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死角 オーバールック
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死角 オーバールックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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ありがとうございました | ||||
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相変わらずのクオリティの高さ。 本作は他のボッシュ作品と比べると量的には半分程度のページ数であったことから、番外的なものなのかとあまり期待せず読み始めたのですが、いやいや、面白いじゃないですか。 逆に、短いからこそのストーリー展開がテンポよく、ハラハラ感がより味わえます。 やはり、ボッシュシリーズにハズレなしです。 内容的には、ボッシュシリーズとしては前作にあたる『エコーパーク』から半年後に発生した事件ということで、『エコーパーク』同様、FBI捜査官レイチェル・ウォリングが登場します。 本作の面白いところは、テロ事件ととらえ国家安全保障の問題として奪われた放射性物質を見つけることを最優先と考えるFBIと、あくまで殺人事件捜査として犯人をみつけることを最優先と考えるボッシュとの対比でしょうね。 国全体の視点で物事を考えるFBIが、政府に悪影響を与えるテロを防ぐため(もしくはテロの脅威が国民の感心を政府に対する不満から逸らすことができると考えるがため)、放射性物質の発見を最優先することは理解できますし、一方、被害者の代弁者たる市警のボッシュが「もしおれたちが展望台で死んで倒れている男のことを忘れるなら、ほかのあらゆることを忘れてしまうだろう」「殺人犯を見つければセシウムも見つかる」と考えるボッシュの立場も理解できます。 この二つの立場の対立が物語を面白くしています。 この対立構造を物語の柱に置くマイクル・コナリー、やはり巧いです。 ボッシュは言う。 「おれたちはみんな渦に巻き込まれて排水口から消えていくんだ。なかにはその運命が近づいてくるのに気づく者もいれば、渦を巻く暗流につかまえられて、暗闇の中に永遠に引きずり込まれるまでなんの手がかりも持たない者もいる。大切なのは、それに抗うことだ。常に蹴とばし続ける。常に暗流と戦い続けることだ」 暗流と戦い続けるボッシュの今後の活躍が楽しみです(次のボッシュ作品『ナインドラゴンズ』を読むのが楽しみになってきました。まだまだ読んでいない作品がありますので、しばらくボッシュ世界に浸れそうです)。 | ||||
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あちらの公務員諸君の縄張り争いもなかなか激しいじゃないですか、一番大事なお仕事は縄張りを死守することです。日本だけじゃないんだと安心しましょう。 | ||||
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比較的厳しい意見が多いが、“さすがのコナリー”で私は期待を裏切られることはなかった。 まずタイトルから犯人の予想はつくが、内容の展開に不満はなくおもしろい。 比較的ページ数が少ないので、冗長な箇所も少ない。 ボッシュはどんなに周囲に邪険に扱われても、最終的には見事な彼の推理力が勝利を収めるのだ。ここが痛快! レイチェルはここでは凡人。生意気なだけで、学んだ知識や得た情報の中でしか考えることができない。 FBIとロス市警の軋轢が描かれているが、どちらかというとFBIが上から目線なようで、それはレイチェルにも言える。 新たにペアになった20歳以上後輩のイギーはボッシュと上手くいかない。とうとうイギーがキレて「あんたはパートナーを望んでいない。使い走りがほしいんだ。自分のすることになにも疑問を抱いたりしない人間を」と言うがこれはもっともだと思う。実際ボッシュのような同僚がいたらたまらないだろう。 しかしここでは『ボッシュ』。凡人のイギー君には到底かなわない域に達している人間なのだよ、ということ。 本作では放射能によるテロの恐れがひとつのテーマになっているが、具体的な放射能の恐ろしさとして、最近では1999年の東海村JCO臨界事故や、2006年のロシア人元スパイが緑茶に放射性物質(ポロニウム210)を混入されて殺害された事件・事故を思い浮かべた。 | ||||
