償いの報酬
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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年をとったスカダーも魅力的ではあります。 | ||||
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マット・スカダーシリーズ17作目の本書はなんと時代は遡って『八百万の死にざま』の後の事件についての話。 | ||||
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リアム・ニーソンのイメージが強いです。 | ||||
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終わってしまったと思っていたマット・スカダーシリーズの復活! それだけでも驚きだが、74歳になったスカダーがミック・バルーに思い出話を聞かせるという構成の妙に脱帽した。さすがに74歳でN.Y.での探偵稼業はきついとみえて、そこで編み出したが炉辺夜話ということで、スカダー45歳のときの物語が展開される。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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まだ、読み始めたばかりなのですが、ローレンス ブロックさんの本は中毒性があって、読まずにはいられなくなるので、困ります。人気作家の作品は、全て読みたくなるので、これからも少しずつ、ローレンスブロック本を読んでいきたいと思います。 | ||||
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マット・スカダー・シリーズ。禁酒を始めてから3カ月が経とうとしていた。いつものようにAAの集会に参加したスカダーは、幼なじみで犯罪常習者のジャック・エラリーに声を掛けられる。ジャックは禁酒プログラムとして、過去に犯した罪を償う“埋め合わせ”を実践しているという。そんな矢先、銃弾を頭部に撃ち込まれ何者かに殺されてしまう。スカダーはジャックの遺した“埋め合わせ”リストの5人について調査を始めるが…。 | ||||
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長年の友人ミック・バルーと彼が所有する酒場で夜更けまで語り合うマット。店にはギネス、選りすぐりのシングルモルトが置かれている。ウオーター・フォードのタンブラーでマットはクラブソーダ、ミックはジェイムソン12年物をストレートで飲んでいる。年取った二人の会話からマットの回顧譚が始まる。わくわくするような出だし。ローレンス・ブロックはマット・スカダーシリーズの筆を折ったと聞いていたので、久しく遠ざかっていたが10年振りの出会い。これで17作品すべてを愛読したことになる。 回顧譚は時系列を飛び越えて昔の80年代に還ってしまった。マットが警官を辞めてそんなに経っていない、まだ最愛の妻エレインにも出会っていない。懐かしい登場人物、刑事のダーキンや情報屋のダニー・ボーイが出てくる。マットの幼友達を殺した容疑者を追い求めて5人まで所在を確かめたが、全員白。物語は半ばにさしかかり佳境に入る。終わってしまうのだもったいないいつものシリーズだ。 マンハッタンを掌に読み進め遂に終わってしまった。1000ドル出して調査を依頼した人物も殺され、登場人物が次々と消えていく、単純な調査と思いきやマットの身にも危機が迫る。禁酒1年目を迎える前夜、マットが定宿のドアを開けると部屋にはバーボンの臭いが立ちこめメーカーズマークがなみなみと注がれたオールドファッションド・タンブラーが置かれていた。真犯人と自然史博物館で持ち合わせ互いの身の安全を話し合うマット、メキシカン・スタンドオフ(膠着状態)。この場面は本作の弱点になるのではないか。読者はもっとドラマチックな結末を望んでいたはずだ。 30年前の話はここで終わり。長い長い夜話。ミック・バルーもジェイムソンをエビアンに切り換えた。二人とも年を取った。80年代のマンハッタンを経験しているのでマットの巡回を俯瞰できた。出来ればkindleの英語版と照らし合わせてジョークを楽しみたいものだ。我が身にまだ時間が残っていればの話だが。 | ||||
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ローレンス・ブロックのマット・スカダー・シリーズは、17作あるが評者はその全作品を読んではいない。 が、大凡の作品は読んだ記憶であり先に未読だった『 獣たちの墓』を読み終え、このシリーズ17作目(2011年)『償いの報酬』(原題: A Drop of the Hard Stuff )を読むことにした。 本書の奥付を見ると刊行されたのは2012年10月20日初版発行と記してあり、訳者はおなじみ田口俊樹氏である。 著者ローレンス・ブロックは、1938年生まれであるから本書『償いの報酬』の主人公のマット・スカダーを、74歳として登場させていることにローレンス・ブロック自身の心の襞を吐露するように淡々としてストーリーを語っていく。 ある夜更け・・・・・という章でミック・バルーと彼の経営する酒場で時を忘れたように昔話を始めるところからこの物語は幕を上げる。 禁酒を始めて間もなく一年を迎えるころ、AAで幼なじみのジャック・キーンに再会したところからスカダーが大昔の事件を語り始めた。 ジャックが殺されてから彼の助言者(スポンサー)のグレッグに1000ドルを渡され犯人捜しを始めるスカダーなのだが、意外な方向へ事件が展開してゆく。 ある早朝・・・・・という最終章で老いを迎えたスカダーとミックが語り合う酒場のシーンで同じ世代のブロックは本書『償いの報酬』を、なんとも言えない余韻を残しながら書き終えている。 少々退屈であったが、これがスカダー・シリーズ最終版だろうと思いながら490ページもの長編の本書『償いの報酬』を感慨深く読み終えました。 | ||||
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高名な作家が小説を書く時、1行の真実を云いたい為に、100頁の雰囲気作りをしていると書いていたが、まさにこのシリーズは流れる文章を流れるがまま、淡々と読んでいき、間違っても目を皿のようにして読んではいけない。どうでもよい文章もあるのだ。ただそれらの積み重ねが独特の雰囲気を持ち、スタイルとなっている。 改めて気付いたのはアメリカという国は、いやニューヨークにはAA(禁酒の会)がいたるところに有るという事だ。私もかなり酒を飲むがアル中ではない。日本にそういう会が有ったとしても、こんなに多くはないだろう。銃社会と関係があるのだろうか。 時代はマットが禁酒を始めてもうすぐ1年が経とうとしている時期を回想する形式をとっている。AAで、疎遠だった幼馴染と何十年ぶりかで出会うが、その後間もなく銃弾で撃たれて殺される。この犯人をマットが突き止めて行くのだ。 ただ100頁の雰囲気作りは初期の頃からのファンなので充分堪能するのだが、1行の真実と云うか、終決部分の座りがよろしくない。お茶をにごされたという感じなのだ。 シリーズ後半辺りから危惧していたが、やはりそろそろ潮時かも知れない。 | ||||
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