判決破棄 リンカーン弁護士



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初公開日(参考)2014年11月
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判決破棄 リンカーン弁護士(下) (講談社文庫)

2014年11月14日 判決破棄 リンカーン弁護士(下) (講談社文庫)

無罪を訴える服役囚が犯人であることを確信して、ボッシュ刑事は調査員としてハラーのチームに加わり、新たな証人を見つけ出す。少女が連れ去られる瞬間を目撃していた姉の劇的な証言。保釈後、夜な夜なひとりで公園にたたずむ服役囚。冤罪か有罪か。殺害は偶発か計画的犯行か。思いがけない顛末が待つ! (「BOOK」データベースより)




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判決破棄 リンカーン弁護士の総合評価:8.16/10点レビュー 25件。Aランク


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全2件 1~2 1/1ページ
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(8pt)

子を持つ親たちの戦い

リンカーン弁護士シリーズも早や3作目である。
前作がボッシュとの共演だったら、なんと本書ではそれに加えて彼の元妻マギー・マクファーソンとも共同で仕事をする。更になんと今回ハラーは弁護士でなく特別検察官として雇われ、DNA鑑定によって判決破棄された24年前の犯罪で逮捕された少女殺害犯の有罪を勝ち取るためにマギーを補佐官、ボッシュを調査員として雇い、チームとして戦うのだ。しかもそれぞれの関係が元夫婦、異母兄弟と微妙な繋がりがある奇妙な混成チームであるところが面白い。
しかし彼らに共通するのは年頃の娘を持つ親であること。ミッキーとマギーは2人の間に生まれたヘイリーがおり、ボッシュは前作『ナイン・ドラゴンズ』で一緒に暮らすようになったマデリンがいる。彼らのこの同族意識が勝ち目のないとされる少女殺害犯の有罪判決への道を歩ませたと云える。

前作でボッシュを中国警察から救ったミッキーはお互いの娘を逢わせることを提案し、それをボッシュは保留していたが、一緒に出張に行ったマギーからも同様の提案をなされ、その押しの強さとボッシュが幸せな人生を送ってきていないことを見透かされ、とうとう2人を引き合わすことを約束させられる。

しかしよくもまあこれほど面白い設定と行動原理を考え付くものである。全くいつもながらコナリーの発想の妙には驚かされる。

しかもこのチーム、実にチームワークがいいのだ。
ボッシュはそれまで培った刑事の勘を存分に発揮し、24年前の事件関係者を次々と捜し出す。マギーは女性ながらの心遣いとベテラン検事のスキルで以ってミッキーをサポートし、ミッキーもまた百戦錬磨の弁護士生活で培ったノウハウを検察側に持ち込み、裁判を有利に持ち込むことに腐心する。
お互い我の強い性格でイニシアチブを取るのが通常の3人であったので、自分の主張を通すことに執着し、常に意見が割れて反発ばかりするかと思いきや、実にバランスよく裁判の準備が進んでいく。この過程は読んでいて実に面白かった。

刑事弁護士であるミッキーが慣れない検察側の立場で振る舞うとき、元妻マギーのサポートが心の支えになる。第1作目ではこのマギーとミッキーの2人の物語が大半を占めていたが、第2作目では2番目の元妻で秘書のローナとのやり取りがかなりのウェイトを占めており、マギーはほとんど出なかったが、ミッキーとの相性はどちらも甲乙つけがたい。奇数巻と偶数巻でコナリーはミッキーの相棒を今後も務めることを考えているのだろうか。

また本書では我々一般市民に馴染みがない法曹界や警察の業界裏話を知ることも読みどころの1つとなっているが、本書で特に印象深かったのはボッシュとマギーが飛行機で被害者の姉セーラの許へ向かう際、キャビンアテンダントからファーストクラスへのアップグレードを促されるシーン。これには驚いた。警察関係者や検事はその正体が知られると実際にこのような優遇措置があるのだろうか。なかなか興味深いシーンだった。

しかしなんといってもやはり本書の読みどころは上述のように共通して子を持つ親、娘を持つ親であるところだろう。従って通常ならば被告人の弁護側の人間であるミッキーが少女殺しの疑いのある依頼人を娘を持つ身でありながら無罪を証明する立ち位置を強いられるのに対し―それはそれで大いなる葛藤を呼び、ドラマとしては面白いのだが—、特別検察官として雇われるというアクロバティックな設定ゆえに原告側の代理人となり、検察官の元妻マギーと異母兄弟のボッシュと同じチームとしておぞましい犯罪者の手から娘を守ると云う強い意志を共有しているところが読んでいて非常に楽しく、面白いのである。

