封印された悪夢
- 凌辱 (29)
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本国アメリカで、出す作品すべてがベストセラー・リストに上がり、“10割打者”の異名を持つフィリップ・マーゴリンの’78年のデビュー長編。惜しくも受賞には至らなかったが、アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」ベスト・ペイパーバック・オリジナル(最優秀オリジナル・ペイパーバック賞)の候補作となった。 1960年の感謝祭の翌日11月25日にアメリカ・ヴァージニア州ポーツマスで裕福な家庭の成績優秀な高校生カップルが公園でデート中何者かに襲われた。男子生徒は無残な刺殺死体で発見され、女子生徒は年も改まった頃、陵辱された死体となって高速道路脇にうち捨てられていたのが見つかる。地元を震撼させるこの事件に、初め彼らの同級生とその不良の兄が捜査線上に浮かぶが証拠不十分で起訴には至らなかった。 何年か経ち、ふとしたきっかけで、またこのふたりの兄弟の容疑が浮上する。事件発生当時から執拗に捜査を続けるシンドラー刑事は、当時事件を目撃したかもしれない女子高生、今は結婚して子供までいるエスターの“封印された記憶”を呼び起こすべく、精神科医ホランダーの元で催眠療法を受けさせるのだった。 マーゴリンの緻密な取材力と自身刑事弁護士であるという経験から、第三部で展開されるリアルな催眠療法の顛末と、第五部の迫真の法廷場面は本書の読みどころである。さらにシンドラー刑事と弁護士、検事補たちの行動と攻防や、一見事件には無関係と思われるサイドストーリー、小説の冒頭で現れる昔の真実を知る男などが、微妙に絡み合って思いもよらないラストに向かってゆく。 本書はそのストーリーの面白さでぐいぐい引っ張ってゆく圧倒的なリーダビリティーを持った、さすがは“10割打者”と思わせるページ・ターナーである。 | ||||
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1960年の米ヴァージニア州ポーツマスを舞台にした高校生カップル惨殺事件。容疑者は見つかるも決定的な証拠を欠き事件は暗礁に乗り上げる。数年後、新たな目撃者が現れ急展開。法廷をめぐる人間ドラマと錯綜する証言。そして「意外な」結末。 「黒い薔薇」が印象的だった著者のデビュー作で、1978年米探偵作家クラブ賞最優秀ペイパーバック賞候補作。キャラクター造形は平面的だが、それを補って余りあるページターナーぶりを堪能できる。 | ||||
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