新たにペアになった20歳以上後輩のイギーはボッシュと上手くいかない。とうとうイギーがキレて「あんたはパートナーを望んでいない。使い走りがほしいんだ。自分のすることになにも疑問を抱いたりしない人間を」と言うがこれはもっともだと思う。実際ボッシュのような同僚がいたらたまらないだろう。 しかしここでは『ボッシュ』。凡人のイギー君には到底かなわない域に達している人間なのだよ、ということ。 本作では放射能によるテロの恐れがひとつのテーマになっているが、具体的な放射能の恐ろしさとして、最近では1999年の東海村JCO臨界事故や、2006年のロシア人元スパイが緑茶に放射性物質(ポロニウム210)を混入されて殺害された事件・事故を思い浮かべた。 | ||||
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na 『死角』(2007年:邦訳刊行2010年)を読み終えた。 巻末の訳者古沢嘉通氏のあとがきで記してあって知ったのだが、本書『死角』は、ニューヨーク・タイムズ・マガジン連載版ほかに掲載した小説を書き直して長編にした作品である。 ハリー・ボッシュ・シリーズとしては、この『死角』は長編とするにはページ数が少なすぎる。 事件は、ボッシュの上司ラリー・ギャンドルからかかってきた殺人事件現場へ行ってくれとという電話で幕をあける。 マルホランド・ダムの上にある展望台で医学物理士スタンリー・ケントが何者かに銃殺された死体が見つかったのである。 医学物理士としてスタンリー・ケントは、放射性物質に直接アクセスできることから事件はあらぬ方向へと進展してゆく。 雑誌などでの連載で一般読者を意識し、9・11事件後6年目のコナリーの作品とすればテロリストをテーマにすることは納得できる。 が、この『死角』という作品は、ハリー・ボッシュ・シリーズとしての流れから外れたテーマのように感じたのは評者だけだろうか。 フーダニットものを長年読んできたミステリ読み手の巧者は、ストーリー半ばで犯人が誰か知ることになるだろう。 シリーズのなかでこの『死角』は、他の作品と比べて残念ながら評者にとって期待したほどの作品ではなかった。 読んだ記憶のある『エコー・パーク』を、本棚に見つけることができなかったので再読するのをパスしてしてしまったが、どうしても新たに入手して読もうと思いながら本書を読み終えた。 | ||||
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マイクル・コナリーの作品にしては珍しく1冊完結でしたが、おもしろく読むことが出来ました。 | ||||
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