処刑宣告
- マット・スカダー・シリーズ (15)
- 予告殺人 (97)
- 殺人鬼 (59)
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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マット・スカダーシリーズ13作目の本書は前作に引き続いて連続殺人事件を扱っている。しかも不可能趣味に溢れた本格ミステリのテイストも同じく引き継がれているのが最大の特徴だろう。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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アメリカのクリスマスプレゼントは豪華だな。経済の指標になってるくらいだから我々とは別世界の規模なんだろう。スカダー・エレイン・TJのプレゼント交換もなかなかの豪華版。スカダーからTJへのプレゼントは豪華かつ愛情のこもった素晴らしいもの。ふたりの新たなる出発点を暗示してるのだろうか。終わり良ければすべて良し。 | ||||
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またしても、家の中のどこかにある本を購入してしまった。もっとも、内容の大半を忘れており、飽きずに読めた。凝った(凝りすぎた)ストーリーで、なぜか他の作品のように没入するところまでには至らなかった。鮮明に覚えていたのはTJとのラストシーンで、結局のところ、自分は殺人事件の謎解きよりも、こういう場面を好んで読むのだということを再認識させられた。 | ||||
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評者は、マット・スカダー・シリーズを、出版時系列で読んできていなかったので最近になつて読んだ記憶にない作品をピックアップして読むようになった。 本作『処刑宣告』も読んだ記憶がないので入手して読むことにした。 訳者の田口俊樹氏が「訳者あとがき」で、「今やネクラ探偵というキャッチフレーズはあたらない。アルコール依存と言う心の病は生涯背負っていかなければならないものだとしても、探偵免許を習得し、エレインと結婚もし、所得の申告もし、慈善団体に寄付までしている今のスカダーは、まさに善良な市民探偵である」と記述していた。 なるほどネアカとまでは感じないものの、たしかにスカダーの性格描写に以前のような陰影を感じさせるところはなくなったのが少々物足りなさを覚えたのは否めないだろう。 が、生命保険を売買を仲介する会社など暗いテーマも本作には登場している。 本作『処刑宣告』では「フーダニット」と「ホワイダニット」を上手く織り込んだブロックならではのミステリー作品となっている。 巻末でスカダーがTJへのクリスマスプレゼントを引き渡すシーンに「ほろり」とさせてくれた。 | ||||
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スカダー・シリーズの魅力は「誰も見向きもしないような」もしくは「犯罪がおこなわれたことさえ誰も知らないような」事件を解決するのが醍醐味なのに今回はニューヨーク中の刑事が投入されても解決を見ず、新聞もこぞって毎日書きたてるような事件を解決する。 派手な事件なのにつまらない。 鮮やかに解決するのにかっこよくない。 プロットがどうのというより「スカダーらしくない」の一言に尽きる。 | ||||
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ここまで来たか、というのが初読の印象である。 再三指摘されているように、スカダー・シリーズは「罪と罰」の物語である。 幼い少女を射殺してしまったというスカダーの持つ「原罪」は、自身の離婚と、家族との離別がその根底にあると、作者であるブロックは自己分析している。自分の家族への罪悪感が、罪を抱えたスカダーという男を生み出したのだと。 それを踏まえて読むと、今作は非常に興味深い。ミステリ的趣向が前面に出されてはいるけれど、実はミステリとしては完全に破綻していて(なんと中盤でアッサリ「犯人」が分かってしまう)しかしその破綻した部分こそがスカダー・シリーズの魅力であり、特徴でもある。 現実は、ミステリのように綺麗に解決したりはしない。その現実に、スカダーはずっと苦しめられてきた。だからこそ、今作の「犯人」が選んだ結末には驚かされる。前作に引き続き、スカダーが「神の役を演ずる」必要はもはやないのである。 | ||||
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