プロント
- ギャンブル (48)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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この奇妙な題名は英語ではなく、イタリア語。意味は“もしもし”。そう、電話に出る時に云うあの“もしもし”だ。レナード作品の舞台といえば、フロリダのある南アメリカやメキシコなどの中南米が多いが、本書では海を越えたイタリア。しかし地中海に面したこの国はヨーロッパでも温暖な気候であり、ラテン系民族が多くて国民性は陽気だから、扱う人物達もそう変わらないのだろう。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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この作品を読んでエルモア・レナードにはまりました。 こんな面白い作品を書く人だからさぞ有名なんだろうと思っていましたが(実際海外では有名なんですが)、日本ではそれほどでもありません。 知らない人がいるなんてもったいないですね。 これまでに読んだ小説の中で一番に推したい作品です。 ギャングなのにどこか滑稽でもある、魅力にあふれたキャラクターたちが命を削りあう様は興奮を覚えました。 「やつを始末してやる、などとオダをあげたりはしていねえよ。わかるか、なぜだか?そのときはもう、あの野郎はくたばってるからさ。」の台詞は秀逸です。 主人公を付けねらう殺し屋がいかに恐ろしい人物かを知らしめられます。 ジョジョの奇妙な冒険第5部にも同じような台詞が登場することや、59巻第7・8話のタイトルに「プロント!通話中」と付けているところからも、作品に影響を与えていることが伺えます。 ギャング物が好きな人はもちろん、そうでない人にも手にとってもらいたい逸品です。 | ||||
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この作品を読んでエルモア・レナードにはまりました。 こんな面白い作品を書く人だからさぞ有名なんだろうと思っていましたが(実際海外では有名なんですが)、日本ではそれほどでもありません。 知らない人がいるなんてもったいないですね。 これまでに読んだ小説の中で一番に推したい作品です。 ギャングなのにどこか滑稽でもある、魅力にあふれたキャラクターたちが命を削りあう様は興奮を覚えました。 「やつを始末してやる、などとオダをあげたりはしていねえよ。わかるか、なぜだか?そのときはもう、あの野郎はくたばってるからさ。」の台詞は秀逸です。 主人公を付けねらう殺し屋がいかに恐ろしい人物かを知らしめられます。 ジョジョの奇妙な冒険第5部にも同じような台詞が登場することや、59巻第7・8話のタイトルに「プロント!通話中」と付けているところからも、作品に影響を与えていることが伺えます。 ギャング物が好きな人はもちろん、そうでない人にも手にとってもらいたい逸品です。 | ||||
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レナードは大好きな作家だけど、この本は、登場人物の気持ちがさっぱり理解できませんでした。 だれが主人公なのかも、途中からわからなくなりました。 会話中で、過去の作品に登場した人物の後日談が出てくるなど、小さなサービスはありますが、全体的に見て、釈然としない部分が多すぎました。 結末まで読者を引っ張る力はあるのだけど、もしこの作品が初レナードなら、2冊目は買わない人が多いんじゃないでしょうか。 | ||||
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エルモア・レナード「プロント」を読了。スポーツ賭博から足を洗い、引退してかなり年下の彼女と余生を過ごそうと考えていた男が、様々な思惑の中でどんどん流されていく物語。物語の前半と後半で物語の主人公が入れ替わり、そして前半主人公の男はどんどん魅力をなくしていく。不思議な物語構成。 しかしストーリに力があるので、どんどん読ませる。読者は作者のひいたレールに沿って物語の世界観の中に入っていけばいいのである。素敵な読書体験が待っています。 | ||||
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レナードの作品としては、少し見劣りのする作品ということになるかもしれない。レナードの作品の魅力は、計算され尽くした完全犯罪と、その更に上を行く天才的な正義の味方との、あり得そうもない知力合戦といったものではなく、登場人物達にも予測のつかない意外な事態の発生(実際には彼らの計算違いであることが多いのだが)と、それによって引き起こされる良い意味での期待外れの展開や、フィクションにしては余りにも呆気ないその結末にこそあると、私は思う。そうした、傍から見ていると思わず笑ってしまうような、登場人物達のある意味での間抜けさみたいなものが、逆に彼ら(特に犯罪者達)にリアリティを与えている。勿論、現実の犯罪者達のことは知らないが、悪魔的に頭が良いなんてこともなく、一応真剣ではあるが、深刻というのではない、そんな彼らのあり方から、非日常である筈の犯罪を、日常として生きているという感じを受ける。そしてその日常性のようなものが、本当らしさという効果に繋がっているのではないかと思う。 この作品は、話の展開という点に於いて、少しおとなし過ぎる感があるので、星三つという評価にしたけれども、登場人物達の描き方という点では、他の有名な作品に引けを取らない、前述したようなレナード特有の良い味が出ていると思う。 | ||||
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