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ナイン・ドラゴンズ
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ナイン・ドラゴンズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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最高 | ||||
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動き続けるボッシュ。 「止まると死ぬんじゃ!」 どう見てもエレノアはイヤな女。 マイクルコナリーの描く女性は性格悪いのが多いと思う。 サンイーはものわかり良すぎるか、、。 香港の描写は正確だ。 | ||||
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Kindle化されたのをきっかけに、2014/3月以来になりますが「ナイン・ドラゴンズ 上・下 "Nine Dragons"」(マイクル・コナリー 講談社文庫)を再読しました。或る理由から「紙媒体」の本は全て処分してしまいましたので、コナリーの旧作も手元にありません。 ボッシュが、かつて一度だけ会ったことがある酒屋の(中国生まれの)店主が銃殺され、帳場が立ちますが、背後に中国系犯罪組織(三合会)が関わっている可能性が浮上します。そして、ボッシュは付随する理由からL.A.を離れ、香港へと向かいます。過去作品ですから、ストーリー・テリングの詳細を書いてしまってもいいのでは?という誘惑に駆られますが、やめておきましょう。 香港へ到着して以降のボッシュの行動は、まるで冒険小説のヒーローのように映りますが、しかしながら前妻・エレノア、娘・マデリンの存在が「付け入る隙のない」男であるべきボッシュに揺らぎと弱さと過剰に思えるほどの感情を与えてしまい、彼は何とかそれらを抑制しようと心がけます。(再読ゆえに、私にとっては<下巻>は読み進めるのが躊躇われるほどの恐れがありました) かつてロバート・B・パーカーは、「愛と名誉のために」の中、主人公・ブーンに「これからは岩のような存在であらねばならない」と言わせるような状況を与えますが、マイクル・コナリーは、それ以上の深い悲しみに満ちた、そう、本篇中語られているような「鋭く、深く、容赦ない痛み」をボッシュに与えます。娘を守り、仕えようとするボッシュ。 アート・ペッパーの流れる蠱惑的なL.A.を描き続けるコナリーは、<香港>という都市を描く時もまた緊張感に満ちたインプロヴァイゼーションを奏でています。そして読後、九龍のヘリコプター発着場に降り立つカジノ・ディーラー、エレノア・ウィッシュの姿態が本作のイメージの象徴のように映ります。何故か艶やかに。 | ||||
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マイクル・コナリーによれば、本書の着想を得たのは、自らの娘の存在を初めて知る感動作『暗く聖なる夜』の頃だという。 妥協をせず、付け入る隙がない人間と思われたボッシュ。 しかし娘の存在をを知った瞬間、己が影響を及ぼされうる人間であることに気づかされる。 そんなボッシュが、愛する娘が誘拐されたらどんな行動をとるのか。 マイクル・コナリーは、本書について次のように言っています。 「ボッシュとその娘の物語であり、娘へのボッシュの願い、父親としての至らなさ、疚しさを描いた物語であり、そしてなによりも父親としての弱さを描いた物語である」と。 それだけに、ボッシュの人物造形大きく重点を置いた重要な作品だと言っています。 物語はロサンゼルスで始まり、香港に舞台を移し、またロサンゼルスに戻ってくる。 本書でボッシュが担当する殺人事件の現場『フォーチュン酒店』という名前を見たとき、何か聞いたことがある名前だなと思ったら、なんとボッシュシリーズ6作目『エンジェルフライト』のラストでボッシュがタバコをもらう店であること、更にそこで10年以上前にもらった「幸福は自らの中に慰めを見出す者のものである」との格言が記されたマッチを今でもボッシュが持っているという設定に驚かされます。 前半のパート及び香港からロサンゼルスに帰ってきた後の雰囲気はこれまでのボッシュシリーズどおり安定した雰囲気を感じますが、真ん中の香港でのパートが、これまでのボッシュシリーズとは一線を画す内容となっています。 警察官としての立場でロサンゼルスにいては出来ないであろうボッシュの行動。 それを描くためには、舞台をアメリカ以外にする必要があったのでしょう。 アクション場面は多く、映画的な展開で、非常に密度の濃い1日が描かれます。 そしてボッシュが香港で出会うサン・イーの存在感も光ります。 しかしながら、自らの行動により招く不幸の責任を今後一生抱えながら生きていくボッシュの心の傷の深さを思うとずしりと重い作品ともいえます。 ボッシュは娘に次のように語ります。 「われわれはみんなミスをするんだ。その埋め合わせをできないこともある。だけど、ときには埋め合わせができることもある。お互いにここで自分たちのミスの埋め合わせをしよう。ふたりで」 | ||||
