仏陀の鏡への道
- ニール・ケアリーシリーズ (5)
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若き探偵ニール・ケアリーシリーズ第2弾。 | ||||
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探偵ニールのシリーズの2作目。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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タイトル通り。これまで読んできたウィンズロウ作品の中では最もつまらない。 | ||||
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一作目の面白さには及ばず。中国に舞台を移したことで、ニールの生い立ちや良さが、今一出てない気がしました。でも流石の描写力なので、最後まで面白く読むことが出来ました。 | ||||
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最近のアメリカ文化は中国に惹かれるみたいです。トリックもそこそこ。文化大革命についてもそこそこ。 | ||||
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p143ニールは「千ドル数えて、チンに手渡す」とある。『ぼくを消してくれ』と。なんなんだ、これ。「消してくれ」とは、香港で、自分を付け狙っている組織(?)から身を隠して行動したいということだ。だが、ニールは、チンに遇ったのはまだ二度目だ。しかも、自分から会いに行ったわけじゃない。そもそも最初にニールがチンに遇ったのは、ホテルで怪しい行動をするニールに対して、ホテルの保安係をしているチンが追いかけたからだ。そのときも、p48「中国風のなまりもなしに、男が言う」とあり、さらにp55「その坂道を、おれはがきのころから上り下りしてきた」とニールに対して言っている。p47「保安係は若い中国人」とあるから、彼はアメリカで生まれ育った中国系のアメリカ人だなと匂わせている。それなのに、なんのリサーチもなしに、ニールにとっては(まだ、はっきりとチンの正体を知るはずもないのに)二度目に遇ったときに、唐突に香港で姿を消したいと依頼している。ご都合主義の極致というしかない。 あとで、言い訳のようにp168「すべてのチャイナタウンの日常生活をがっちり支配する犯罪組織のことを知らないとしたら、もぐりと言われてもしかたない」とある。だが、最初に遇ったとき、アメリカ育ちと思われる一介の中国系保安係が、犯罪組織と繋がっていると匂わせる会話は一切ない。そもそも、なぜ、中国イコール香港なのだ。なぜ、ニールは中国系の保安係イコール香港にコネがあると思ったのだ。中国に渡ってチャイナタウンにいる人が、全員、香港出身のわけがない。しかも、香港に渡ったら渡ったで、保安係である彼の従兄妹である中国人が、悪の世界で幅をきかせているって、あんまりだ。 p114「なかでもいちばん危険なのは電話ボックスに立つという部分だったが」とあるが、「部分」ってなんだ。(電話ボックスに立つという試みだったが)くらいでしょう。 p179「個展のパンフレットを取り出す」とあるが、七〇年代のアメリカとはいえ、個展のパンフレットに、寝起きしている住所を簡単に載せるものだろうか。あとで、住所を書き取ったのなら、いつ書き取ったのだ。そのような描写はない(はずだ)。 ラスト、なぜ、紅は自殺しなくてはいけなかったのだ。彼女は、ついこのあいだまで、数年にわたって監禁されていたのだ。しかも、自殺するほど恋仲だったと思われる相手は、唐突に姿を現したとしかいいようのないアメリカ人である彫刻家のクロウだ。どうして、その山にクロウがいなければならないのか、明確な説明はない。目の前でクロウが殺され、藍の身代わりだった紅が泣き叫んだあげく、その場で自殺するほどの関係があったとはとても思えない。それまでの二人の関係も説明なし。紅は、その直前に、ニールと肉体関係をもっているのだから、よけい説得力にとぼしい。第一、ニールが心から藍を愛してしまったのなら、藍の身代わりとなった双子の紅に微妙な違和感を感じるはずだ。紅がいくら女優志望だったとしても、彼女はそれまで長いあいだ、四川省に監禁されていたのだ。藍は美術家としてアメリカに渡っていて、英語も堪能。何年ものあいだ独房に監禁されていた人間が、英語にも堪能な藍の真似をしようとしても、そうそう、うまくいくはずはない。 文革を生き抜いた女性の手記か伝記に触発されて、無理矢理、ストーリーを創り上げた作としか思えない。 前作ほどのオフビート感もウィットもなし。冗長。 | ||||
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二作目で期待したが、さほどでもなかった。 「期待はずれ」というよりも「冗漫」な印象。 「文革」については、よく描けていると思うがこの時期=毛沢東亡き後すぐの 中国人がかような評価を毛沢東に下すわけがないと、少々違和感を受けた。 本格的な「文革批判」は時期的にもう少し後のこと。 だが、アメリカ人の抜きがたい偏見をウィンズロウは持っておらず、 かなり文革について調べたものだと驚きました。 ただ、中国の「食料生産」についての話だけに、アメリカのCIAや 中国共産党内部の権力闘争の動きが、わずか数人の登場人物で劇的な 変化を受けるわけもなく、不自然。 当時の中国は「アメリカの仮想敵」であったことを考えるといささか漫画的。 またこの当時の中国の描写は誤解を招く。 当時の中国を訪問した人には「こんなにホテルがいいわけない」と言われるでしょう。 「国営デパート」でも物資がほとんどなく、店員はまるでやる気なしです。 びっくりするほど物資不足が続いていた時期です。 でも、よくこの内容の小説を描ききったと脱帽。 星三つは、文章量に匹敵するだけのスピード感がないこと。 ウィンズロウをけなしているわけではありません。 | ||||
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