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銃を持つ花嫁



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【この小説が収録されている参考書籍】
銃を持つ花嫁

銃を持つ花嫁の評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

1枚の写真から、これだけのミステリーが生まれたとは!

法廷ミステリーの巨匠・マーゴリンが約20年ぶりに日本上陸。1枚の写真に魅入られた作家志望の女性が、その写真の謎を解こうとして10年前の未解決殺人を解明することになるサスペンス・ミステリーである。
作家を目指してN.Y.に出て来たものの小説は書けず、仕事も退屈で行き詰まっていたステイシーはたまたま目にした「夜の海辺で銃を持つ花嫁姿の女性の後ろ姿」の写真に魅入られた。誰が、どんな意図でこの写真を撮ったのか。その背景を絶対に小説化したいと決心したステイシーは会社を辞め、撮影場所であるオレゴン州の海辺の町へ飛んだ。写真が撮影されたのは10年前で、被写体の女性は富豪との結婚式の翌日に夫殺害容疑で逮捕された花嫁・メーガンだった。メーガンが持っていた銃は夫殺害の凶器と判明したのだが、本人は記憶を失ったため何も覚えていないという。
10年前の事件、その5年前の出来事、現在の進行中の調査の3つのエピソードを行き来しながら大きなドラマが語られる。一見、複雑な物語だが3つの時代がちゃんと分けられているので理解しやすい。素人探偵役のステイシー、写真を撮った元弁護士で写真家のキャシー、被写体のメーガン、3人の主役の女性のキャラクターがくっきりしているのも読みやすさにつながっている。過去と現在がつながり、悲喜劇が生まれ、謎が解明されるストーリーは法廷ものに定評ある作家らしく論理的で納得感がある。
謎解きミステリーのファンにオススメする。

iisan
927253Y1

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