黒い薔薇



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初公開日(参考)1994年09月
分類

長編小説

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黒い薔薇 (ハヤカワ文庫NV)

1998年04月30日 黒い薔薇 (ハヤカワ文庫NV)

ポートランドの弁護士ベッツィは破格の報酬で、建設会社の社長から、起訴された時には弁護するよう依頼された。その直後、彼は連続女性失踪事件の容疑者として逮捕されてしまう。十年前、ニューヨークでも今回と同様、現場に薔薇が残される失踪事件が起きており、彼と二つの事件との関係が疑われたのだ。やがてベッツィの身辺に危険が迫り、裁判の行方は混迷を極める。二転三転するダイナミックな展開の傑作サスペンス。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

黒い薔薇の総合評価:8.83/10点レビュー 6件。Cランク


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(7pt)

黒い薔薇の感想

『羊たちの沈黙』をディズニー映画にしてしまった、との過激なキャプションがつけられた本書。要するにこの本に比べればあちらはお子様向けの物語ですよといっているんですね。
ツッコミどころはあるんですが、全般的には良く出来ているとは思います。1993年の作品ですからしょうがないんですが、今ではこういったモノは多々あるので少し影が薄くなっているところは否めません。
サイコパスによる連続殺人、弁護士、検事、迷走する法廷。主人公は夫と別居中の女弁護士とウケる要素をしっかり詰め込んだサスペンスミステリです。テンポ良く進むので読みやすくはあります。こういったものは
徹夜本と言われて読みだしたら止められない類のものであるそうで、確かに猟奇殺人の捜査に明け暮れる刑事たちを描きつつ多彩な人物が動き回る展開は中々読ませます。
最後の数ページになっても容疑者となりうるのは二名いるので、さてどっちが真犯人なのかとギリギリまで解らなくしています。登場人物もそれぞれ立っており物語に深みを与えています。
ある地方で猟奇的な連続殺人の事件があり、その10年後違う地方で同じく猟奇的な殺人が起きるのは何故か? 公表していない事実、現場には黒い薔薇とある言葉が書かれた紙が一枚。
共通するこの事実は犯人は同一人物だということか? こういった謎を芯に展開するストーリーです。こう書くとよくあるパターンのミステリだとトリックなどあれこれ想像しますが、この本のパターンはこれまで読んだ中には
無かったものでその意味でも面白いと思いました。本職も弁護士とのこの著者。法廷でのシーンの巧みさは経験からのモノなんですね。


ニコラス刑事
25MT9OHA
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未読の方はご注意ください

No.5:
(5pt)

面白かったぁ!!

表紙の惹かれて買いました。彼の本を読むのは初めてでしたし、何の知識もなく読んだのですが...面白かったぁ!久しぶりにいつも傍らにおいてちょっとの時間を見てでも先を読みたいと思った本でした。弁護士が主人公の本ですがミステリー感満載で正義に立ち向かう姿勢が刑事が主人公のミステリーものとは一味違っていて...なんだか凄く新鮮で清々しい気持ちでした。今は次々に彼の作品を読みあさっています。
黒い薔薇 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:黒い薔薇 (ハヤカワ文庫NV)より
4150408734
No.4:
(5pt)

ハラハラ感、楽しめました

フィリップ・マーゴリンを読んだ最初の作品です。
この作品が気に入って、その後全て読みましたがこの作品が一番気に入ってます。
読者を煙に巻く、帯の「ねりわざ」は誇張ではないと思わせた珍しい作品。
オススメです。
黒い薔薇 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:黒い薔薇 (ハヤカワ文庫NV)より
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No.3:
(5pt)

