葬儀屋の未亡人



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初公開日(参考)1999年12月
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長編小説

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葬儀屋の未亡人 (ハヤカワ文庫 NV (1001))

2001年12月31日 葬儀屋の未亡人 (ハヤカワ文庫 NV (1001))

刑事たちは呆然と、眼の前で展開されている活人画を凝視した。床の上には、男の射殺死体が横たわっている。そしてベッドの上には、白いガウンを血しぶきに染め、射殺された夫の身体を抱き、片手に拳銃を握りしめた女性が、涙に濡れ、悲痛に顔を歪めて腰掛けていた。元警官で、州の上院議員をつとめるエレン・クリースを見舞った悲劇は、センセーショナルな話題を呼んだ。合衆国上院議員への熾烈な選挙戦をくりひろげている彼女が、自宅に侵入して夫を殺害した強盗を、逆に射殺したのだ。世間は悲劇のヒロインに強い同情を寄せ、支持率は上昇する。だが鑑識による現場の調査は意外なことを物語った。血痕の鑑定結果をもとに、警察はエレンを逮捕、殺人罪で起訴したのだ!思わぬ展開に、世間の注目は裁判に集まる。高潔な人柄で知られるクィン判事が、事件の審理を担当することになった。だがその矢先、判事は予想もしなかった事件に巻きこまれ、窮地に立つ。事件の背後には何者かの意志が動いているのか…。二転三転、予測不可能の展開。『黒い薔薇』の著者がはなつ、サスペンスの新たなる頂点。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

葬儀屋の未亡人の総合評価:7.75/10点レビュー 8件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

葬儀屋の未亡人の感想

法廷サスペンス、犯人捜し、陰謀に嵌まり窮地に立つ主人公の判事。そして、弁護士である妻との夫婦間のギクシャクとした問題。
これらをよどみのない文章で読ませるミステリです。逮捕起訴された上院議員の妻ははたして夫殺害の犯人なのか。高潔な判事はどう裁くのか。
敵対する上院議員の思惑は。飛行機で隣り合わせた女はいったい誰か。鑑識捜査で浮かびあがった現場の血痕の意味。中々飽きさせない展開が続きます。
そして何よりも最後の一ページ。ま、やってくれましたねと褒めておきましょう。物語の余韻に浸るには最高のエピローグでしょう。
二転三転する犯人捜しも辻褄があっており、刑事たちも良い仕事をしています。動機の面で少し弱いかなと思いますが犯人の性格がそういった気性であるとちゃんと書かれているので
ここは納得するしかないでしょう。サスペンスと謎解きとロマンスと言った豪華な内容の物語で、この時代のニューヨークあたりの知識人層には受ける要素をしっかりと
詰め込んだミステリということなんでしょう。でも今読んでも楽しめますから出来とすれば良い方だと思います。

ニコラス刑事
25MT9OHA
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.7:
(5pt)

葬儀屋の夫婦と判事の夫婦の物語

男女関係というのは、つくづく難しいものだと思う。一見うまくいってるように見える夫婦でも、何らかの問題を抱えているものだと思う。葬儀屋の夫婦と判事の夫婦の物語なのだが、普段の夫婦生活に加え、不倫や束の間の出会い、過去の男女関係が入り込み、そこに政治と金、職業倫理、恩義、貞操が絡み、人の命は、どちらかというと、それらの要素ための道具と化した展開になっている。
 結末は少なからず驚いたが、読後感としては、こういう結末しかありえないとに思える筆致に敬服である。
葬儀屋の未亡人 (ハヤカワ文庫 NV (1001))Amazon書評・レビュー:葬儀屋の未亡人 (ハヤカワ文庫 NV (1001))より
4150410011
No.6:
(4pt)

好くもこんなストーリー思い付くもんだ

マーゴリンの作品を読むのはまだ2作品目だがハズレ無し!まぁ元わと言えば折原一がマーゴリンを好んでいるから購入したんだが確かに一挙に読みたく成るネ流石折原だ…しかし肝心の折原の新作まだ出ないけど…どないやねん頭絞っても徐辻トリックは冴えないと思うけどなーとにかく折原さっさと新作書きやがれボケー 話が脱線してしまったがまぁそんなわけでミステリーは面白い
葬儀屋の未亡人 (ハヤカワ文庫 NV (1001))Amazon書評・レビュー:葬儀屋の未亡人 (ハヤカワ文庫 NV (1001))より
4150410011
No.5:
(4pt)

