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判決破棄 リンカーン弁護士
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判決破棄 リンカーン弁護士の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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今回は、ミッキー・ハラー視点の一人称で書かれた章と、ハリー・ボッシュ視点の三人称で書かれた章が交互に並べられる変則的な構成となっています。 マイクル・コナリーのこれまでの作品では、ボッシュもの、ハラーものなど、メインとなる主人公を置いたうえで、そこにもう一方の登場人物が参加するといった形態の作品が多いですが、本書では完全に二つの視点で描き分けがなされており、まさにハラーものであり、ボッシュものでもあると言えます。 時間軸は、ボッシュが香港で大暴れした『ナインドラゴンズ』に続く形となっており、ボッシュの娘マデリンがボッシュと一緒に生活しています。 8時5時のサラリーマンと違い、夜中だろうと事件のために家を出なければならないボッシュにとって、未成年の娘との生活は、娘の安全を常に考えながらの行動とならざるを得ません。 このあたり、本書においては、事件調査にあたりながらも家庭生活を維持しなければならないボッシュのリアルな状況が伝わります。 責任を負うのは、自分自身の人生だけではなくなったボッシュは言う。 「娘を幸福にできれば俺も幸福になるだろう。だけど、そんな日がいつやってくるのか分からない」と。 本書はマイクルコナリー作品にしては、珍しくある程度予想通りに展開し、その一方でエンディングにあえて未解決な部分を残します。 この点、少しすっきりしない読後感があるかもしれません。 その一方で、本書では、誘拐場面を目撃し、一時期ドラッグなどで崩壊した暮らしをしていたものの、その後立ち直り前向きに生きる誘拐殺害された子の姉の存在が、人生におけるポジティブな面を見せてくれ、救いを感じさせます。 | ||||
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ミッキー・ハラ―はいつもは被告側に立つ刑事弁護士だが、今回は一回こっきり(?)の検察側に。 正義側で早々に有力な証人を得るし、有能な異母兄ボッシュや元妻マギーに囲まれているので、比較的安心して読み進めることができる。 ボッシュはハラ―側の調査員として活躍。気の強い元妻マギーも途中からは協力的で、初めて好印象。 反面、内容としてはいつもの意外性のあるひねりに欠けたような。 ラストも余韻の残る終わり方でスカッとしない。 もちろんコナリー作品なのでがっかりさせられることはなく十分おもしろいのだが、本作は豪華キャスト共演と立場を替えたことを見せ場としている。そこが見どころと価値を置く読者も多いだろうけど、私はちょっと物足りなさを感じた。 余談だが、ボッシュもハラ―も多情だ。“一発の銃弾説”とか言いながらどう見てもけっこうドライだったり(ボッシュ)、結婚、離婚を繰り返し、別れてからも友人づきあいをしたりジェラシーを抱いたり(ハラ―)、……日本人とは受け止め方が違うとつくづく感じる。 | ||||
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1頁の10分の1ほどの面積、かつ約200頁にわたり一度水濡れして乾いたかの跡がありました。しかし、この1ヶ月で10冊程中古文庫注文し満足しております。割合清潔で丁寧に包装されてますので今回の事はたまたまでしょう。また続けてご利用させて頂きます。 | ||||
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『判決破棄 リンカーン弁護士』(原題:The Reversal)下巻を読み終えた。 訳者あとがきで古沢嘉通氏が本作電子版の付録として、本作に関する作者への質疑応答が掲載されていることを紹介していた。 本作の題名の由来を訊かれたコナリーは、「The Reversal」であることの意味を、殺人事件の判決破棄(リバーサル)を指すそのものずばりの言葉だけど、同時にいくつか異なる意味を持っている。ずつと被告の代理人でありつづけたミッキー・ハラーが、独立検察官になることは、彼にとって大きな逆転(リバーサル)にもなっている。 本作の面白さはこのコナリーの言葉に凝縮されていることを、評者は本書の下巻を読み終えて実感している。 ほとんど有罪の悪人の弁護をしてきたミッキー・ハラーが、まったく立場の異なる原告側のテーブルに立つことで読者の興味を惹くことになる。 本作は、リーガル・サスペンスを、描くとともに異母兄のハリー・ボッシュを、捜査責任者として指名して法廷外で刑事として活躍させるという、読者にとって楽しめるプロットを構築していることも本書の魅力となっている。 ハリー・ボッシュの愛娘マデリンとミッキー・ハラーの愛娘を、二人が初めて会うことになるエピソードもストーリーのなかへ挿入するなど、相変わらず著者コナリーのデティールを疎かにしない意図を感じさせた。 ボッシュ・シリーズとリンカーン弁護士・シリーズとを、同時に楽しめるマイクル・コナリーの秀作だと思いながら本書の下巻を読み終えた。 | ||||
