策謀の法廷
- リーガル・サスペンス (52)
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スティーブ・マルティニならではの、話の展開に、引き込まれて、一気に読み終えました。 次作を期待したいところです。 | ||||
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本当に久方ぶりのマルティニの作品が翻訳、刊行された。90年代の後半に結構読みふけったから、ほぼ13-14年ぶりか。法廷ものではそのプロットの確かさや、登場人物の会話 の妙など、僕の好きだった作者だけになぜ、こう長きにわたって紹介されなかったのか、不思議でならない。今回の作品も長年待たされた作品だけに十分期待にそったものだ。 IT産業の女社長が射殺される。逮捕されたのは、その彼女の警備責任者でもとデルタフォース(これは後で判明するが)の男ルイス。証拠の銃やや弾丸、それにルイスのこの女社長 との関係から、どう転んでも有罪確定と思われた裁判を主人公のポール・アドリアーニはこつこつと真実に迫っていく。IT産業と国の関係に眼を向けさせながら、最後に明かされる真実はある政治家、しかもポールの旧友であるネイサン・クワンとこのIT会社との闇取引という構図、この逆転プロットには多くの読者が驚かされるはず。小難しい法廷用語や法律解釈も出てくるが、やはり、さすがマルティニ、最高級のエンターティンメントに仕上がっている。もっとマルティニの作品が紹介されることを期待するとともに、本年度のこのミスあたりでもきっと上位に位置づけされることは間違いないと思う。 | ||||
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’88年、『沈黙の扉』(訳出は’92年)でデビューした、アメリカの中堅人気作家スティーヴ・マルティニによる、弁護士<ポール・マドリアニ>シリーズの’05年発表の第8作である。このシリーズは、マドリアニ初登場の’92年の第2作『状況証拠』(訳出は’94年)から、これまで角川文庫、集英社文庫、講談社文庫と出版社をかえて邦訳されてきた。ちなみに第3作の『依頼なき弁護』(’94年)は訳出された’96年、「このミステリーがすごい!」海外編で同点第12位にランクインしている。 カリフォルニア州南部のサンディエゴ。43才で美貌の大手ソフトウェア企業のCEO兼取締役会長が趣味の高額なガラス工芸品を手に入れ豪邸に帰宅したところを射殺された。逮捕されたのは彼女の身辺警護を担当しており性的な関係もあった元陸軍軍曹ルイスだった。ルイスは無罪を主張し、‘わたし’ことポール・マドリアニが弁護を担当する。 凶器の拳銃の持ち主、種類の違う2つの弾丸をナノセコンドのタイミングで撃てる射撃の腕前、いったんは解任されながら彼女をストーカーしていた疑い、しかも相手の検察官は、難病のため135cmで身長が止まったままながら過去18件の死刑裁判で負けを喫したことがない<子ども死神>の異名をとる凄腕。勝負は圧倒的に被告人側に不利だった。 銃器や射撃のメカニズム、米軍、わけても特殊部隊、国家規模の技術開発、ハイテク、企業と政治の絡みと、扱うテーマや論点の素材はきわめて専門的かつ今日的で広範囲にわたっている。これだけのものが、‘わたし’という一人称で臨場感たっぷりに、上巻で緻密な背景説明が述べられ、下巻の大半を占める迫真の法廷場面で論じられるのだから、読者を惹きつけて離さない。 また、ルイスの痛々しいありさまから‘わたし’が朝鮮戦争で精神を病んだ叔父を連想するくだりは文学的な香りさえ漂う。 とにかく読みどころとその読み応えは満点である。 本書は、内容のぎっしり詰まった、骨太な正統派リーガル・サスペンスの傑作である。 | ||||
