銃を持つ花嫁



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初公開日(参考)2025年03月
分類

長編小説

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銃を持つ花嫁

2025年03月28日 銃を持つ花嫁

人気写真家キャシー・モランの回顧展で、小説家志望のステイシーは展覧会の目玉であるモランの代表作に魅了される。この謎めいたモノクロ写真は、ウェディングドレス姿の女性が海に向かって立つさまを後ろから撮影したもの。だがこれは、静謐でロマンチックな肖像などではない。女性の背中には六連発銃を握った手が回されていた。題して「銃を持つ花嫁」。写真に魅せられたステイシーは、撮影当時に起きた出来事を明らかにして小説にしようと考える。やがて被写体の女性メーガンに夫殺しの疑いがかけられた十年前の殺人事件のことを知り、真相をいっさい口にせず隠遁してきたメーガンに接触しようとするが……。リーガル・スリラーの巨匠が一枚の写真に秘められた人間ドラマを克明に追い、スリリングかつ重層的に描きあげたベストセラー・サスペンス。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

銃を持つ花嫁の総合評価:9.00/10点レビュー 2件。Bランク


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(8pt)

1枚の写真から、これだけのミステリーが生まれたとは!

法廷ミステリーの巨匠・マーゴリンが約20年ぶりに日本上陸。1枚の写真に魅入られた作家志望の女性が、その写真の謎を解こうとして10年前の未解決殺人を解明することになるサスペンス・ミステリーである。
作家を目指してN.Y.に出て来たものの小説は書けず、仕事も退屈で行き詰まっていたステイシーはたまたま目にした「夜の海辺で銃を持つ花嫁姿の女性の後ろ姿」の写真に魅入られた。誰が、どんな意図でこの写真を撮ったのか。その背景を絶対に小説化したいと決心したステイシーは会社を辞め、撮影場所であるオレゴン州の海辺の町へ飛んだ。写真が撮影されたのは10年前で、被写体の女性は富豪との結婚式の翌日に夫殺害容疑で逮捕された花嫁・メーガンだった。メーガンが持っていた銃は夫殺害の凶器と判明したのだが、本人は記憶を失ったため何も覚えていないという。
10年前の事件、その5年前の出来事、現在の進行中の調査の3つのエピソードを行き来しながら大きなドラマが語られる。一見、複雑な物語だが3つの時代がちゃんと分けられているので理解しやすい。素人探偵役のステイシー、写真を撮った元弁護士で写真家のキャシー、被写体のメーガン、3人の主役の女性のキャラクターがくっきりしているのも読みやすさにつながっている。過去と現在がつながり、悲喜劇が生まれ、謎が解明されるストーリーは法廷ものに定評ある作家らしく論理的で納得感がある。
謎解きミステリーのファンにオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.1:
(5pt)

マーゴリンの20年ぶりの日本での復活

フィリップ・マーゴリンのリーガルサスペンス中心のミステリーは、デビュー作以来の7長編がハヤカワから翻訳出版され、8番目の長編『女神の天秤』(2002年原書刊行)は2004年12月に講談社文庫から出版されたが、10月にトゥローの『死刑判決』(講談社文庫)が出たばかりで、目立たなくなってしまったからか、批評家・読者の評判等々が・・・だったからか、その後は1冊も翻訳されなくなってしまった。(作者はほぼ毎年本を出しているのに。ああー)。
それで、今回は新潮文庫様の快挙で、約20年ぶりに、フィリップ・マーゴリンのリーガルサスペンス風味の長編ミステリーが本邦初訳出版された。実にめでたい。
ちょっと興味深いのは最新作ではなく、2014年(つまり、約10年前)の作品であること。2003年以後現在までに出版された20冊の長編の中から厳選されたということだろうか。
私的感想(ネタバレないつもりです)
◯たいへん面白かった。1000円+税の価値、及び数時間〜数日かけて読む価値は充分あると思う。
◯無理な多重構造を織り込まず、社会派問題や社会派メッセージを無理に織り込むこともせず、登場人物も多くなりすぎないように配慮されている感じで、読みやすい本である。かといって、謎の構成は簡単ではなく、よく考えられていると思う。
◯面白さは、①法廷と法廷関係者の絡むリーガル・サスペンス風味、②意外な真相、③過去と現在(2015年)の共鳴、④探偵の交代、⑤ラブ(または欲情)、ラブサスペンス、ラブスリラーの5つと思う。個人的には⑤が一番面白かった。
◯たぶん、年末のベストテンには選ばれないだろうが、ベテランの作品らしい、佳作、手練れ作、情念掻き回しつつ上手に着地し余韻を残す作品で、個人的には傑作と思う。
銃を持つ花嫁Amazon書評・レビュー:銃を持つ花嫁より
4102408215



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