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死角 オーバールック
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死角 オーバールックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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na 『死角』(2007年:邦訳刊行2010年)を読み終えた。 巻末の訳者古沢嘉通氏のあとがきで記してあって知ったのだが、本書『死角』は、ニューヨーク・タイムズ・マガジン連載版ほかに掲載した小説を書き直して長編にした作品である。 ハリー・ボッシュ・シリーズとしては、この『死角』は長編とするにはページ数が少なすぎる。 事件は、ボッシュの上司ラリー・ギャンドルからかかってきた殺人事件現場へ行ってくれとという電話で幕をあける。 マルホランド・ダムの上にある展望台で医学物理士スタンリー・ケントが何者かに銃殺された死体が見つかったのである。 医学物理士としてスタンリー・ケントは、放射性物質に直接アクセスできることから事件はあらぬ方向へと進展してゆく。 雑誌などでの連載で一般読者を意識し、9・11事件後6年目のコナリーの作品とすればテロリストをテーマにすることは納得できる。 が、この『死角』という作品は、ハリー・ボッシュ・シリーズとしての流れから外れたテーマのように感じたのは評者だけだろうか。 フーダニットものを長年読んできたミステリ読み手の巧者は、ストーリー半ばで犯人が誰か知ることになるだろう。 シリーズのなかでこの『死角』は、他の作品と比べて残念ながら評者にとって期待したほどの作品ではなかった。 読んだ記憶のある『エコー・パーク』を、本棚に見つけることができなかったので再読するのをパスしてしてしまったが、どうしても新たに入手して読もうと思いながら本書を読み終えた。 | ||||
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初期のハリー・ボッシュものの魅力は、プロットの秀逸さだけでなく、トラウマを持つ刑事がトラウマをもつ犯人を追いかける、という設定、そして独特の陰鬱なムードにあった。殺された娼婦を母とし、そしてベトナム戦争で「トンネルラット」(ベトコンのつくった地下の基地の狭いトンネルを追跡する兵士)を経験した刑事ボッシュが追いかけるのは、どこかに精神的外傷をおった犯人。 最近は初期のこの陰鬱さが消えていてフツーの探偵小説になっていたのだが、前作の『エコーパーク』は久しぶり初期のパターンが蘇った傑作だった。だから、本書も大いに期待した。 だが、つまらない。テロリストに放射性物質が盗まれたか、という発端はスリリングだが、お話は竜頭蛇尾。意外に陳腐な犯人設定、そしてありきたりの結末。テンポ良い話なので読みやすいけど、軽い。なんか、シドニィ・シェルダンの小説みたいで、初期の頃からの愛読者にはものたりない。 でも、訳者の解説を読んで納得がいった。本書はニューヨーク・タイムズ・マガジンに連載したものだというのだ。ファミリー向けに、陰鬱な雰囲気の小説を載せてもだめだろうし、シンプルなプロットとテンポの速い展開が求められたのでしょう。つまり、意識的にシドニィ・シェルダン風にした、ということか。 でも、だったら、ボッシュを主人公にしなくても良かったのに。ボッシュを主人公にしなかったら、星3つの小説かな。残念。 | ||||
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ボッシュシリーズも、この作家の本も読んだことがないので、ある意味、先入観無しに、1冊の本として読んだ感想ですが、内容としては薄い。深みが無く、いかにも洋物らしいストーリーだと思った。 読んでいて苦しかったのが、翻訳。あまりに稚拙で、日本語として全くこなれていない。余計に主語が多かったり、元の英語が頭に浮かんでくるような直訳。その為、日本語として読んだ場合に不自然極まりない。ちょっと無い様な下手な翻訳でした。 | ||||
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