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’88年、『沈黙の扉』(訳出は’92年)でデビューした、アメリカの中堅人気作家スティーヴ・マルティニによる、弁護士<ポール・マドリアニ>シリーズの’05年発表の第8作である。このシリーズは、マドリアニ初登場の’92年の第2作『情況証拠』(訳出は’94年)から、これまで角川文庫、集英社文庫、講談社文庫と出版社をかえて邦訳されてきた。ちなみに第3作の『依頼なき弁護』(’94年)は訳出された’96年、「このミステリーがすごい!」海外編で同点第12位にランクインしている。 カリフォルニア州南部のサンディエゴ。43才で美貌の大手ソフトウェア企業のCEO兼取締役会長が趣味の高額なガラス工芸品を手に入れ豪邸に帰宅したところを射殺された。逮捕されたのは彼女の身辺警護を担当しており性的な関係もあった元陸軍軍曹ルイスだった。ルイスは無罪を主張し、‘わたし’ことポール・マドリアニが弁護を担当する。 凶器の拳銃の持ち主、種類の違う2つの弾丸をナノセコンドのタイミングで撃てる射撃の腕前、いったんは解任されながら彼女をストーカーしていた疑い、しかも相手の検察官は、難病のため135cmで身長が止まったままながら過去18件の死刑裁判で負けを喫したことがない<子ども死神>の異名をとる凄腕。勝負は圧倒的に被告人側に不利だった。 銃器や射撃のメカニズム、米軍、わけても特殊部隊、国家規模の技術開発、ハイテク、企業と政治の絡みと、扱うテーマや論点の素材はきわめて専門的かつ今日的で広範囲にわたっている。これだけのものが、‘わたし’という一人称で臨場感たっぷりに、上巻で緻密な背景説明が述べられ、下巻の大半を占める迫真の法廷場面で論じられるのだから、読者を惹きつけて離さない。 また、ルイスの痛々しいありさまから‘わたし’が朝鮮戦争で精神を病んだ叔父を連想するくだりは文学的な香りさえ漂う。 とにかく読みどころとその読み応えは満点である。 本書は、内容のぎっしり詰まった、骨太な正統派リーガル・サスペンスの傑作である。 | ||||
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’88年、『沈黙の扉』(訳出は’92年)でデビューした、アメリカの中堅人気作家スティーヴ・マルティニによる、弁護士<ポール・マドリアニ>シリーズの’05年発表の第8作である。このシリーズは、マドリアニ初登場の’92年の第2作『情況証拠』(訳出は’94年)から、これまで角川文庫、集英社文庫、講談社文庫と出版社をかえて邦訳されてきた。ちなみに第3作の『依頼なき弁護』(’94年)は訳出された’96年、「このミステリーがすごい!」海外編で同点第12位にランクインしている。 カリフォルニア州南部のサンディエゴ。43才で美貌の大手ソフトウェア企業のCEO兼取締役会長が趣味の高額なガラス工芸品を手に入れ豪邸に帰宅したところを射殺された。逮捕されたのは彼女の身辺警護を担当しており性的な関係もあった元陸軍軍曹ルイスだった。ルイスは無罪を主張し、‘わたし’ことポール・マドリアニが弁護を担当する。 凶器の拳銃の持ち主、種類の違う2つの弾丸をナノセコンドのタイミングで撃てる射撃の腕前、いったんは解任されながら彼女をストーカーしていた疑い、しかも相手の検察官は、難病のため135cmで身長が止まったままながら過去18件の死刑裁判で負けを喫したことがない<子ども死神>の異名をとる凄腕。勝負は圧倒的に被告人側に不利だった。 銃器や射撃のメカニズム、米軍、わけても特殊部隊、国家規模の技術開発、ハイテク、企業と政治の絡みと、扱うテーマや論点の素材はきわめて専門的かつ今日的で広範囲にわたっている。これだけのものが、‘わたし’という一人称で臨場感たっぷりに、上巻で緻密な背景説明が述べられ、下巻の大半を占める迫真の法廷場面で論じられるのだから、読者を惹きつけて離さない。 また、ルイスの痛々しいありさまから‘わたし’が朝鮮戦争で精神を病んだ叔父を連想するくだりは文学的な香りさえ漂う。 とにかく読みどころとその読み応えは満点である。 本書は、内容のぎっしり詰まった、骨太な正統派リーガル・サスペンスの傑作である。 | ||||
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