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評者は、ずいぶん前に、ミッキー・ハラー・ シリーズの『罪責の神々 リンカーン弁護士』(2013年)を読み、最近になってからリンカーン弁護士シリーズを、時系列で読み始めて本書『判決破棄』(2010年)まで辿り着いた。 異母兄弟のヒエロニスム(ハリー)・ボッシュが本格的に協力する第二弾である。 24年も前に少女殺しで有罪(終身刑)となったジェイスン・ジェサップ(サンクエンティン州立刑務所の囚人)が殺した少女のワンピースに付着していた精液のDNA鑑定の結果ジェサップのDNAでないことが判明たことからにカリフォルニア州最高裁判所が、ジェサップの有罪判決を破棄し、再審あるいは訴追取下げを求めて、ロサンジェルス郡に差し戻した。 ロサンジェルス郡地区検事長ゲイブリエル・ウィリアムズの要請を受けて、こともあろうに刑事弁護士のハラーが、再審の特別検察官として登場することになる。 「フオア・ザ・ピープルの精神で法廷に立てば何の支障もない」との一言で勝ち目のない訴訟の原告側責任者となることを引き受けたミッキー・ハラー。 ハラーがウィリアムズに出した条件は、捜査責任者には、ハリー・ボッシュ、そして補佐検事として元妻のマギー・マクファースンを指名することであった。 ボッシュが娘のマデリンと二人暮らしを始めて4ヵ月ほどの話であり、評者が先日読んだ『ブラックボックス』(2012年)から2年遡ることになるが、時系列を整理しながら読めばそれなりに面白いことも発見できる。 エコー・パーク事件で協力しあったFBI捜査官レイチェルに依頼した容疑者のジェイスン・ジェサップのプロファイリングの結果から捜査は意外な展開をしていく気配で上巻は終えている。 著者コナリーの卓抜した細部に拘るプロット構築と泉のように湧いてくるストーリー・アイデアを堪能し、物語に引き込まれながら上巻を読み終えた。 | ||||
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そしてボッシュシリーズを読んでいないことが益々残念。 順序逆転になってしまいますが、ハラーシリーズを読み終わった後 改めて全作発表順に読もうと思っています。 大物の競演なのでしょうが、その分ハラーの活躍場面が少し 物足りなかったかな・・・ あとマギーは気が強すぎますね(笑) つまらない恋愛もしているようなので、それならばハラーに もう少し優しくてもいいのでは、なんてハラーに肩入れして しまいました。 | ||||
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今最高にはまっているのがマイクル・コナリー作品、次々に難問がつづき、周りのスタッフ共々解決に向けて精一杯の努力と ちょっぴりの人間くささが垣間見れて時間を忘れて読んでいます、少し寝不足になりますが、スケールの大きさと展開の意外さとに 引き付けられています。次々とシリーズ物を取り寄せ中です。 | ||||
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※削除申請(1件)
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旅行の際、或は出先で万一の場合の予備として購入したので、特別な性能を期待して居ない。 普通に充電し使えれば良いと思っている。 | ||||
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2010年発表、2014年邦訳の本作品は、リンカーン弁護士ミッキー・ハラーと、ハリー・ボッシュ刑事が共演する一作で、前者にとっては、シリーズ3作目、後者にとっては、シリーズ16作目に当たります。 本作品は、作品としては独立したものですが、シリーズものの一環なので、2つのシリーズを全く未読であると、面白さはかなり減じてしまうと思われ、注意が必要です。 さて、物語の設定ですが──、20年以上前に起きた少女誘拐殺人事件で有罪となり、ずっと服役してきた囚人が再審請求を行い、少女の衣服に付着していた精液について、最新の技術による検査が行われたところ、別人のDNAと判明し、囚人の有罪判決事件は、「判決破棄」となり、裁判をやり直すことになった、というもの。 この出だしで、私が思い浮かべたのが、1997年に東京・渋谷で起きた「東電OL殺人事件」。 有罪となった人物の再審請求に基づいて行った検査で、残された精液のDNAが別人のものと判明、2012年に無罪判決が下り、釈放されたというニュースは、まだ、記憶に新しいところです。 このような、技術の進歩により、過去の判決が覆るというようなことは、著者の暮らすアメリカでは、珍しいことではないのかもしれません。いずれにせよ、リアリティーのある設定に私は強く惹かれました。 また、今回の事件では、刑事弁護士のミッキー・ハラーが、独立特別検察官に任命され、訴追する側に立つという逆転の設定も面白いところです。 一方、ハリー・ボッシュ刑事は、検察側の証拠固めのための調査員となり、いつもの大胆かつ緻密な捜査を行います。 物語は、ミッキー視点の章(裁判所の内側)と、ボッシュ視点の章(裁判所の外側)が交互に描かれ、読者は、法廷ミステリと、ハードボイルドの両方を楽しめるという、大変に贅沢な作品となっています。 しかも、この著者が得意とする、下巻に入ってから加速する二転三転する展開、初期作品と比較すると、驚愕度は劣るものの、私は楽しむことが出来ました。 本作品を読んだ感触では、著者の筆力はまだ十分で、未訳も数点あり、しばらくは新作を年に一度は楽しめそうです。 今後の邦訳が待ち遠しく感じられます。 | ||||