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シリーズ14弾。コナリー作品の中では評価が低くkindle化もされていないが、私はおもしろかった。 ここでのボッシュは確かにいつもの“影のある孤高の男”というのではなく、“娘への愛情にあふれる父”である。 しかし私は#1『ナイトホークス』から、ボッシュは卓越した刑事であると同時に、自分の弱さや非を素直に認めるなど、彼の人間性もこのシリーズの魅力のひとつだと思っているので違和感はなかった。 そして今作はいつも以上に内容はハードボイルド。舞台は香港。特に下巻は読み始めると止まらない緊張感。 …ただ、彼のウィークポイントはともかく、仕事においてはプロフェッショナルなはずのボッシュが、リスク管理が不十分なところには不満が。殺された人物の刺青の意味を調べるためにそのフォトを安易に香港にいる娘に送信するなんて情報漏洩だし、結果はどうあれ中国マフィア絡みの怖さをなめているのか?と。 いくつかの些細なミスが重なって引き起こされた事件…。人間はミスを犯すもの。 パートナーのフェラス刑事(イギー)も、彼の身になって考えれば、いくつもの内なるストレスに押し潰され焦りがあったことは理解できる。 ここでのハラ―はかっこよかった。……失うものがあれば新たな絆ができていくものもあり、私もこの作品はボッシュの人生の大きな転換点だと感じた。 | ||||
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ハリー・ボッシュ・シリーズも14作目ともなると著者マイクル・コナリーもマンネリ化を危惧してボッシュを香港で ボッシュがブライアン・ミルズなみの荒業を披露するストーリーにしてしまった。 評者だけかもしれないが、ハリー・ボッシュらしからぬこのシュチエーションには、少々違和感を覚えながら本作『ナイン・ドラゴズ』下巻を読み終えた。 ネタバレになってしまいますが、結末にコナリー得意のサプライズも用意してあったが、娘マデリンの自作自演の誘拐劇を、友人河(ヒー)の兄に利用されるという奇をてらったエピソードのように感じてしまったのです。 すこし話がそれてしまいますが、この友人の河(ヒー)についてマデリンがボッシュに携帯で話すシーンが上巻にありました。 この河(ヒー)が女の子であることからボッシュとマデリンが面白い会話をしています。 以下・・・・・内がボッシュとマデリンとの会話です(P142~143)。 ・・・・・ 「河(ヒー)は女の子だよ。ヒーというのは彼女の名前なの。〝河〟という意味」 「じゃあ、なぜ河(リバー)と呼ばないんだ?」 「だって、彼女は中国人だから、中国語の名前で呼んでるの」 「アボットとコステロみたいだな。彼女を彼(ヒー)と呼ぶのは」 「それ誰?」 ・・・・・ このシリーズを読む日本(アメリカ人でも?)の若い読者は、マデリンと同じように「それ誰?」て思いながら流し読んでしまうだろ。 些末なことながら戦中生まれの評者など子どものころ(戦後になって)洋画専門映画館でこのアボット&コステロを見ているから、つい笑ってしまったのです。 アボット&コステロが「ベースボール」という漫才で(Who's on first?)というネタで笑わせることをボッシュが語っているのです。 ジャズ・プレーヤーや曲名などがこのシリーズによく出てきますが、アボット&コステロなどと同じように評者にとって魅力になっているので星3評価にしておきます。 が、本作が期待はずれの作品だったのは残念です。 | ||||
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読むのをパスしていたハリー・ボッシュ・シリーズの14作目『ナイン・ドラゴンズ』(2009年)を読むことにした。 シリーズを読んできて本作が、ボッシュの愛娘が香港で誘拐されるという内容を知り、ストリーになんとなく荒唐無稽さを感じたので読むのをパスしていたのである。 が、やはり思ったとおりの期待外れのストーリー展開にパスしておけばよかったな、と、思いながら上巻を読み終えたました。 コナリーでも毎作毎作出来の良い作品を書きあげることはできないのであろう。 | ||||
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書籍のうち ミステリーなどのエンタ部門はほとんど貴社通して中古品を購入しています。品質・価格には満足しています。 | ||||
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コナリーは大好きな作家。 全て読んできましたが、初めて途中で読むのを断念。 暗いぞくぞく感が全く感じられず。 家族愛も要らなかったと思うのですが。 | ||||
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同じ作者が書いたとは思えないほどつまらない作品、他のシリーズは読み返そうかと思いけど、捨ててしまった方が良いって気にさせる内容ですね。 | ||||
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読み始めて半分を過ぎたあたりから一気読みしたくなって、下巻も注文しました。 | ||||
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もはや腐れ縁のように読むのをやめられないシリーズものって、誰にもありますよね? 私にとっては、ハリー・ボッシュ・シリーズもそのひとつ。 今回も冒頭40ページでハートをわしづかみされました。 しかーし! 最近刊はクオリティをじわじわと下げ、「とんでもミステリ」になりつつあるのは否めません。 いやはやまったく、今回は香港までデバって、アンビリバボーで大迷惑な愛娘奪還のテンマツ・・・(驚)!! マイクル・コナリーさん、パトリシア・コーンウェルにならないで!! それに、他の方のレビューにもあるとおり、イクメン・ハリーは願い下げです。 次号にも懲りずに期待しております。 | ||||