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na 『死角』(2007年:邦訳刊行2010年)を読み終えた。 巻末の訳者古沢嘉通氏のあとがきで記してあって知ったのだが、本書『死角』は、ニューヨーク・タイムズ・マガジン連載版ほかに掲載した小説を書き直して長編にした作品である。 ハリー・ボッシュ・シリーズとしては、この『死角』は長編とするにはページ数が少なすぎる。 事件は、ボッシュの上司ラリー・ギャンドルからかかってきた殺人事件現場へ行ってくれとという電話で幕をあける。 マルホランド・ダムの上にある展望台で医学物理士スタンリー・ケントが何者かに銃殺された死体が見つかったのである。 医学物理士としてスタンリー・ケントは、放射性物質に直接アクセスできることから事件はあらぬ方向へと進展してゆく。 雑誌などでの連載で一般読者を意識し、9・11事件後6年目のコナリーの作品とすればテロリストをテーマにすることは納得できる。 が、この『死角』という作品は、ハリー・ボッシュ・シリーズとしての流れから外れたテーマのように感じたのは評者だけだろうか。 フーダニットものを長年読んできたミステリ読み手の巧者は、ストーリー半ばで犯人が誰か知ることになるだろう。 シリーズのなかでこの『死角』は、他の作品と比べて残念ながら評者にとって期待したほどの作品ではなかった。 読んだ記憶のある『エコー・パーク』を、本棚に見つけることができなかったので再読するのをパスしてしてしまったが、どうしても新たに入手して読もうと思いながら本書を読み終えた。 | ||||
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マイクル・コナリーの作品にしては珍しく1冊完結でしたが、おもしろく読むことが出来ました。 | ||||
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深夜にかかってきた上司からの電話がボッシュに命じたのは、マルホランドの展望台でまるで処刑のように無残に殺されていた男について捜査することだった。男は勤務先の病院から治療用の放射性物質を持ち出しており、どうやら放射性物質の入手をもくろむテロリストに利用され殺されたらしい。あくまでも1つの殺人事件として真相を追及しようとするボッシュは、放射性物質の確保を最優先に考えるFBIと衝突する。「どんな人間でも価値がある。さもなければ、だれも価値がない。」という台詞を久しく口にしなくなったボッシュだが、その行動をみれば、彼の信念は今も変わっていないことがわかる。 己の信じる道をゆく刑事ボッシュの軌跡を追うこのシリーズは、その重厚さが新規読者に参入を躊躇させるのが玉にきずだが、本作は場面転換の早さと勧善懲悪という点が希少でありながら、いつものように二転三転する展開を楽しめる。いわばボッシュシリーズのエッセンスを凝縮したような作品であり、初心者にも読みやすい。シリーズ前作を知らなくても問題なく読み通せるので、ぜひボッシュを知らない人に読んでほしい。 | ||||
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ハリー・ボッシュシリーズの翻訳されている中での最新作。普通上下二巻になることが多いこのシリーズでは珍しい一巻もの。新聞小説に載った作品とのこと。ということで、その スピード感あるれる展開は素晴らしいが、いつものボッシュシリーズにみられる奥の深さにやや物足りさなを感じるのは僕だけか。ただ、さすがコナリー、いろいろと二転三転で読者を満喫させることには事欠かない。放射能物質を扱う医師が射殺された。調べてみると妻はアラブ系の男たちに自宅で監禁されているところの姿を写真に撮られ、夫の医師に送り、助けて欲しければ放射能物質を持ってくるように要求、しかし、その通りに従った医師はやはり殺されてしまった。なくなった放射能物質をFBIが中心に追いかける。 誰もがこれは大きなテロ事件と思うが。ちょっとした勘と状況でボッシュは本件が、妻に仕組まれた殺人事件であることを突きとめる。そのプロットの進め方はさすがというしかない。 面白い作品であることは間違いない。新聞小説という環境に作者も慣れていなかった感も出た作品ではあるが。 | ||||
