スティック
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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刑務所から出所したスティックはムショ仲間のレイニーから届け物をするだけで5,000ドルもらえる仕事があるから手伝えと持ちかけられる。気の乗らないまま、レイニーに同行するスティックは、それが麻薬密売人たちの取引で、自分たちが故売人のチャッキーに仲間を売られた報復として麻薬卸元であるネスターへ差し出された生贄だと知る。レイニーはネスターの手下に撃ち殺されてしまうが、スティックは命からがら逃げ延びる。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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7年の刑期を終え、ムショ仲間のレイニーに誘われるまま、フロリダへやってきたスティック。現金の受け渡しで5千ドルを稼ぐちょろい仕事のはずだったのだが、いきなりレイニーが殺られ、スティックも命を狙われるはめに。依頼人の実業家チャッキーに嵌められたのだ。チャッキーとその仲間たちに追われるステックは、ふとしたきっかけで出逢った投資家のバリーに気に入られ、運転手としてこの街に暮らすことにするのだった。 ・・・ 本作品は、ムショ仲間の復讐という安っぽい話にならないところがいい。引かない、媚びない、省みない。タフでクールな40男スティックの、降りかかった火の粉は払います 的な生き様がかっこよい。探しまわっているやつらの前にちょくちょく姿を現しては、泰然自若と成り行きを見守るステック。へらず口で相手を翻弄するといった小細工なし。ストレートなものいいで、渡り合っていく。 レナードの作品は、憎めない悪党どもがいきいきと活躍するのがひとつの見所(らしい)。 本作品でも、魅力的な登場人物たちが、映画のシーンが変わるような場面展開の中で、あるときは面白おかしく、あるときは緊張感をはらみながら描かれていく。高見浩さんの翻訳の冴えが光っている。スティックと、バリーの投資カウンセラー カイルとの恋愛や、離婚しはなればなれなった娘との交流も、作品に彩りを添えているのだろう。 バリーや、カイルとの触れあいから、徐々に、これからの人生の目的を定めていくスティック。はたして、スティックは、全ての問題を解決し、順風満帆な生活に踏み出していけるだろうか ・・・ とつづく。 フロリダの楽園感と、そこで繰り広げられる悪党どものどたばたが愉快な作品。 | ||||
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