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黒い薔薇



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【この小説が収録されている参考書籍】
黒い薔薇 (Hayakawa Novels)
黒い薔薇 (ハヤカワ文庫NV)

黒い薔薇の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

黒い薔薇の感想

『羊たちの沈黙』をディズニー映画にしてしまった、との過激なキャプションがつけられた本書。要するにこの本に比べればあちらはお子様向けの物語ですよといっているんですね。
ツッコミどころはあるんですが、全般的には良く出来ているとは思います。1993年の作品ですからしょうがないんですが、今ではこういったモノは多々あるので少し影が薄くなっているところは否めません。
サイコパスによる連続殺人、弁護士、検事、迷走する法廷。主人公は夫と別居中の女弁護士とウケる要素をしっかり詰め込んだサスペンスミステリです。テンポ良く進むので読みやすくはあります。こういったものは
徹夜本と言われて読みだしたら止められない類のものであるそうで、確かに猟奇殺人の捜査に明け暮れる刑事たちを描きつつ多彩な人物が動き回る展開は中々読ませます。
最後の数ページになっても容疑者となりうるのは二名いるので、さてどっちが真犯人なのかとギリギリまで解らなくしています。登場人物もそれぞれ立っており物語に深みを与えています。
ある地方で猟奇的な連続殺人の事件があり、その10年後違う地方で同じく猟奇的な殺人が起きるのは何故か? 公表していない事実、現場には黒い薔薇とある言葉が書かれた紙が一枚。
共通するこの事実は犯人は同一人物だということか? こういった謎を芯に展開するストーリーです。こう書くとよくあるパターンのミステリだとトリックなどあれこれ想像しますが、この本のパターンはこれまで読んだ中には
無かったものでその意味でも面白いと思いました。本職も弁護士とのこの著者。法廷でのシーンの巧みさは経験からのモノなんですね。


ニコラス刑事
25MT9OHA

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