皆殺し

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長編
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あらすじ

2006年02月28日 皆殺し (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

友人ミックの手下が、郊外の倉庫で何者かに惨殺された。ミックの依頼をうけて、スカダーは犯人探しを請け負うことになる。だが調査を進めるうちに、スカダーは敵の襲撃にあい、抗争に巻きこまれた周囲の人間までもが、次々に殺されていく…。追いつめられてゆくミックとスカダー。はたしてふたりはこの戦いから生還することができるのか。そして姿なき暗殺者の意外な正体とは―。マンハッタンを舞台に繰り広げられる壮絶なハードボイルド。ついに待望の文庫化。(「BOOK」データベースより)

評判

皆殺しの評価:

8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.00pt

皆殺しの総合評価:

6.67/10点 レビュー 12件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(8pt)

解っているつもりだった。でも違っていた。それが人生。

今回の事件はかつての倒錯三部作を復活させたかのような動に満ちた内容になっている。もはやマットにとってなくてならない親友となったミックに窮地が訪れ、それにマットも巻き込まれ、共に命を狙われる存在になっていく。

2人に関わる人間が次々と亡くなっていく。

男は幸せと安定を求め、結婚をする。結婚生活はその幸せと安定を持続することだ。
それがいつしか義務になり、手段が目的に変わるのだ。そんなとき、安定しているからこそ不安定を求めるようになる。なぜかと云われればそれが男だからだ。
不安定を求め、それに身を落とすことで自身の本当の生活が安定していることを再確認し、また戻るのだ。逆に不安定な状況にのめり込んで結婚生活を破綻させる輩もいる。それが男と云う生き物であり、性なのだから仕方がない。
私はこの件を読むことでマットの事が一層理解できるようになった。

そんな風に血肉を得た登場人物が衝撃的な死を迎える。さらに追い打ちをかけるようにその毒牙は伸びていく。

貌の見えない敵の正体を探るマットだったが、捜査に同行させたTJにけがを負わせてしまう。マットを狙った暗殺者の流れ弾に当たってしまうのだ。
幸いにしてTJは命を獲られるまでにはならなかった。本書の中での云い方をすれば彼は「リストに載らなくて済んだ」。

そしてミックは仲間を喪い、根城だったグローガンの店を失う。

世界中に伝承される破壊の女神は世界を焼き尽くす。それはまた新たな世界を作るための破壊である。
このマット・スカダーシリーズもまた本書で一旦全てを喪う。

マットもまた例外ではない。

全てを失い、そしてまた新しい日が始まる。恐らくこのシリーズもまた。

哀しい事ばかりが起きた作品だった。
それまで人伝えにしか解らなかったミック・バルーという男の凄まじさを知らされた作品だった。
シリーズを読みながらも驚きと知らないことがあることを気付かされる。それはまさに人生そのものではないだろうか。


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Amazonレビュー

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No.11
(2pt)

ネタ切れか?

ローレンス・ブロックのマット・スカダー・シリーズは私立探偵ものとして有名である。内容そのものも面白いけれど、ローレンス・ブロックの語り口というか、これは翻訳の田口俊樹氏の技によるところも大きいのだが、そのハード・ボイルドさが良い。潔い事もあるが、もう一つ興味深かったのは、アル中だという事だった。

さて、一般受けと云おうか、全国区になったのは5作目の「八百万の死にざま」で映画にもなった。ただ残念ながら、後日テレビで観たが、上手く料理されてなかった。11作目の「死者との誓い」を或る先輩から進呈してもらったのが、出会いだった。元来本をくれる先輩ではなかったが、間違って2冊買ったので仕方なく譲らざるを得なかったらしい。その読後感が良く、ミステリとしての結構より、マット・スカダーの生き様がカッコ良かった。

それから本屋通いが始まったのだが、売れているらしく1作目から苦労する事なく揃えられた。考えてみれば1作目「過去からの弔鐘」の発行年は1976年で、この14作目「皆殺し」は1998年なので、かなり息が長い。

しかし、長丁場なので多少疲れてきたのか、ストーリーそのものは水準を上まわっているとは思えない。

ファンとしてはマットを中心とする常連たちの健在ぶりを楽しめばよいと思いきや、レギュラーメンバーが若干死んでしまう。酷な言い方をすればネタ切れなのかなと思う。
皆殺し Amazon書評・レビュー: 皆殺しより
4576991906
No.10
(3pt)

ミック・バルーの魅力満載

スカダーシリーズの強烈な個性の脇役、ミック・バルーがメインの話。ヘルズキッチンのブッチャーボーイの異名を持ち、肉屋のエプロンに身を包み屠刀を獲物にしているミック。実はスカダーシリーズにのめり込んだのは、このミック・バルーに惹かれたからこそ。シリーズのあちこちに散らされている、ミックとスカダーが客の引けたグローガンズ・オープン・ハウスの一角で昔話をぽつぽつとするシーンは哀愁が漂っていてとてもよい。ところが今回はミックにまつわる人物が次々と消されていき、グローガンズ・オープン・ハウスさえも爆破されてしまう。ミックの寂しげな視線、そして狂気を堪能できる一冊。ミックが前面に出すぎていたためか、スカダーファンには概ね不評でしたが……。
皆殺し Amazon書評・レビュー: 皆殺しより
4576991906
No.9
(4pt)

皆殺し

友人ミックの手下が、郊外の倉庫で何者かに惨殺された。ミックの依頼をうけて、スカダーは犯人探しを請け負うことになる。だが調査を進めるうちに、スカダーは敵の襲撃にあい、抗争に巻きこまれた周囲の人間までもが、次々に殺されていく……。追いつめられてゆくミックとスカダー。はたしてふたりはこの戦いから生還することができるのか。そして姿なき暗殺者の意外な正体とは──。
皆殺し (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション) Amazon書評・レビュー: 皆殺し (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)より
4576060376
No.8
(4pt)

皆殺し

友人ミックの手下が、郊外の倉庫で何者かに惨殺された。ミックの依頼をうけて、スカダーは犯人探しを請け負うことになる。だが調査を進めるうちに、スカダーは敵の襲撃にあい、抗争に巻きこまれた周囲の人間までもが、次々に殺されていく……。追いつめられてゆくミックとスカダー。はたしてふたりはこの戦いから生還することができるのか。そして姿なき暗殺者の意外な正体とは──。
皆殺し Amazon書評・レビュー: 皆殺しより
4576991906
No.7
(3pt)

これじゃ水っぽい酒を通り越して酒っぽい水。

シリーズ14作目。スカダーがスカダーらしかったのは6作目まで。つーことはその後の方がずっと長いんですね。こっちはずーっとグズグズ愚痴ってるわけで、作者にとってほんと迷惑なファンなんだろうと思います。でも残り3作。最後まで付き合わせていただきます。
皆殺し (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション) Amazon書評・レビュー: 皆殺し (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)より
4576060376

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