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ボッシュとハラーが共演ということで、楽しく読ませてもらいました。 特に前作のラストがものすごく衝撃的だったので、ボッシュがどうなっているのか凄い気になっていたのですが 相変わらず元気そうで何よりです。 娘も元気に描かれていて強さを感じました。 肝心の物語の方ですが、確かどんでん返しという訳ではないですが、始まりのあたりのどうしようもない状態から 勝っていてもおかしくない展開まで持っていくあたりさすがだなと思いました。 ハラーが主体なのでハラーが選んだ選択が審判の後半で影響を及ぼしていくあたりの描写が手に汗握る展開でした。 特に最初にハラーがゲーム感覚で選んだ選択が後半の展開につながってしまう 最近のコナリー小説は「選択と責任」がテーマであるような気がします。 そしてその結果を受け止め 苦しみながらもこのふたりの主人公は進んでいくのでしょう。 ハラーが今後弁護士としてどのように老成していくのかが楽しみです。 (ボッシュはかなりもういい感じで苦味を持っている気がしますので。。) また今回は敵キャラの弁護士がものすごく「クレバー」でそこも見ごたえがありました。 | ||||
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12歳の幼女を殺した罪で四半世紀近く服役していたジェサップに対し、最新のDNA鑑定で被害者のワンピースに付着した精液が、ジェサップと一致しなかった為、最高裁判所が有罪判決を破棄し、再審される事になった。 本来なら、弁護士のミッキー・ハラーは弁護側に廻るのだが、今回は独立特別検察官になり、ハリー・ボッシュが調査員として加わり、検察側、即ち、ジェサップはあくまでも有罪である立場から、ストーリーは進む。 登場人物欄を見ると、FBIのレイチェル・ウォリングの名が有るので、役者はそろったという感じだ。 但し、登場人物はそう多くなく、真犯人らしき人物もいないので、ミッキーらが、どう勝訴するかが読みどころとなる。 ミッキーの章では一人称語り、ボッシュの章では三人称語りなので、この二つのシリーズを一度に両方読んでいるようで楽しい。一粒で二度美味しいとはこの事だ。 圧巻はやはり後半の裁判である。ボッシュが提供した情報をハラーは弁護側に預け、あたかも彼らが事件の事実をぼかそうとしているように見せ、それを逆転する。この連繋が凄い。ただ見事な着地とならず、苦い余韻を含むラストが切ない。 | ||||
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ハリー・ボッシュのシリーズも、ミッキー・ハラーのシリーズも、 早く次が出ないかと待ち続けているファンです。 共演となれば、レビュー評価がいまひとつでも、 買わないわけにはいきません。 でも、正直なところ、いまひとつでした。 ボッシュにはもっといつものように 切なくなるほど頑固に執拗に捜査してほしかったし、 ミッキーには、もっと知的な仕掛けをたくさん見せてほしかった。 え、これで終わっちゃうの、と 欲求不満の状態でで読み終わりました。 次に期待します。 | ||||
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ハリー・ボッシュのシリーズも、ミッキー・ハラーのシリーズも、 早く次が出ないかと待つファンです。 共演となればレビュー評価がいまひとつでも、 買わないわけにはいきません。 でも、正直なところ、いまひとつでした。 ボッシュにはもっといつものように 切なくなるほど頑固に執拗に捜査してほしかったし、 ミッキーには、もっと知的な仕掛けをたくさん見せてほしかった。 え、これで終わっちゃうの、と 欲求不満の状態で読み終わりました。 次に期待します。 | ||||
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マイクル・コナリーのボッシュ,ミッキーシリーズは期待を裏切りません。 まだシリーズの邦訳が出版されると言うことで,安心しました。待ち遠しいです。 | ||||
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マイクル・コナリーのボッシュ,ミッキーのシリーズはどちらも期待を裏切りません。 これからも邦訳予定だと言うことで安心しました。 待ち遠しいです。 早く読みたいなぁ。 | ||||