あぁぁぁ・・・

最後の最後まで、騙された。
この作品の前に「暗闇の囚人」を読んだ。
彼の作品は、読み終わった後に、「そういえば、あの人は何だったんだ?」と疑問がわかない。
すべての登場人物に対して、きっちり完結してしまう。
なぞの人物の会話も、最後の最後で誰だったのか解明する。
真犯人は、必ず1人ではない。
いろいろな事件や偶然が込み入っている。
何重にも緻密に構成され、登場人物を確実に使い切る。
「こんないいキャラがいるのに」と思わせない。
刑事など、いいキャラをしているのに、絶対的に続編ができない造りになっている。
だからこそ、内容が濃い。
今回の刑事たちは、タフではなく、少し間抜けに描かれている。
誰を信じればいいのか、よりどころがまったくない不安定な状態が最後まで続く。
その「不安定」さは、物語の構成が下手というのではなく、
ただ、読み手をドキドキさせるテクニックなのだ。
物語の締めは、450ページを越えたあたりから加速される。
彼の作品は、「エピローグ」こそが謎解きの要素を持っていて、
一瞬たりとも、深呼吸をする暇を与えない。
それどころか、自然に睡眠時間すらも奪ってしまう。
数日間の睡眠不足を覚悟の上、ぜひご一読ください。
葬儀屋の未亡人 (ハヤカワ文庫 NV (1001))Amazon書評・レビュー:葬儀屋の未亡人 (ハヤカワ文庫 NV (1001))より
4150410011
No.4:
(4pt)

あぁぁぁ・・・

最後の最後まで、騙された。

この作品の前に「暗闇の囚人」を読んだ。

彼の作品は、読み終わった後に、「そういえば、あの人は何だったんだ?」と疑問がわかない。

すべての登場人物に対して、きっちり完結してしまう。

なぞの人物の会話も、最後の最後で誰だったのか解明する。

真犯人は、必ず1人ではない。

いろいろな事件や偶然が込み入っている。

何重にも緻密に構成され、登場人物を確実に使い切る。

「こんないいキャラがいるのに」と思わせない。

刑事など、いいキャラをしているのに、絶対的に続編ができない造りになっている。

だからこそ、内容が濃い。

今回の刑事たちは、タフではなく、少し間抜けに描かれている。

誰を信じればいいのか、よりどころがまったくない不安定な状態が最後まで続く。

その「不安定」さは、物語の構成が下手というのではなく、

ただ、読み手をドキドキさせるテクニックなのだ。

物語の締めは、450ページを越えたあたりから加速される。

彼の作品は、「エピローグ」こそが謎解きの要素を持っていて、

一瞬たりとも、深呼吸をする暇を与えない。

それどころか、自然に睡眠時間すらも奪ってしまう。

数日間の睡眠不足を覚悟の上、ぜひご一読ください。
葬儀屋の未亡人 (ハヤカワ文庫 NV (1001))Amazon書評・レビュー:葬儀屋の未亡人 (ハヤカワ文庫 NV (1001))より
4150410011
No.3:
(1pt)

“エンターテインメント”の要素がぎっしり詰まった傑作

‘10割打者’フィリップ・マーゴリンの6作目の長編である本書は、彼の代表作と言われている。
上院議員再選を目指して熾烈な予備選挙戦をくりひろげているエレン。ある夜自宅に強盗が侵入、葬儀産業の大企業グループの経営者であるエレンの夫が殺害される。もと警官でもあるエレンは強盗を射殺する。しかし警察の捜査は思わぬ方向へ動き、エレンが殺人罪で起訴されてしまった。そして、その裁判を担当することになった高潔な人柄で知られるクィン判事に対し、実に巧妙な罠がしかけられる。裁判をある方向に誘導するように脅迫されるのだが・・・。
特に第三部などは、苦悩するクィン判事を主軸に据えて、得意の法廷場面に加えて、脅迫あり、襲撃あり、殺人事件ありと、息つく間もない展開で、作品の持つサスペンスフルなスピード感に圧倒され、ページを捲るのがもどかしいほどである。
事態は二転三転し、終局に向かって予測不可能な連続逆転技の連続で解決編の第四部、衝撃のクライマックスに突き進む。
ともあれ、マーゴリンの真骨頂である緻密なプロットが生み出す疾走感に、クィン判事の危機と内面の葛藤、判決に際して重要な役割を果たす血痕の鑑定方法の証言、ポートランド、カリブ海の島、シアトルといった多彩な舞台設定など、本書は読者を飽きさせない趣向がぎっしり詰まった、これぞ“エンターテインメント”といった作品に仕上がっている。
‘10割打者’は健在である。
葬儀屋の未亡人 (ハヤカワ文庫 NV (1001))Amazon書評・レビュー:葬儀屋の未亡人 (ハヤカワ文庫 NV (1001))より
4150410011



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