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死角 オーバールック
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死角 オーバールックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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新聞連載用のアクション・ミステリーであり、これまでの長編より本編の扱いが軽そう、と言う事で危惧もあったのだが、なんのなんの、『エコー・パーク』で見せた不用意・不注意による不手際も影を潜め、年齢(2006年で56歳)の割には引き締まった身体(本文 12P - ボッシュも体形を気にしているんだ...)を駆使してL.Aの街をグイグイと疾走していく様は痛快。『終決者』以降の長編の中では私にとっては一番面白かった!こんな姿を見せられたらレイチェルもヨリを戻したくなるのもむべなるかな...唯一の悩みは、<こんなボッシュで良かったんだっけ?>と言う事。刑事という公職に復帰後は、やたら前向きで、『天使と罪の街』辺りまでの、暗いオーラを纏ったペイル・ライダーみたいな趣きは微塵も感じられなくなって別人なんだが...(と言うことは、なにも無理にボッシュ・シリーズ出なくとも良かったと言う事。)まァ、ヒーローも歳を重ねて成熟するということを、読者も理解すべきなのか...コナリーには<真犯人の法則>と言うのがあって、(これは勝手に私が言っているだけなんですが)『エコー・パーク』まではピッタリと当たってきたんですが(動機は別)今回は半分しか適用出来なかった。そういう意味でも楽しまされた小説でした。(ネタバレになるので言えないんで、興味ある人は、既刊のエコーパークとリンカーン弁護士での本当の悪の登場場面を比較してみてください。) | ||||
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マイクル・コナリーは,文句なく,間違いなく,外れがない!!面白い!! って思いたいじゃないですか!次から次へ,やっぱり期待しているわけですよ。 ファンの人たち,そうですよね! だから,『死角』は,ちょっと残念です。 短いから物足りないのではなく,中身が薄めなところが,物足りないです。 だから,前出の方のコメントに,とても共感します。 面白くないわけではないのですが,そうですね・・・ 敢えて言うなら,フルコース料理の間に出てくるちっこいシャーベット みたいな感じ。 次はものすごいお肉料理が出てくることに期待しています。 ・・・こってり上下分冊で, 首までどっぷりつかっるようなのを読ませて下さい。 新しいパートナー,イグナシオ君との絡みには,今後期待したいと思います。 | ||||
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なーんか、ちょっと中途半端。マイクル・コナリーファンとしては物足りないかな。ストーリーに緻密さに欠けるし、キャラクターも今ひとつ魅力的でない・・・。短編のアイディアを薄めて伸ばしたような気がします。でも、次々と翻訳が決定してよかったですね。古沢さん!あなたの素晴らしい翻訳のおかげだと思います。おいしいレストランの軽めのランチ(でも、ちょっと手抜いてるな)って感じ。ごちそうさまです。 | ||||
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前作「エコーパーク」が上下巻二冊で、しかもボッシュシリーズの最高傑作との評判もあるほどの大作でした。本作「死角」はボッシュ物としては1冊にまとめら量的には少ないなとファンなら、だれもが思うでしょう。(シティオブボーンズ以来の1作ものですね。)というのもニューヨークタイムス誌に、日曜日に16回連作された作品がもとになっているとのこと。一回三千語前後で15回から16回を限度の前提で書かれた作品らしく、大作主義というより、まさに余分な文章、描写を限りなく抑え、怒涛のノンストップサスペンスとなっている。出だしから、主人公ハリー・ボッシュに、FBI特別捜査官のレイチェル・ウオリングが登場し、すぐさまコナリーの世界へと読者を導いてくれる。ロスの展望台で殺された被害者から、テロリストの関与と、ボッシュとFBIの犯罪事件を巡ってのバトルと事件後12時間の緊迫した犯人捜査をベースに、物語は急展開する。前作「エコーパーク」の解決後、即起こった事件のようで、前作を読んで本作を読むと尚更、ボッシュの内面、そしてこのシリーズが新たな展開に発展していくようで、本当に期待が高まる。一昨年発売された「リンカーン弁護士」(ボッシュシリーズ以外の新たなシリーズのようで、今後名キャラクターになるであろうミッキー・ハラー登場。)も、抜群の一作であったが、次回作はそのミッキー・ハラーと我らがハリー・ボッシュの初共演になるようで、本当に楽しみ。来年発売されないか、とってもワクワクする。本シリーズは、古沢嘉通氏の名翻訳に、いつも感謝しつつも、ここ数年のマイクル・コナリーの作品を読むと、本当彼の小説家人生の黄金期にはいったのごとく、出す作品出す作品全てがとてもレベルが高い。最高です。 | ||||
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マイクル・コナリーのハリー・ボッシュ・シリーズ第13作。上下巻に分かれていないのは、久しぶりです。展望台で発見された射殺体。新たな部署で、新たな相棒と捜査に臨むボッシュだが、被害者の身元から、テロリストの関与が浮かび上がる。とにかく、追跡、また追跡のノン・ストップ・サスペンス。前作のあとがきで触れられていた翻訳の予定も決まり、ファンとしては嬉しい次第です。 | ||||
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“当代最高のハードボイルド”“現代ハードボイルドの到達点”といわれるマイクル・コナリーの<ハリー・ボッシュ>シリーズ第13弾。’10年はコナリー=ボッシュ・ファンにとって嬉しいことに、4月邦訳刊行の『エコー・パーク』とあわせて1年で2作品楽しめた。ある春の真夜中、ボッシュは上司から殺人事件発生の報せと出動要請の電話を受ける。彼は、前作『エコー・パーク』事件のあと、未解決事件班から殺人事件特別捜査班に異動しており、その初仕事としてキズミン・ライダーに代わった新しい、ボッシュよりも20才以上若い相棒・キューバ系アメリカ人のイグナシオと捜査に当たる。現況の調べが進むと、射殺された被害者が放射性物質を医療用に扱うことのできる医学物理士であり、放射性物質セシウムがイスラム系テロリストの犯人たちの手に渡ったことがわかる。一大テロ事件として、シリーズでお馴染みのレイチェル・ウォリングをはじめとするFBIや、ロス市警国家安全保障室が乗り出すが、ボッシュはあくまでもロス市警刑事として「殺人事件」そのものの捜査にこだわる。一方で放射性物質によるテロの恐怖があり、一方でボッシュの、連邦政府機関を相手に何者もの横槍も許さない執念の捜査と推理がある。果たして事件の真相は・・・。本書はもともと、毎週日曜日発行の「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」に連載された作品だけに、ハリー・ボッシュの刑事人生で“いちばん長い”12時間を、各章ごとに見せ場とエピソードが盛り込まれ、次から次に事態が移る急展開と手に汗握る緊迫感で一気に読ませる逸品である。 | ||||
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