すっきりさを感じた

海外のサスペンスは、基本的に連続ものが多い。

今回、初めてP・マーゴリンの作品に出会ったと思ったのだが、

すでにたまたま本屋で見つけた「女神の天秤」をすでに読んでいた。

刑事や検死官が主役の作品は、非常に楽しめるのだが、

弁護士となると、嫌いではないが、ダラダラと演技が続く「裁判」がダルくなってしまうので、

あまり好きではなかったが、

彼の作品は、質疑応答の書き方が非常にスッキリしていて、

スリルさえ感じることができる。

だから、裁判になっても中弛みすることがなく、

一気にラストまで読めるところもいい。

それに、「まさかあの人が犯人!?」と疑問に感じ、

「間違いない!」と思った瞬間、答えがかかれている。

そこで中断するもの良し、続きを読むのも良し。

そんなに新しい作品ではないにも拘らず、

古さを感じない、それに読みやすい。

ちょっと切ない場面もあったけれど、

単なる腕のいい女弁護士像だけでなく、

母・妻・娘の部分もしっかり書かれているので、

ベッツィのファンになれること、請け合いである。
黒い薔薇 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:黒い薔薇 (ハヤカワ文庫NV)より
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No.2:
(3pt)

‘10割打者’ここに登場!

本書はのちに‘10割打者’の異名を持つことになるページ・ターナーの書き手、フィリップ・マーゴリンの長編第3作で、アメリカで大ヒットして、日本に初めて紹介されたマーゴリンの作品である。

アメリカ西海岸ポートランドの弁護士ベッツィは破格の報酬で、土地開発デベロッパーの社長ダライアスから、起訴された時には弁護するよう依頼された。その直後、彼は連続女性失踪事件の容疑者として逮捕される。

10年前、東海岸ニューヨーク州ロングアイランドのハンターズ・ポイントでも今回と同様、現場に「黒い薔薇」と“去れど忘られず”と書かれた「紙片」が残される失踪事件が起きており、犯人と目される男は射殺されたものの、当時は弁護士でレイクと名乗っていたダライアスこそ真犯人とする疑いがあり、今回の事件との関連が問われたのだ。

あくまで無実を訴えるダライアス。やがて、錯綜した意外な真相が明らかとなり、ベッツィの身辺にも危険が迫り、裁判の行方は混迷を極める。

連続猟奇殺人に、異常心理に、法廷ドラマ、そして女性主人公と、本書は昨今のミステリーの流行要因がふんだんに盛り込まれている。それでいて構成が緻密で、伏線も巧みであり、プロットもしっかりしている。私も読みながら何度もいったん中断して、前のページの内容を確認したくらいだ。なにしろ物語の冒頭のエピソードの数々がストーリー全体の「謎」に大きく関係して来るのだから。

そして、決して通俗スリラーに堕すことなく、一定の品格を保ちながら、流行要因とは無関係のそうした「魅力的な謎」が、本書の一番の読みどころとなっている。

ともあれ本書は、二転三転するダイナミックな展開が、短い章立てで次々に畳み掛けてきて、読み始めたらやめられない傑作サスペンスであることは間違いない。
黒い薔薇 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:黒い薔薇 (ハヤカワ文庫NV)より
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No.1:
(5pt)

マーゴリンの技量に感嘆

数多くのサスペンス小説によく言われる「徹夜本」あるいは「ジェットコースター本」、『黒い薔薇』は確実にその類の小説です。
序盤は淡々と、ひとつひとつのパーツが語られ、徐々にバラバラだったピースがまとまり始めて、そしたらもう、急降下、ハラハラドキドキ、本当にジェットコースターに乗っている気分。
犯人探しも「もしかして・・・?!」と思い始めたら、その疑念をダラダラ引っ張ることなく教えてくれるあたりも絶妙です。読者を飽きさせない、まるで読者の反応を伺いながら執筆されたのか?とマーゴリンの技量に感嘆するばかり。
エンディングもさらりとしていて、読後感が心地良い。
とにかくプロットがしっかりと安定していて、読みやすいのも魅力のひとつです。
色々なサスペンス読んできましたが、絶品の傑作です。
黒い薔薇 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:黒い薔薇 (ハヤカワ文庫NV)より
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