しかしボッシュも変わったものだ。メカ音痴であったのに、今では娘に習ってパソコンも使い、検索機能で行方知れずとなった被害者の姉を捜し出し、そして娘には定期的に携帯でメールを送って会話するようになっている。

ただ前作の終わりに懸念したように、本書は『ナイン・ドラゴンズ』の事件から4ヶ月が経過しているとの設定だが、既にボッシュとマデリンとの生活はギクシャクしたものを覚えており、ボッシュは忙しいながらも娘といる時間を増やそうと腐心している。もう夜中に暗い部屋でただ1人でジャズを聴きながらベランダで黄昏るようなことはしないのだ。

そしてそれは前作を読了後に懸念したように更にボッシュにとって足枷となる。護る者を持ったボッシュはそれまでのように自分1人だけを護ればいいのではなく、娘マデリンも脅威から護らなければならなくなったからだ。

連続少女殺人鬼と目されるジェイスン・ジェサップ。彼がDNA鑑定の結果で一旦釈放された後、ボッシュを含めミッキー達は必ず刑務所に戻すことを誓う。悪人はすべからく罰せられなければならないと常に思うボッシュは自分の娘が同じ目に遭わされることを思うとその思いも一入で、ジェサップに対して明らさまに攻撃的な態度を取る。

しかしそのジェサップが自分の家の前にいたことを知るとパニックに陥る。なぜならそこには娘マデリンがいるからだ。
つまり常に狩る側にいたボッシュが娘という護るべきものを得たことで狩られる側にもなることになったのだ。
それはある意味初めてボッシュが得た弱さかもしれない。
犯罪者どもを相手に心を、魂をすり減らす仕事の中で娘との電話やメールのやり取りは癒しであるが、同時にそれを喪う怖さを得たことになったのだ。ジェサップが自宅に来たことを知ってからのボッシュの戸惑いと疑心暗鬼ぶりは尋常ではない。一匹狼で我が道を行く無双のボッシュを我々はこれまで見てきたが、親としての弱さを持つようになった新たなボッシュの今後が気になるところだ。私は同じ子を持つ親として彼に今まで以上に親近感を覚えるようになった。

この同じ価値観を所有する3人は実に絶妙なチームワークを見せ、手練手管で迫る練達の弁護士クライヴ・ロイスの攻撃を一歩一歩クリアしていく。

このコナリーが描くリーガル・サスペンスはロジックや裁判での検察側、弁護側そして判事たちを取り巻くロジックと巧みな人心操作術による天秤の傾きを愉しむだけでなく、評決間際で突然アクションの味付けが濃くなるところに特徴がある。

そしてそこからはボッシュの独壇場だ。悪を野放しにすることを許さないボッシュは獲物を追うコヨーテと化す。
娘のことを案じながらも絶対悪と信じていたジェサップにプレッシャーをかけ、そしてその正体を現せばその心理を読み解き、地の底まで追いかける。ミッキーとマギーが知の戦士ならばボッシュはまさに力の戦士だ。

そんな柔と剛を併せ持つチームが辿る結末はしかし苦いものだった。

奇妙な縁で結ばれた3人は再びそれぞれの道へと歩む。ボッシュは犯罪者を追いかけ、マギーは犯罪者に引導を渡し、ミッキーは被告人を無罪にするためにリンカーンで奔走する。

しかし再びこのチームはまた戻ってくるに違いない。それぞれの立ち位置は本書とは異なるかもしれないが、今やお互いの娘を引き合わせた縁で結ばれた絆はそう簡単には断ち切れないだろう。

悪が成敗されたのにこれほど爽快感がない物語も珍しい。コナリーはアメリカ法曹界が孕む歪みを巧みに扱って我々読者を牽引しながら、最後は渇いた地平へと導いた。

しかしそれでも本書は清々しい。それは子を持つ親たちがそれぞれの立場で最大限に尽力し、真摯に悪に立ち向かった物語だったからだ。

父親と母親は子を護るためなら必死になる。子供たちの知らないところで親たちはこんな戦いをしているのだ。
同じ娘を持つ親であるコナリーはもしかしたら自分の娘にこの話を届けたかったのかもしれない。


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Tetchy
WHOKS60S
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

悪の代理人リンカーン弁護士が検察官に?

