ラブラバ



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    初公開日(参考)1985年07月
    分類

    長編小説

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    ラブラバ〔新訳版〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

    2017年12月06日 ラブラバ〔新訳版〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

    「その映画スターは彼が生まれて初めて恋した相手だった。十二歳のときに」シークレット・サーヴィスの元特別捜査官で今は写真家のジョー・ラブラバは、かつての有名女優ジーン・ショーと出会った。憧れの女を目の前にして、彼の心は浮き立った。徐々に近づいていくふたりだが、ジーンの周りには財産狙いの悪党どもがたむろする。ラブラバは女の窮地を救うべく動き出すのだが…。陽光溢れるマイアミのサウスビーチを舞台に、巨匠が描き上げる男と女の影。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。待望の新訳版!(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    ラブラバの総合評価:7.50/10点レビュー 10件。Cランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (7pt)

    MWA賞受賞作ではあるが…。

    MWA賞受賞作であり、一般的にレナードの代表作とされている。さて、この本に至るまで私の中でのレナードの評価はうなぎ上り。しかもそれらは何の賞も受賞していない作品であった。従って本書への期待は否が応にも高まった。

    元シークレットサービスの捜査官で今は写真家のジョー・ラブラバ。陽光煌くマイアミに暮らしていた彼はそこで1人の女性と知り合う。それは彼が少年の頃、憧れていた銀幕のスター、ジーン・ショーだった。ジーンは年を取っていたが、ちっとも魅力は衰えていなかった。その頃の憧憬が甦り、ラブラバはジーンに近づき、懇意になる。しかし彼女の周りにはならず者や脱獄犯などきな臭い連中がなぜか集まる。彼らは彼女の財産を狙っていたのだ。憧れの君を救わんべく、ラブラバが悪党ども相手に立ち回る。

    結論から云えば、下馬評の割にはちょっと期待はずれ。
    主人公の名ジョー・ラブラバは一連のレナード作品に登場するタフガイで、しかも元シークレット・サービスという職業柄、知性も感じさせる。
    このラブラバがかつての銀幕スターでラブラバの憧れの人に逢い、騎士役を買って出るというのは実にレナードらしい心憎い演出だ。
    が、しかしなんとものめり込めない。

    理由は3つあって、1つは全編に散りばめられた40~50年代映画の薀蓄。ヒロインが元映画スターだからこれは仕方ないだろうし、逆にレナードがかなりの映画ファンだというのは周知の事実であるから、逆に云えばレナードは自分の薀蓄を曝け出したいがためにこの設定を持ち込んだのではないかと思われるくらいだ。しかしこの40~50年代の映画というのが当時20代の私にはさっぱり解らない。自分もかなり映画好きだが、この辺のクラシック・ムーヴィーは守備範囲外。従って何がそんなに楽しいのか、全く解らなかった。1つでも知っている映画があるとまた違うのだろうけど。
    もう1つはジーンという年増女性がヒロインだということだ。当時の私は大学出立ての社会人。当然合コンなどもあり、実際毎月参加していた。そんな年頃だから、もっぱらの興味は同年代の女性だったし、逆にジーンと同年代の女性は職場にしかいなく、申し訳ないが全く恋が芽生えるなどという気になったことはなかった。ちなみに『五万二千ドル~』同様、作中に出てくるジーンの写真と思しき物が文庫表紙にあしらわれており、ジーンという女性がどんな女性か、イメージしやすくなっている。ハヤカワ・ミステリ文庫の表紙は素晴らしいね。
    しかし今ならばこのラブラバの気持ちも理解できるだろう。アンチエイジングという言葉がさかんにメディア上で発信される中、ジーンの年代(たしか40代だったと思うが)の女性は綺麗だし、熟女などという言葉も流布しているくらいだからだ。別に私にそういう興味・趣味があるわけでないが、齢も近くなり、この年代の女性の美しさ、魅力というのが解る年頃になったということだ。そういう意味ではちょっと早すぎた作品だったのかもしれない。

    しかし最大の理由はこのタフガイと思われたラブラバの見せ場が意外に少なかったこと。タフガイなんだけど、なんだか活躍の場がないままで、逆にジーンが物語をかっさらってしまったような感じだった。その名が題名にもなっているのにもなんとも影の薄い主人公なのだ。
    ということで、題名と中身が一致しないなぁというのと、これで受賞?という懐疑が先に立ってしまい、私の中では佳作という位置づけになっている。

    思えばこれがレナードテイストなんだろう。逆に云えばアメリカ探偵クラブの方々はこの妙なツイスト感が当時新鮮に移ったのかもしれない。定石どおりに物語が進まない展開が。あと、考えられるのはもしかしたら審査員の方々がレナードと同年代、もしくは近い年代で作中で語られる映画の薀蓄がツボにはまったのかもしれない。
    現在、クライム・ノヴェルの巨匠という名声を得ているレナード。それに対して否定はしないが本作を代表作とするには異議がある。各種ガイドブックはもっと他の作品も取り上げてほしいものだ。

    Tetchy
    WHOKS60S
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.9:
    (4pt)

    小品

    レナードの作品の中ではこぢんまりとした小品という印象。いつも出てくる強烈な個性の悪役が今回はちと弱い。今のところ自分のレナードのベストは『キルショット』かな。
    ラブラバ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:ラブラバ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
    4150761523
    No.8:
    (1pt)

    手に取るなやはり野に置け蓮華草

    普通に読んだらしけた探偵小説。コアなレナードファンにとっては輝いていてもこっちにはそのありがた味がさっぱり分かりません。だいたい帯や解説にオマージュなんて言葉が出てきたらロクなことはない。
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    4150761523
    No.7:
    (2pt)

    翻訳が駄目

    村上春樹訳「オンブレ」を読み、次にこれを読んでいるところですが、残念ながら翻訳のレベルに差を感じます。言葉遣いの古臭さ、リズムの悪さで気持ち良く読めないし、性的な言葉を日本語にするときのセンスの無さ(気持ち悪さ)にはうんざりさせられます。
    ラブラバ〔新訳版〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:ラブラバ〔新訳版〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
    4150019266
    No.6:
    (5pt)

    唯一無二のレナード節

    レナード・タッチって人それぞれに定義が違うようだけど、不合理でも納得させてしまう寄り道ないし無駄話の描写だと思います。本書でいうと、女優の行動原理など、理屈で説明しようとすれば無理と野暮とのドッキング作になってしまいますが、通読すれば「まあ、そういうことも、あるわいな」的な理解ができ、何の不満もないどころか、これをわかる自分はなかなかのもんだ、なんていう気分にさせられます。シャーロック・ホームズやミレニアムシリーズは、第三者による続編が違和感なく書かれいますが、「ラブラバ2」はちょっと不可能でしょう。
    ラブラバ〔新訳版〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:ラブラバ〔新訳版〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
    4150019266
    No.5:
    (4pt)

    レナード・タッチ

    エルモア・レナードは初読だったが、いわゆる「レナード・タッチ」に納得した。翻訳の田口氏による訳者あとがきにすべてが述べられていて「全体的なプロットより個別のシチュエーションの面白さに重点を置く」タッチはまさにページターナーであった。さっそく「グリッツ」を購入しようと思う。
    ラブラバ〔新訳版〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:ラブラバ〔新訳版〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
    4150019266



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