銃を持つ花嫁
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法廷ミステリーの巨匠・マーゴリンが約20年ぶりに日本上陸。1枚の写真に魅入られた作家志望の女性が、その写真の謎を解こうとして10年前の未解決殺人を解明することになるサスペンス・ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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フィリップ・マーゴリンのリーガルサスペンス中心のミステリーは、デビュー作以来の7長編がハヤカワから翻訳出版され、8番目の長編『女神の天秤』(2002年原書刊行)は2004年12月に講談社文庫から出版されたが、10月にトゥローの『死刑判決』(講談社文庫)が出たばかりで、目立たなくなってしまったからか、批評家・読者の評判等々が・・・だったからか、その後は1冊も翻訳されなくなってしまった。(作者はほぼ毎年本を出しているのに。ああー)。 それで、今回は新潮文庫様の快挙で、約20年ぶりに、フィリップ・マーゴリンのリーガルサスペンス風味の長編ミステリーが本邦初訳出版された。実にめでたい。 ちょっと興味深いのは最新作ではなく、2014年(つまり、約10年前)の作品であること。2003年以後現在までに出版された20冊の長編の中から厳選されたということだろうか。 私的感想(ネタバレないつもりです) ◯たいへん面白かった。1000円+税の価値、及び数時間〜数日かけて読む価値は充分あると思う。 ◯無理な多重構造を織り込まず、社会派問題や社会派メッセージを無理に織り込むこともせず、登場人物も多くなりすぎないように配慮されている感じで、読みやすい本である。かといって、謎の構成は簡単ではなく、よく考えられていると思う。 ◯面白さは、①法廷と法廷関係者の絡むリーガル・サスペンス風味、②意外な真相、③過去と現在(2015年)の共鳴、④探偵の交代、⑤ラブ(または欲情)、ラブサスペンス、ラブスリラーの5つと思う。個人的には⑤が一番面白かった。 ◯たぶん、年末のベストテンには選ばれないだろうが、ベテランの作品らしい、佳作、手練れ作、情念掻き回しつつ上手に着地し余韻を残す作品で、個人的には傑作と思う。 | ||||
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