マイクル・コナリーの22作目の長編で、リンカーン弁護士シリーズとしては第3作だが、悪の代理人として知られるリンカーン弁護士・ミッキー・ハラーが、今回は特別検察官として被告と弁護士をやり込めるという異色の設定。さらに、ハリー・ボッシュもダブル主役として重要な役割を果たすという豪華版である。
24年前の少女殺害事件で出された有罪判決が破棄されて、服役していた男ジェサップは再審を受けることになった。被害者のワンピースに付いていた精液が、最新のDNA鑑定によってジェサップとは別人のものと判明したのが、判決破棄の理由だった。再審にさいして、検事長はなんとハラーに特別検査官になるように依頼してきた。まったく勝ち目が無いと思われる裁判だったが、正義感にかられたハラーは、元妻のマギーと異母兄弟のハリー・ボッシュをチームに加えることを条件に、依頼を引き受けた。
圧倒的に不利な条件下でも、得意の法廷技術で奮闘するハラーを、ベテラン検事であるマギーがサポートし、さらにハリー・ボッシュが調査官として走り回って助け、ついには劇的なクライマックスを迎えることになる・・・。
ハラーを主役にした法廷ミステリーとしても、ハリーが主役の刑事ものとしても一級品。マイクル・コナリーの二大人気キャラクターが共演するのだから、面白くない訳が無い。普段、リーガル・ミステリーを敬遠している方にもオススメだ。

iisan
927253Y1
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No.23:
(4pt)

娘を幸福にできれば俺も幸福になるだろう。だけど、そんな日がいつやってくるのか分からない

今回は、ミッキー・ハラー視点の一人称で書かれた章と、ハリー・ボッシュ視点の三人称で書かれた章が交互に並べられる変則的な構成となっています。
 マイクル・コナリーのこれまでの作品では、ボッシュもの、ハラーものなど、メインとなる主人公を置いたうえで、そこにもう一方の登場人物が参加するといった形態の作品が多いですが、本書では完全に二つの視点で描き分けがなされており、まさにハラーものであり、ボッシュものでもあると言えます。
 時間軸は、ボッシュが香港で大暴れした『ナインドラゴンズ』に続く形となっており、ボッシュの娘マデリンがボッシュと一緒に生活しています。
 8時5時のサラリーマンと違い、夜中だろうと事件のために家を出なければならないボッシュにとって、未成年の娘との生活は、娘の安全を常に考えながらの行動とならざるを得ません。
 このあたり、本書においては、事件調査にあたりながらも家庭生活を維持しなければならないボッシュのリアルな状況が伝わります。
 責任を負うのは、自分自身の人生だけではなくなったボッシュは言う。
「娘を幸福にできれば俺も幸福になるだろう。だけど、そんな日がいつやってくるのか分からない」と。
 本書はマイクルコナリー作品にしては、珍しくある程度予想通りに展開し、その一方でエンディングにあえて未解決な部分を残します。
 この点、少しすっきりしない読後感があるかもしれません。
 その一方で、本書では、誘拐場面を目撃し、一時期ドラッグなどで崩壊した暮らしをしていたものの、その後立ち直り前向きに生きる誘拐殺害された子の姉の存在が、人生におけるポジティブな面を見せてくれ、救いを感じさせます。
判決破棄 リンカーン弁護士(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:判決破棄 リンカーン弁護士(上) (講談社文庫)より
4062779765
No.22:
(4pt)

ダブルヒーローの共演と、ミッキーが立場を替えていることが読みどころ

ミッキー・ハラ―はいつもは被告側に立つ刑事弁護士だが、今回は一回こっきり(?)の検察側に。
正義側で早々に有力な証人を得るし、有能な異母兄ボッシュや元妻マギーに囲まれているので、比較的安心して読み進めることができる。
ボッシュはハラ―側の調査員として活躍。気の強い元妻マギーも途中からは協力的で、初めて好印象。
反面、内容としてはいつもの意外性のあるひねりに欠けたような。
ラストも余韻の残る終わり方でスカッとしない。
もちろんコナリー作品なのでがっかりさせられることはなく十分おもしろいのだが、本作は豪華キャスト共演と立場を替えたことを見せ場としている。そこが見どころと価値を置く読者も多いだろうけど、私はちょっと物足りなさを感じた。

余談だが、ボッシュもハラ―も多情だ。“一発の銃弾説”とか言いながらどう見てもけっこうドライだったり(ボッシュ)、結婚、離婚を繰り返し、別れてからも友人づきあいをしたりジェラシーを抱いたり(ハラ―)、……日本人とは受け止め方が違うとつくづく感じる。
判決破棄 リンカーン弁護士(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:判決破棄 リンカーン弁護士(上) (講談社文庫)より
4062779765
No.21:
(2pt)

