バンディッツ



    ※タグの編集はログイン後行えます

    【この小説が収録されている参考書籍】
    バンディッツ
    (違う表紙に投票したい場合もこちらから)

    オスダメ平均点

    7.00pt (10max) / 1件

    7.00pt (10max) / 1件

    Amazon平均点

    3.00pt ( 5max) / 2件

    みんなの オススメpt
      自由に投票してください!!
    0pt
    サイト内ランク []C
    ミステリ成分 []
      この作品はミステリ?
      自由に投票してください!!

    0.00pt

    31.00pt

    12.00pt

    0.00pt

    ←非ミステリ

    ミステリ→

    ↑現実的

    ↓幻想的

    初公開日(参考)1988年07月
    分類

    長編小説

    閲覧回数1,668回
    お気に入りにされた回数0
    読書済みに登録された回数1

    ■このページのURL

    ■報告関係
    ※気になる点がありましたらお知らせください。

    バンディッツ

    1988年07月01日 バンディッツ

    元尼僧、元宝石泥棒、元銀行強盗、元警官のちょっとしたワルたちが企むとんでもない犯罪。「グリッツ」以来のレナード・タッチ。 (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    バンディッツの総合評価:6.33/10点レビュー 3件。Cランク


    ■スポンサードリンク


    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

    新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (7pt)

    展開は予想もつかないのだが…

    題名の『バンディッツ』は“盗賊”の意味で、本作では主人公ジャックと元修道尼のルーシー、そしてかつて刑務所仲間だった元銀行強盗のカレンと元警官のロイたち一行を差す。
    最初読んだ時はレナードにしてはストレートな設定だなぁと思った。ジャックが強盗団を結成すべく、ムショ仲間を仲間に引き入れ、大佐の金を強奪するという方向性が早くも見えたからだ。この前に読んだ『スティック』は思いつくままストーリーは流れ、なんとも掴みようがなかっただけに、この明解さには正直驚いた。

    しかしやはりレナードはレナードである。一筋縄では参りません。この強奪計画が判明した106ページから誰が423ページの結末を予想できるでしょう?
    本作ではレナードは熱心に南米で行われている虐殺についてルーシーの言葉、そしてCIAのウォリー・スケイルズの口を借りて述べている。また登場人物の1人に「ベトナム戦争に行った事ない奴が口出すんじゃねぇ」と云わせ、ベトナム戦争がアメリカに落とした影についてもそれとなく仄めかしている。レナードの南国の太陽を思わせる雰囲気の中に戦争の悲惨さという暗いテーマが眠っているのもこの作品の特徴だ。

    しかし、この作品、レナードの先の読めない展開が悪い側に出たという印象は拭えない。本作のプロットが判明する100ページ辺りまでの面白さから、「これは!」と期待するところがあったのだが、それ以降の展開が実にのらりくらりとしており、なかなか強奪計画の全容が見えてこない。実際最後の380ページ当たりになって始めてシミュレーションが行われるくらいだから、レナードはそこに重きを置いていないのだろう。
    でも逆にこれが私には不満で、まるで皮が美味しいのに中身がスカスカの饅頭を食べているかのような印象が残った。
    タイトルのバンディッツも結局ほとんど機能しなかったし、やはりちょっと物足りないと思うのである。


    ▼以下、ネタバレ感想

    ※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

    Tetchy
    WHOKS60S
    新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.2:
    (3pt)

    キャラ設定は流石だが…

    中米ニカラグア内戦を背景に、元宝石泥棒、元尼僧、元警官、元銀行強盗がチームを組んで、右派ゲリラから金の強奪を企むというお話し。

    元宝石泥棒で葬儀屋の手伝いをしている主人公が、ゲリラの大佐から逃げてきた少女を助けたことからなし崩し的に強奪計画の立案者になってしまう。セレブからニカラグアで尼僧に転じたヒロインがチャーミング。

    ゲリラたちがニュー・オーリーンズで集めた支援金を、主人公とその仲間たちがそれぞれの思惑で奪取せんとするのだが、中途半端なドタバタ劇という感が否めない。ゲリラチームの殺し屋を含め、悪党どもキャラクターは流石レナードであるものの、期待通りには動いてくれない。残念…。

    結末は途中から予想がつくので、もう一捻り欲しいところである。

    レーガン政権時代のアメリカが、ニカラグアの内戦に関与してたことにやんわりと触れられていて、ここは興味を惹かれた。
    バンディッツAmazon書評・レビュー:バンディッツより
    4163103708
    No.1:
    (3pt)

    けれん味がなくノリも悪い

     舞台はニューオーリーンズ、登場するはレーガン大統領の信書を携えたニカラグアの反政府ゲリラの大佐、大佐を怨みハンセン病院の再建をめざす元尼僧、前科のある元警察官と銀行強盗そして宝石泥棒……。
     期待したほどおもしろくなかった。もっとめくるめく展開、プロットの収斂を待ち構えて読み進めたのだけれど、軽妙というより野暮ったい会話(とくに主人公ジャックと昔の仲間との昔話)が厚みを増すばかりでいつまでたっても話の流れにグルーブが生まれず、そうこうしているうちにクライマックスであるはずの現金強奪シーンに至るが、ここに胸がすくようなけれん味がまったくない。ジャックとその仲間たちの活躍といえる動きがないのだ。がっかり。
     エルモア・レナードを読んだことのない人はこの作品を最初の一冊にしないほうがよいと思う。
    バンディッツAmazon書評・レビュー:バンディッツより
    4163103708



    その他、Amazon書評・レビューが 2件あります。
    Amazon書評・レビューを見る     


    スポンサードリンク