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2007年発表、2010年邦訳の本作品は、<ハリー・ボッシュシリーズ>の第13作目。 前2作が、迷宮入りした事件を連続して扱ったためか、未解決事件班から、殺人事件特捜班に異動となり、「発生したばかりの殺人事件」を扱う。 それも、夜中に眠っているところを上司からの呼び出されての出動である。 事件の被害者は、医学物理士で、放射性物質を扱う仕事をしていたことから、危険物を扱ったテロが今後発生する危険性が想定され、FBIが介入。 ――このFBIとロス市警との軋轢という構図は、これまでのシリーズでも度々、というかほとんどの作品で取り上げられてきたシチュエーションといえます。 今回、題材となった放射性物質が「セシウム」ということで、期せずして日本人にとっては、その恐怖が身に染みる内容となっています。 もちろん、本書の執筆は、2006年なので、日本の原発事故を念頭に置いて書かれているわけではないのですが、ウランやプルトニウムという放射性物質を出してこないところが、よく取材されている証拠といえるかも。 ただ、いつものような「複雑に二転三転する物語」でなく、すっきりしすぎているところが、シリーズを読み続けてきた自分にとっては物足りなさを感じてしまいました。 これは、本作品が当初、毎週日曜掲載の新聞連載であり、字数制限を課せられていたためか。 (その後、単行本化で、大幅に加筆修正しているとのことだが、そこは、巻末解説に詳しいので、そちらをご覧ください。) 本作品は、前作「エコー・パーク」の余波が随所にみられるのが特徴で、ラストの台詞にも関わってきます。 新聞連載時には、誰でも物語に入り込めるようなものになっていたと思いますが、単行本化により、シリーズ愛好家向けの意味合いの強い作品に書き換えられていると推測しています。 このため、ハリー・ボッシュシリーズの初読が本書、というのは、あまりオススメできないと考えています。 | ||||
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新聞に連載による枚数や構成(ストーリーの連続性や盛り上がりなど)の制約を受けているためか、これまでのボッシュシリーズの重厚さがあまりなく、エッセンスだけをさらっと読んだ印象が残った。 制約がありながらも一定の品質を上げているのは、コナリーの手腕だと思うが、やはりボッシュシリーズはボッシュの内面をじっくり描き出すスタイルが望ましい。 次作以降は通常の執筆スタイルに戻ると思うので、次作に期待したい。 | ||||
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いつものマイクル・コナリーのハリー・ボッシュものとは、ちょっと違ったサスペンス小説。いつもは、もっとダークでハードボイルドな警察小説だけど、今回は、なんだかTVドラマ「24」みたい。 「24」自体は好きだし、サスペンス小説もキライではないんだけど、どうも今回は、自分好みではあまりない。放射能テロ事件っぽい話で、スピーディな展開は、コナリーのストーリー・テラーぶりを遺憾なく発揮してるとも言えるんだけど、逆にそのせいか、重厚さというか、深さというか、以前のハリー・ボッシュシリーズに見られた、人間の業の深さとか悲しさがあまり描かれていない。 ジェイムズ・エルロイとか、このマイクル・コナリーは、そういったところが好きなんだけどなぁ。 ネタバレになってしまうのであまり書けないけど、結末の付け方もあまりにも安易。というかヒネリがない。やはり、ミステリというかサスペンス小説なんだよなぁ。でも、面白かったけどね。 | ||||
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初期のハリー・ボッシュものの魅力は、プロットの秀逸さだけでなく、トラウマを持つ刑事がトラウマをもつ犯人を追いかける、という設定、そして独特の陰鬱なムードにあった。殺された娼婦を母とし、そしてベトナム戦争で「トンネルラット」(ベトコンのつくった地下の基地の狭いトンネルを追跡する兵士)を経験した刑事ボッシュが追いかけるのは、どこかに精神的外傷をおった犯人。 最近は初期のこの陰鬱さが消えていてフツーの探偵小説になっていたのだが、前作の『エコーパーク』は久しぶり初期のパターンが蘇った傑作だった。だから、本書も大いに期待した。 だが、つまらない。テロリストに放射性物質が盗まれたか、という発端はスリリングだが、お話は竜頭蛇尾。意外に陳腐な犯人設定、そしてありきたりの結末。テンポ良い話なので読みやすいけど、軽い。なんか、シドニィ・シェルダンの小説みたいで、初期の頃からの愛読者にはものたりない。 でも、訳者の解説を読んで納得がいった。本書はニューヨーク・タイムズ・マガジンに連載したものだというのだ。ファミリー向けに、陰鬱な雰囲気の小説を載せてもだめだろうし、シンプルなプロットとテンポの速い展開が求められたのでしょう。つまり、意識的にシドニィ・シェルダン風にした、ということか。 でも、だったら、ボッシュを主人公にしなくても良かったのに。ボッシュを主人公にしなかったら、星3つの小説かな。残念。 | ||||