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あの『ナイン・ドラゴンズ』の後だけに、この長さでこの内容だと物足りなさを感じる。一般的な水準は充分超えているが。 作中、「わたし」であるハラー視点と、三人称のボッシュ視点が頻繁に入れ替わるため、感情移入しにくくてノりにくかった面も、ふだんリーダビリティの高いコナリー作品にはない違和感を感じた点かもしれない。 あとどうしても言いたいのは、訳文がすっきりしないこと。『スケアクロウ』あたりから顕著になってきたが、女性であるウォリングやマギーに「〜よ」みたいな女言葉をかたくなに使わないばかりに、妙なキャラクターになっている気がする。そのくせ老人には「やりましたわい」などと典型的な年寄り言葉を言わせる。このあたりの訳文のバランスがちょっとズレてきているので、星ひとつ減点。 | ||||
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巻末のコナリーの著作リストに目を通した。 私は20年間 読み続けた惚れた作家である。 好みの問題かもしれないが、この大家の作品にも軽い物語がたまにあるような気がするが、次の作品は傑作。 例えば 1997年「トランク ミュージック」の後の「わが心臓の痛み」2000ねんの「バッドラック ムーン」の直後の「夜より暗き闇」、 2009年の「スアアクロウ」は傑作だが同年に書いた「ナインドラゴンズ」 はひどい。香港の九竜を舞台にしたミステリー色の薄いハードボイルドだが、コナリーの読者はこの題名から九竜を連想しない。 がっかりした後の作品が本書なので、期待して拝読、 帯に偽りは無いが、ハラーもボッシュもレイチェルも別人のよう。イキイキしていない。彼らに人間的な臭いを感じないのである。 あの最高の作家が作風を変えて、新境地を探しているのか? でも、コナリーはコナリーでいて欲しい。 まともな書評でなくて申し訳なし。 ただ、魅力のある主人公たちを作り上げた最高のプロヂュウサーが、いまさら、オールスターキャストの物語で、読者にサービスの必要なし。「 The poet 」 [Echo park] は 再読しても 感動この上もなし。 | ||||
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前作に続いて、妙に胡散臭い始まり。またも、体制側高官、今回は、検事長からの要請で、後々の事を考えると受けざるを得ない。しかも、24年前の殺人事件が判決破棄されたため、それを再審する、検察官になれという、なかなか、荒唐無稽なお話である。そこで、また、MH-HBコンビの再結成、おまけに、検事同僚に、元妻を指名するという、大胆さ。まあ、この主人公は、元妻に囲まれて、全くどういう神経だか・・・。 とは言え、24年前の事件を掘り返すという事で、上巻は、行く当ての無いような、地道な事実確認が進むが、HBの単独行動が、MHを苛立たせながらも、少しずつ、前裁判での穴を見つけていく所が、やはり、かっこいい。 | ||||
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結末は、読んでのお楽しみだが、ほろ苦く、後味の悪さを残す。裁判で追い詰められたMH-HBに一発逆転は、あるのか?HBが掘り起こしてきた、容疑者の恐るべき真の姿に光は当たるのか?等々、尽きない興味を沸き立たせつつ結末へと向かう。 全体として、良くできた話とは思うが、裁判の進行や、内容は、聊か、弱い感触を受けた。 | ||||
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コナリー作品は全て読んでおり、新作も日本語版が出版されたらすぐに読んでいるコナリーファンです。 さて今作。 ミッキーとボッシュが、裁判と捜査で交互に描写されていきます。 裁判そのものは割と淡々と進んでいく印象。 上巻終わりに謎が一気に深まり、下巻にかけてブーストかけていきます。 この辺りはいつものコナリー! ところが下巻を読み進めていくと、あれ?あれあれ?上巻の伏線は一体どこいった??と 思うくらい、やはり淡々と進んでいきます。 コナリーだし、まさかこのまま終わりってことはないよな、最後の最後で何かきっと 大どんでん返しがあるよな、と思ってると見事に肩すかし。 裁判はあぁやっぱりね、のエンディング、さらに捜査の方のラストシーンも、え?これだけ?と、 何の捻りも無く、ストレートに裁判も事件も解決してしまいました。 正直に言うと、コナリー作品としては凡作としか思えない。 ミッキーとボッシュのダブル主役による展開自体は面白いのですが、 肝心の裁判と事件そのものがあっけなくエンディングを迎えてしまい、 コナリーの「最後の最後での捻り」が皆無に等しく、あぁ読み終えたな、という 感想しか残りませんでした。ミッキーシリーズ前作の「真鍮の評決」のような 「うぉーそうくるかぁ〜やられた〜」感は全くなし。 初めてコナリー作品を読まれる方には本作はオススメできません。別の作品から入るべきで、 ミッキーやボッシュのこれまでの活躍が分かってないと本作は、弁護士・・・検察官と刑事が 一緒に裁判に挑んでる、という面しか伝わらず、今作の設定の意味が分からないはずです。 旧来のコナリーファンは本作は、この設定を単に楽しもうという姿勢であれば十二分に楽しめますし、 必読なことは間違いないですが、捻られたストーリーを期待していると私と同じように裏切られるかも・・しれません。 | ||||
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