判決破棄下

1頁の10分の1ほどの面積、かつ約200頁にわたり一度水濡れして乾いたかの跡がありました。しかし、この1ヶ月で10冊程中古文庫注文し満足しております。割合清潔で丁寧に包装されてますので今回の事はたまたまでしょう。また続けてご利用させて頂きます。
判決破棄 リンカーン弁護士(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:判決破棄 リンカーン弁護士(下) (講談社文庫)より
4062779773
No.20:
(5pt)

ボッシュ・シリーズとリンカーン弁護士シリーズを同時に楽しめる秀作。

『判決破棄 リンカーン弁護士』(原題:The Reversal)下巻を読み終えた。
 訳者あとがきで古沢嘉通氏が本作電子版の付録として、本作に関する作者への質疑応答が掲載されていることを紹介していた。
 本作の題名の由来を訊かれたコナリーは、「The Reversal」であることの意味を、殺人事件の判決破棄(リバーサル)を指すそのものずばりの言葉だけど、同時にいくつか異なる意味を持っている。ずつと被告の代理人でありつづけたミッキー・ハラーが、独立検察官になることは、彼にとって大きな逆転(リバーサル)にもなっている。
 本作の面白さはこのコナリーの言葉に凝縮されていることを、評者は本書の下巻を読み終えて実感している。
 ほとんど有罪の悪人の弁護をしてきたミッキー・ハラーが、まったく立場の異なる原告側のテーブルに立つことで読者の興味を惹くことになる。
 本作は、リーガル・サスペンスを、描くとともに異母兄のハリー・ボッシュを、捜査責任者として指名して法廷外で刑事として活躍させるという、読者にとって楽しめるプロットを構築していることも本書の魅力となっている。
 ハリー・ボッシュの愛娘マデリンとミッキー・ハラーの愛娘を、二人が初めて会うことになるエピソードもストーリーのなかへ挿入するなど、相変わらず著者コナリーのデティールを疎かにしない意図を感じさせた。
 ボッシュ・シリーズとリンカーン弁護士・シリーズとを、同時に楽しめるマイクル・コナリーの秀作だと思いながら本書の下巻を読み終えた。
判決破棄 リンカーン弁護士(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:判決破棄 リンカーン弁護士(下) (講談社文庫)より
4062779773
No.19:
(5pt)

異母兄弟シリーズ第二弾も相変わらず面白い。

評者は、ずいぶん前に、ミッキー・ハラー・ シリーズの『罪責の神々 リンカーン弁護士』(2013年)を読み、最近になってからリンカーン弁護士シリーズを、時系列で読み始めて本書『判決破棄』(2010年)まで辿り着いた。
 異母兄弟のヒエロニスム(ハリー)・ボッシュが本格的に協力する第二弾である。
 24年も前に少女殺しで有罪(終身刑)となったジェイスン・ジェサップ(サンクエンティン州立刑務所の囚人)が殺した少女のワンピースに付着していた精液のDNA鑑定の結果ジェサップのDNAでないことが判明たことからにカリフォルニア州最高裁判所が、ジェサップの有罪判決を破棄し、再審あるいは訴追取下げを求めて、ロサンジェルス郡に差し戻した。
 ロサンジェルス郡地区検事長ゲイブリエル・ウィリアムズの要請を受けて、こともあろうに刑事弁護士のハラーが、再審の特別検察官として登場することになる。
 「フオア・ザ・ピープルの精神で法廷に立てば何の支障もない」との一言で勝ち目のない訴訟の原告側責任者となることを引き受けたミッキー・ハラー。
 ハラーがウィリアムズに出した条件は、捜査責任者には、ハリー・ボッシュ、そして補佐検事として元妻のマギー・マクファースンを指名することであった。
 ボッシュが娘のマデリンと二人暮らしを始めて4ヵ月ほどの話であり、評者が先日読んだ『ブラックボックス』(2012年)から2年遡ることになるが、時系列を整理しながら読めばそれなりに面白いことも発見できる。
 エコー・パーク事件で協力しあったFBI捜査官レイチェルに依頼した容疑者のジェイスン・ジェサップのプロファイリングの結果から捜査は意外な展開をしていく気配で上巻は終えている。
 著者コナリーの卓抜した細部に拘るプロット構築と泉のように湧いてくるストーリー・アイデアを堪能し、物語に引き込まれながら上巻を読み終えた。
判決破棄 リンカーン弁護士(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:判決破棄 リンカーン弁護士(上) (講談社文庫)より
4062779765



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