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オーバールックとは展望台の意で、ロスの展望台で医療用核物質を扱う人物が射殺され、放射性元素セシウムがテロリストに渡った情報が入る。 内容的に殺人事件を重きにおくロス市警のボッシュと、テロリストに渡ったと思われる放射性元素セシウムを取り返そうとするFBIとで、せめぎ合いが始まる。 おおよその概要がここで判ったつもりでいると、痛い目に遭う。M・コナリーはそんなに単純ではない。 中盤でFBI捜査官の一人にボッシュは客観的に見ても酷い仕打ちをし、長年のファンである私でも、それはやりすぎだろうと舌打ちさせる場面があるが、それも伏線の一つになっているから、油断がならない。 ともあれ伏線の張り方、意外性、後半のハラハラ・ドキドキ性というのは只者ではない。星が4つなのは従来に較べて分量が半分ぐらいなので、その分辛くしただけだ。 シチュエーションは違うが、第5作の「トランク・ミュージック」 に匹敵する面白さだ。 | ||||
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ボッシュシリーズも、この作家の本も読んだことがないので、ある意味、先入観無しに、1冊の本として読んだ感想ですが、内容としては薄い。深みが無く、いかにも洋物らしいストーリーだと思った。 読んでいて苦しかったのが、翻訳。あまりに稚拙で、日本語として全くこなれていない。余計に主語が多かったり、元の英語が頭に浮かんでくるような直訳。その為、日本語として読んだ場合に不自然極まりない。ちょっと無い様な下手な翻訳でした。 | ||||
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事件も一筋縄ではいかないツイストが 効いていて読み応え十分。 放射性物質によるテロということで 緊迫感があるし、 なおかつ事件に食いついたら離れない ボッシュらしさも存分に出ていた。 本当に面白かったです。 | ||||
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事件も一筋縄ではいかないツイストが 効いていて読み応え十分。 放射性物質によるテロということで 緊迫感があるし、 なおかつ事件に食いついたら離れない ボッシュらしさも存分に出ていた。 本当に面白かったです。 | ||||
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セシウム強奪テロ事件!? なんともタイムリーな展開で、興味津々で読みました。 久々にボッシュの持ち味である「こだわり」「はみだし」が見られ、ファンにはうれしい最新作でした。 ですが、事件の真相は・・・ がっかりしてはいけないと思うのですが、序盤で広げられた大風呂敷を前に、「どーすんだ、これっ?!」って途方にくれた読者は私だけではなかったでしょう。 みなさん、どうぞ読んでください。 そして一緒に途方にくれましょう・・・。 | ||||
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ロス市警ハリー・ボッシュシリーズ。 ロスアンジェルス、マルホランド展望台で男性の射殺体が発見された。 男性は高濃度の医療用放射性物質にアクセスできる人物で、ほどなく男性が出入りしていた医療機関から多量の放射性セシウムが紛失していることが判明する。 テロ事件として介入してくるFBIとの軋轢に苦しむボッシュ。事件の真相は…。 ニューヨーク・タイムズ・マガジンの日曜版に連載された連載小説が原作というだけあって、スピーディーな展開が楽しめる。 事件発生からラストまで12時間あまりという急展開をお愉しみいただきたい。 | ||||
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医学物理士が殺され、 放射性物質 セシウムが大量に盗難。 被害者の妻も、自宅で拘束されているのを発見。 ボッシュが、犯人を追う、、、、。 出足の辺りで、、 怪しい人が一人みつかり、、 筋がみえた感じだった。 犯人の相棒はなかなか最後までつかめなかったけど、、。 ちょっとがっかりかなあ。 | ||||
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これは本当に面白いですね。スピーディな展開と緊迫感あふれる物語。ボッシュが一段とかっこよく見えてしまう。ラストも良かったし、文句なしの傑作です。 | ||||
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