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殺し屋ケラーの帰郷



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【この小説が収録されている参考書籍】
殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

殺し屋ケラーの帰郷の評価: 4.63/5点 レビュー 8件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.62pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(3pt)

少々無理がある

前フリが長い。切手談義もいいけど、切手に興味がないので、正直退屈だ。所々さすがに無理がある。そこは目をつぶりましょう。
殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)Amazon書評・レビュー:殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)より
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No.7:
(5pt)

殺し屋ケラー・シリーズ『Hit Me』でThe End?

ローレンス・ブロックの殺し屋ケラー・シリーズの『殺し屋ケラーの帰郷』(2013年)を読むことにした。
 『殺し屋 最後の仕事』(2008年)を、シリーズ最後だと思っていたら、5年過ぎて最後の最後というような続編をブロックは読者に与えてくれた。
 本書は五つの短編で構成されているが、長いストーリーもあり、いずれの物語にも切手収集家のエピソードが挿入されている。
 ブロック自身がかなりの切手収集家であることを訳者あとがきで知ったので、なるほど、切手の専門知識の蘊蓄を語り合うページが本書中でかなりを占めているのも納得してしまった。
 前作でドットへ引退宣言をしたはずなのに、「ケラーの娘のジェニーの声が聞きたかった」などとドットから携帯で呼び出され「あなたは断るけどね!」などと話しながら、こんな殺しの仕事が入ってきたと話してくる。
 ケラーの興味を惹くドットの誘い話に乗せられて仕事に赴く話ばかりの五話で本書は埋められている。
 本書が刊行されてから7年が過ぎたから、もうケラー・シリーズは、本書で終えるのだろう。
 ドットもケラーも子どもの殺しは断るという五話目「ケラーの義務」が、ネタバレになるが、ニューヨーク州のバッファローに住まうターゲットの14歳の切手収集を生きがいともしているような少年と切手クラブでケラーは会ってみた。
 妻のジュリアと電話で話したケラーが「ほんとうにいい子だった」というところでなぜドットが断ったのにケラーがターゲットのところに向かったのかを読者のほとんどが想像することができる。
 莫大な遺産を相続したその少年を、三人の叔父と叔母のなかに依頼人がいることを知ったケラーとドットの思いが「義務」としてケラーの果たした仕事の詳細は描かれることなく、余韻を読者にあたえながらこのストーリーは終えている。
 が、ケラーが無報酬の「義務」を、完璧に果たしてニューオーリンズへ帰るだろうと思いながら読者は本書を読み終えるだろう。
殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)Amazon書評・レビュー:殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)より
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No.6:
(5pt)

出ているのを知らず

読むのがずいぶん遅くなりました。前作で完全に終わったと思っていたので、泥棒シリーズと共に続編が出ていたとは知りませんでした。スカダーシリーズもチェックしなければ。
 ブロックにハズレはありませんが、このシリーズ、前作では自己防衛に徹して終わり、本作では積極的な守護神への転身を臭わせています。「守り屋」ケラーも是非見てみたい。
殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)Amazon書評・レビュー:殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)より
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No.5:
(5pt)

よい作品

楽しめる作品、
それぞれ好みに分かれるところだが、言葉遊びが多い嫌いがあるようだ。
これも個性のうちだが、人によってはだるく感じるのでは。私自身も若干そういう嫌いがある時も有る

勿論、自分自身大好きで、ドップリとはまっていろが
殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)Amazon書評・レビュー:殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)より
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No.4:
(5pt)

エピソードを重ねるごとに魅力が増す殺し屋の市民生活

作者のブロックはシリーズでエピソードを積み重ねながらキャラクターの魅力を更新していくタイプだと思う。ケラーシリーズも1,2作では、登場人物の会話の妙がクローズアップされ現実感の薄い軽いタッチの短編集だったが、3作目から俄然よくなり、4作目でその魅力を増している。

第3作で絶体絶命のピンチを切り抜け、引退したケラーが殺し屋家業を再開するが、強引な展開にも無理がない。これまでの背景が本作での登場人物の言動に強い影響を与えているので前作を読んでいない読者にはわかりづらい点があるかもしれないが、それを知らなくても十分楽しめるのではないか。

自身はドットとの軽妙なやりとりより妻のジュリアと仕事のことを話す場面のほうが、現実感があって楽しめた。次があるかわからないが、出れば即買いのシリーズと言えよう。
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No.3:
(5pt)

期待通りでした

ブロックも歳をとって、この先何冊の新刊が読めるか気になりますが、もう暫らく頑張ってもらいたいですね。
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No.2:
(4pt)

軽妙なハードボイルド。主人公ケラーの機転、機敏さが面白い!

「殺し屋」というタイトル、そしてキラリと光るナイフが描かれた表紙。
タフな主人公の激闘が繰り広げられる、かと思いきや、激しいシーンはほとんど出てきません。
 
5作品からなる、中~短編集で、それぞれのストーリで、主人公のケラーがターゲットに近づいていくまでの状況、この状況に応じたケラーの機転、機敏さ、そして、依頼を実行してからの後日談が軽妙に描かれています。
 
小説に出てくる殺し屋といえば、ターゲットの行動を緻密に想定して、実行から逃亡まで完璧な計画を練り上げる超人タイプが多いと思いますが、本作品の場合、依頼された殺しを実行するまでの間、ケラーが想定したどおりになかなか事が進まず、さあ、どうしようと逡巡し、状況にまかせて、臨機応変にアクションをおこすところが大変面白かったです。読んでいる私自身まで、やきもきさせられてしまいました。
 
主人公ケラーと他の登場人物との会話について、例えや皮肉を巧く効きかせた、テンポの良く書かれており、読み進むにつれ、登場人物への愛着も高まってきます。ケラーの副業である、切手の売買についての記述も、無意味な豆知識に終ることなく、ストーリー展開にうまく絡めてあり、良い味わいをつけていたと思います。
 
4作品目を迎えるシリーズもので、、私はこの作品で初めて読みましたが、短編一話ごとで、しっかりとストーリーに区切りをつけてあるため、過去の作品が未読でも十分に楽しむことができました。
殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)Amazon書評・レビュー:殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)より
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No.1:
(5pt)

待望の続編!

読み出すと止まらなくなる、殺し屋ケラーのシリーズ新作。前作で終了かと思っていたら続編が登場して、ファンとしては嬉しい限りだ。ケラーは人生も住居も名前も一新したのだが、再び我々の元に帰ってきてくれた。
作家のローレンス・ブロックが提示するこの物語はいつも、ケラーの細々とした日常や人となりを語りながら、彼の「仕事」についても書いておく、といったスタンスだ。必要以上に、壮絶な現場の描写は必要ない。なにしろ、殺し屋にとってターゲットを仕留めるのは日常の「仕事」なのだから。我々が自分の仕事をするのと同じように、ケラーは淡々とプロの技を発揮するだけだ。
だが、独身男だったこれまでの生活とは違い、本作では家族とともに日常を過ごしながら、「仕事」をするケラーの姿が描かれる。稼業から足を洗うと言っているが、苦悩しながらも家庭と「仕事」を両立する、ますます人間くさいケラーの物語も読んでみたい。
それと、ケラーが毎回仕事の後に行う、悪いイメージを消す儀式の説明に、「フォトショップ」という単語が出てきたのは始めてではないだろうか。今度試してみようと思う。
殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)Amazon書評・レビュー:殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)より
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