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1992年発表の「ナイトホークス」で始まった、ロス市警刑事、ハリー・ボッシュシリーズも、2009年発表の本作品で、早くも、14作目となりました。 これだけ作品数が増えると、マンネリ化しやすくなるためか、作者は本作品で、二つの新機軸を打ち出しています。 一つ目は、9作目「暗く聖なる夜」(2003年)で、ボッシュが初体面を果たした娘、マデリンが、作品の中心的な人物として登場すること。 ただし、「誘拐」されるという、憂き目にあってしまうという役柄ですが。 二つ目は、いつもの舞台である、ロサンジェルスを飛び出し、香港で活躍するという展開になっていること。 これは、上述の娘、マデリンが、母親と香港に住んでおり、そこで誘拐されるという設定から生じたものです。 二転三転するストーリー、特に下巻に移ってからの急展開は、いつもながらのことですが、今回は、ボッシュにとって、新たな人生の重荷を負わせる出来事が待ち構えているのが特徴です。 これまでこのシリーズは、ボッシュの過去にまつわる心の闇を題材にし、それを克服するというテーマがありました。 ヴェトナム戦争従軍時代の過去、何者かに殺されてしまった母親という過去、幼い自分の元を去っていった父親という過去…。 これらに果敢に挑んだ末に得たのが、実の娘、マデリンという未来だったはず。 ところが、本作品では、事件解決の中で、新たな心の闇を持つことになる…。 ハードボイルドのヒーローとしては、「明るい未来」より、「暗い過去」の方が、ぴったりしているということからの設定でしょうが、それにしても、哀しき運命の持ち主ですね。 今後は、この「心の闇」とどう向き合っていくことになるのかが、シリーズの大きなテーマとなっていくことでしょう。 | ||||
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とてもきれいでした。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | ||||
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とてもきれいでした。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | ||||
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マイクル・コナリーの作品が好きで 文庫本で出てくると読み出します | ||||
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デビュー作『ナイトホークス』でハリー・ボッシュは鮮烈なデビューをした。それは、プロットの秀逸さだけでなく、二つのトラウマをもつ刑事、という設定だったからだ。娼婦の母が殺され、青少年保護院で育ったという生い立ち、そしてその後、ベトナム戦争で「トンネル・ラット」を経験したボッシュ。ベトナム戦争時、ベトコン(南ベトナム解放民族戦線)は各地に地下にトンネルを張り巡らせた基地をつくっていたのだが、ボッシュはこの地下の基地に侵攻するトンネル・ラットをしていたのである。 刑事になったボッシュが独特なオーラを放つのは、トラウマを持つ犯人を追いかけるとき。だから、トラウマをもたない普通の犯罪者を追いかける最近の作品は、私にとっては凡作。『死角』は新聞連載の小説ということもあり、展開がやたらスピーディなだけの「シドニィ・シェルダン風のボッシュもの」だった。 『エコーパーク』は久しぶりに初期のムードが復活した傑作だったので、本作品に期待した。 でも、がっかり。プロットも竜頭蛇尾で、意外というよりあきれた結末。陰鬱なボシュものが好きな方にはおすすめできないけど、娘との関係が新展開となるので、ファンはやっぱり読まざるをえないのかな、とも思います。 | ||||
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デビュー作『ナイトホークス』でハリー・ボッシュは鮮烈なデビューをした。それは、プロットの秀逸さだけでなく、二つのトラウマをもつ刑事、という設定だったからだ。娼婦の母が殺され、青少年保護院で育ったという生い立ち、そしてその後、ベトナム戦争で「トンネル・ラット」を経験したボッシュ。ベトナム戦争時、ベトコン(南ベトナム解放民族戦線)は各地に地下にトンネルを張り巡らせた基地をつくっていたのだが、ボッシュはこの地下の基地に侵攻するトンネル・ラットをしていたのである。 刑事になったボッシュが独特なオーラを放つのは、トラウマを持つ犯人を追いかけるとき。だから、トラウマをもたない普通の犯罪者を追いかける最近の作品は、私にとっては凡作。『死角』は新聞連載の小説ということもあり、展開がやたらスピーディなだけの「シドニィ・シェルダン風のボッシュもの」だった。 『エコーパーク』は久しぶりに初期のムードが復活した傑作だったので、本作品に期待した。 でも、がっかり。プロットも竜頭蛇尾で、意外というよりあきれた結末。陰鬱なボシュものが好きな方にはおすすめできないけど、娘との関係が新展開となるので、ファンはやっぱり読まざるをえないのかな、とも思います。 | ||||
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エコー・パークまでは、すごく面白かった。以降の作品は、作風が変わったとまでは言えないが、よりハリウッド映画的になったような気がするのは私だけでしょうか? 人物描写に深みがなくなり、ストーリー展開もご都合主義的な面が目立ちます。シリーズ物が長くなることの弊害が見受けられます。まだ大丈夫かとは思いますが、パトリシア・コーンウェルの「検視官シリーズ」のようにならないことを切に願います | ||||
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この作家の作品はほとんど読んでいますが、今回の「ナイン・ドラゴンズ」は内容も特に良いわけではないのに価格が高すぎます。 聞くところによれば、この作家は途方もなく高い著作権料を要求するので、日本では引き受ける出版社が少ないとのこと。 せっかく楽しみにしてきた作家ですが、もう買いません。 | ||||
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